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参照。

ネフロン

2008-12-26 09:56:39 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
ネフロン(腎単位)とは、腎臓の腎実質にある基本的な機能単位であり、腎小体(ボーマンのうに包まれた糸球体)とそれに続く1本の尿細管(約10~15cm)のこと。 1個の腎臓に約100万個あり、左右の腎臓合わせて200万個ほど存在し、各ネフロンで濾過、再吸収、分泌、濃縮が行われ、原尿が作られていく。

構造
腎小体には一本の輸入細動脈が入り、一本の輸出細動脈が出てゆく。腎小体に入った輸入細動脈は分枝して網細血管となり塊を作る。この塊を糸球体と言う。糸球体を形成する網細血管は再び一本に集まり、輸出細動脈となって腎小体から出てゆく。糸球体はボーマン嚢で包まれており、ボーマン嚢からは一本の尿細管が出ている。尿細管は腎皮質から腎髄質の方へ下行し、この部分を近位尿細管と呼ぶ。腎髄質へ辿り着くと尿細管は狭くなり、Uターンして再び皮質の方へ上行する。このUターンする部分をヘンレのループと呼ぶ。そのまま上行して皮質へ辿り着くと尿細管は輸出細動脈と接する(交わったり吻合する訳ではない)。この接する部分を糸球体近接装置と言う。糸球体近接装置を経た尿細管は遠位尿細管と呼ばれる。遠位尿細管は再び髄質の方向へ下行しながら互いに集合し、集合管となって腎髄質を貫通して腎盂に開口する。



ネフロン各部の働き(尿の生成)
1 糸球体…水分量の割合が最も多い
毛細血管の血管壁がフィルターとなって血液を濾過し、原尿を作る。老廃物やほとんどの血液成分が原尿となって尿細管へ送られる。(血球とタンパク質を除く)
※老廃物
●人間の体中にある細胞は、栄養分を燃焼させてエネルギーとする。細胞では燃えかすや燃えさしが出る。
●細胞は新陳代謝を繰り返しているので、細胞の老廃物が出る。
※原尿
  血液は糸球体に入り、ほとんどが濾過(ろか)される。赤血球や白血球は通らない。タンパク質も通らない。
※原尿に含まれるもの
原尿は1日に約150リットル作られる。原尿には、水分、ブドウ糖、アミノ酸など、大事な物質がたくさん含まれている。
●電解質…血清中のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クロール、
●ブドウ糖
●窒素化合物…尿素、尿酸、クレアチン、アミノ酸
●有機酸…リン酸、硫酸
●アルカリ(重炭酸)

2 近位尿細管
原尿の約80パーセントが近位尿細管で再吸収される
ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンは、約100パーセントが再吸収される。
水やナトリウム等の電解質が吸収される。
クレアチン等の不要物質が尿に排出される。

3 ヘンレ係蹄(けいてい)
水の再吸収  塩素の再吸収  ナトリウムの再吸収

4 遠位尿細管
ナトリウム、水の再吸収 カリウム等が尿へ分泌される。 水や電解質の量の調整

5 集合管
原尿は、集合管にくるまでに最初の約1パーセントに濃縮される。
抗利尿ホルモンのコントロールによって、水と尿素の吸収が行われる。

○細尿管で再吸収された物質は
毛細血管を通り腎静脈から下大静脈へ入って、心臓へ送り返され、再び全身を回る。

○吸収されなかった物質は
腎盂(じんう)に集まり、尿管を通って膀胱(ぼうこう)にたまる。そして尿として排出される。 1日に150リットル作られた原尿は再吸収されて1.5リットルくらいになる。


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