daemon.co.jpをはじめとするうちのかわいいサーバー達をビジネスパートナーの協力を得て一気に移行中です.
daemon.co.jpを取得してからもう10年が経とうとしています.
今でもJPNICと意味不明のやり取りをしながらドメイン取得した時の苦労を忘れられません.
当時CO.JPドメインは非常に敷居が高かったのでした.
ドメイン名取得を前提として会社名を付けました.
「株式会社だえもん」はdaemon.co.jpが取れなかったら存在しなかったかもしれません.
会社は設立したものの,サーバーはまだ用意できていませんでした.
今のように安価なホスティングサービスなどはない時代でしたし,サーバー管理は大好きな人間ばかりが集まっていたので,自社サーバーでの運営を前提として,メンバーの大学卒業を待っている間は,架空のメールアドレスを割り当てて,名刺などに使っていました.
「名刺のメールアドレスは4月から使えますから,それまでは待ってくださいね」
営業先で必ずこう言ってました.
言い忘れた時は,電話をかけなおしてそのことを伝えました.
そんな時代に名刺を渡した人達の内,何人かが時を経て起業しました.
「田中さんがくれたあの時の名刺が...」といった起業のモチベーションにつながった感想を聞くと,恥ずかしいやら嬉しいやらで.
さて,そんなこんなで自社サーバーの用意ができた時,会社には専用線が入っていました.
OCNエコノミー: 128kbpsで月額約35000円
今から考えると発狂しそうですが,従量制でない回線が使えることは当時は実に贅沢なものなのでした.
CATV回線を使ったインターネット接続に関しては,三重県は全国の先駆けで,四日市のCTYが従量制,津のZTVが定額制を打ち出したものの,IIJはCTY側に付くなど,インターネットが安価なものになるのか高価なものになるのか,その方向性が定まっていない時代でした.
...今はとんでもなく素晴らしい世界が広がっていますね.
恵まれた世の中になった現在ですが,その価値がわからない不幸な人が多いように思います.
幸福の追求は「もったいない」という言葉を誤解して機会損失を垂れ流すだけではできないはずなんですがね.
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