親方様は、つい先日までワシみたいに「フンガ、フンガ、グスグス」とツライ音を出していたノダ。
じゃが、違う、違うノダ。「花粉症」ということで、医者から高い薬を処方していただいたが直らず、ずっと苦しんでいたはずダ。
親方様は、「どうせ直らんとやけん、薬を飲んでも飲まんでも同じこったい」とばかりに、数日前から薬をやめてしまったノダ。それからは、毎日のように近くの「極楽湯」に行きだしたノダ。
体に入った悪い毒素は、汗と共に流してしまわなイカン、とサウナばかりに入っていたノダ。
それから、「悪い毒素を出したからには、体内をきれいに消毒せなアカン」といつも以上にビールを飲んでるノダ。
家で飲んでるうちはまだいいんじゃが、とうとう、悪友に「中洲」まで引っ張り出され、夜中の3時過ぎに「ノコノコ」と帰って来てたりしてたノダ。この悪友さんは親方様の高校時代からの友人でもあり、借りている事務所のオーナーでもあるノダ。
この悪友さんは、親方様が店子(たなこ)であることをいいことにしょっちゅう事務所を覗き、自分が暇な時はいつも、「中洲」のクラブへと連れて行くノダ。悪友さんは小学校の教頭先生だったが数年前早期退職をして、大家家業で「悠々自適」の人生であるノダ。
オネエ様方は「まーた、きょーとーせんせーと飲みにいったと?体壊すよ」と鋭い指摘をする。
親方様はいつも同じ回答をする「しょうがなかとよ、きょーとーせんせーの税金対策に付合わないかんとやけん」
なんとも、都合の良い回答なノダ。
ところで、親方様はそれ以来、夜中に「グズル、グズグズ,フンギャフンギャ」という切ないツライ音がしなくなったノダ。
そう、サウナ、ビール、ナカスの3点セットが効いたのか、最初から「花粉症」でなく、いつもの季節の変わり目に引く「風邪」だったのか定かではないが、至って順調らしいノダ。
そんな親方様は、派手に咲き誇り、あっという間に散ってしまう桜の花もスキらしいが,花壇に遠慮気味に咲く水仙花のほうが親方様は好きらしい。
で、こんな花の写真。ほなら。