創作欄 フランス人の若者アンドレー

2017年01月02日 21時37分28秒 | 医科・歯科・介護
2013年5 月 2日 (木曜日)

25歳の徹は、新宿の歌舞伎町のゲイムセンターでフランス人の若者アンドレーと出会った。
徹はアンドレーの稀に見る美貌に着目した。
「ハンサムだね」と声をかけた。
「ハンサムと違うね!」アンドレーは顔をしかめた。
米国を嫌うアンドレーは、英語をも嫌っていたのだ。
5人の子どもの家庭に育ったアンドレーは実はホモであった。
美人姉妹4人のなかで一番末に生まれた男のアンドレーは、一番の美貌の持ち主であった。
「神様は間違えたのかもしれない。アンドレーを女の子にしたい」と父親は思いを募らせながらアンドレーを溺愛した。
アンドレーは幼児から長い髪で育てられた。
徹はアンドレーの告白を聞きながら、想像を膨らませた。
「日本に来た目的は何なの?」徹は取材するように聞く。
「浮世絵に若かれたことが一番! それから、日本は戦国時代から武将は同性愛だったこと。興味わきました」
「武将が同性愛?」徹は怪訝な顔をした。
「そうです。キリスト教では、同性愛禁止です。日本の戦国時代はみんなが同性愛でした」
徹はアンドレーから日本が特殊な国であったことを知らされた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 創作欄 仏教徒になった徹の... | トップ | 創作欄 チェーホフの影響 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医科・歯科・介護」カテゴリの最新記事