森友からの公文書改竄で大賑わい。
あれはやっぱり原本を決済したけどこりゃマズイってなったわけで、決済するまではいろいろな特殊事情を書き込んでいるあたり、ああ、公務員だなぁなんて思う。
にしても、原本だか改竄だかわからないけど、テレビに映った書類に押してる判子の多さよ。
これは順繰り判子の持ち主に責任が行くわけで、まるっと日本的。
日本人はシステムを作るのが下手だと思う。
なにか手続きが必要な事案に必ず印鑑欄を設けるのは伝統芸と言えるのだが、印鑑を押していると「体裁が整う」という決済内容とか承認事項とか全く関係ない意味不明な文化でもある。
公務員なんてほとんどがそんな感じがするし、上司の仕事は印漏れがないかどうかのチェック、というおよそマネージメントとは言い難い仕事を専門にやってる輩もいる。
そして、印鑑文化だけにあらず、大昔ならば有用な手順も現代では形骸となってる部分もあるわけだけど、けっして止めようとはしない。
形骸化した手順や手続きを残したまま、現代の状況に無理矢理合わせてくるからどんどん複雑化して、無駄な仕事が増えてくる。
効率化などと言ってパソコンなど導入しようものならエクセルの表を印刷して手書きでデータを書き込んで、それをパソコンに打ち込んで、それをまたまた印刷して、決済印を貰うハメになる。
ま、ともかく今回の公文書の改竄はとても厄介だね。
民主主義というか、法治国家は手続きが「国家としての体裁」を保ってるといえる。手続きを担保してるのが公文書の信用性だから、それを勝手に書き換えてあまつさえ国会に提出するなんてことは、ちょっと考えたら首の一つや二つ飛んでもおかしくはないし、下手したら刑事事件になる。公務員は有罪になれば懲戒免職になり、後生大事な退職金もいただけない。下っ端はそんな危ない橋を渡れない。もちろんキャリア組もよっぽどの美味しい話が無ければギャンブルなんてしない。黙ってても天下りして二度三度と退職金を貰えるし、おいしい思いは死ぬまでできる。
まぁ、想像通りの「ユー、やっちゃいなよ」ととんでもない高いところからお声がかかったのだろうさ。
イヤだと言えば冷や飯食うだろうし、バレなきゃなんとかなるし・・・・ってかなり見通しが甘いな。
大将夫婦のあのワキの甘さじゃ、隠そうにもチラホラしちゃう。
ほんとバカを上司に持つとロクな事がない。