だえもん 田中通のブログです.三重県鈴鹿市周辺「私たちの地域を考える」関連記事等が入ります.鈴鹿市議会議員「田中とおる」
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OCRオプションも入れて,ますます愛しい複合機 RICOH MP C2504ですが,少し困ったことが出現しましたのでメモしておきます.


OCR機能は間違いなく便利です!

愛機C2504ではテキスト画像のテキスト化はもちろんですが,付随して次の応用機能が使えます.

  • 用紙向き補正
  • 自動ファイル名付け
  • 白紙除去機能

EX-愛機のC2500には付けなかったOCR機能なので,それぞれが感動の効率性です.

しかし,最後の白紙除去機能だけは少し気をつけないといけない点がいくつかあります.

白紙検知レベルを最強にしないと,ホッチキス跡程度でも白紙に認識できないこと.

そして,白紙検知レベルを最強にすると,除去ルーチンが混乱して,残すべきページまで削除してしまうこと.

開発言語が何なのかはわかりませんが,絵面配列と字面配列のマッチングが先に(バグ付きの)削除処理を行うことによって,ズレていっている感じ.

しかも逆からの見直し処理で更にズレて,削除しまくってしまう感じです.

単純なんですが,多重ループや多次元ポインタを使って順番がわからなくなるというのは結構よく見るバグです.

機密保持契約があるので言えませんが,皆さんの多くが持つカード処理でもそういうことが起きているのを指摘したことがありました.

おそらくはチェック途中の開発者が,上司や顧客からの急な無理難題を押し付けられたために誰にも気づかれることなく放置されたのでしょう.

さらに言えば,この白紙検知レベルが最高の時だけ,絵面配列と字面配列のマッチングが無視されて,絵面だけの処理になっている印象も受けます.

ページ毎に2ビットのメモリさえ与えておけばシンプルな処理にできるのになぁ...

とか,

ここで昔設計したディジタルフィルタをかけてやればホッチキス跡や汚れなんか簡単に除去できるのになぁ...

とか,Coder魂を刺激されるバグでした.

おそらく複数チームで開発しているのだと思うのですが,「ここを画像処理屋にやらせるか?」と憤りを感じる作業分担があったであろうことも想像してしまいます.


ひとまずRICOHさんには報告しましたのでパッチを待つ次第です.


科学技術は進歩しても,ゴールが絶えず動き続けます.

私の鈴鹿市議会での一般質問でも少々言及しましたが,革新的な突破の先に存在したはずのゴールが,そのことに気付くこともなく戻った位置にまたゴールを求める一見無駄な動きを人間はやってしまうものです.

見れば見るほど際限なく続く距離が伸びていく ―― それはまるでフラクタルのようなカタチ.

The same old story...

そう,それはフラクタルだったのですね.


エンジニア達の心が救われんことを.



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