ドローンで自殺防いだ、東尋坊

2019年04月16日 02時45分22秒 | 社会・文化・政治・経済

20代女性保護、地元のNPO

2017年6月21日 福井新聞

福井県坂井市の東尋坊で自殺防止活動に取り組むNPO法人「心に響く文集・編集局」は、小型無人機ドローンによるパトロールで、自殺しようとしていたとみられる20代女性を19日夜に保護した。空からの監視による保護は初めて。

 同NPOによると、同日午後4時半ごろ、マスクやサングラスで顔を隠した女性が岩場の先端にいるのをメンバーが発見。ドローンで監視を開始した。

 別のメンバーが声を掛けたところ、女性はカメラを持っていないにもかかわらず「夕日を撮影したい」と答えた。不審に思い、空からの監視を続けたところ、岩場から下をのぞきこんだり寝そべったりしていた。

 午後7時すぎ、遊歩道に戻った女性に同NPOの茂幸雄代表が声を掛けた。

女性が逃げ出したため、追いかけて近くの雑木林で保護した。顔を隠したり、長時間岩場から海面をのぞいたりする行為から自殺を図っていたと判断、坂井西署に引き渡した。

 茂代表は「死角になる岩場の陰や雑木林にいる自殺企図者を見つけるためにドローンを導入したが、不審な動きをする人の監視、観察にも役立つことが分かった」と話していた。

東尋坊の自殺防止、海外TV取材

人助けに奮闘、ドキュメンタリーに

2019年3月3日 福井新聞

 

シンガポールのテレビ局「メディア・コープ」の取材クルーが3月1日、ドキュメンタリー番組製作のため、2日間の日程で福井県坂井市の東尋坊を訪れた。自殺防止活動を行っているNPO法人「心に響く文集・編集局」を取材し、活動への思いに触れた。

 

 人助けに奮闘する世界各国の人々にスポットを当てるドキュメンタリーの1時間番組で、4月から放映する。2月に取材を始め、これまでにカンボジアやフィリピンで撮影を行った。

 

 番組のディレクターを務めるボナベンチャー・テインさん(39)がインターネットで同編集局の活動を知り、取材を申し込んだ。

 

 一行は、同編集局の茂幸雄代表(74)の案内で東尋坊を回り、自殺志願者への声の掛け方やドローンを使った見回り活動について説明する茂代表をカメラに収めた。

 

 ボナベンチャーさんは「自分の人生を人助けにささげる茂さんの思いをシンガポールの人に届けたい」と意気込んでいた。


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