筆記体(cursive)

2007年03月04日 | 教育関連話
少し前に読んだ新聞記事に筆記体のことが書かれていて、現代のコンピュータの普及からアメリカ人は手書きで文章を書くことがめっきり減り、筆記体が書けない人(子供)が増えているそうで・・・。

私が筆記体を習ったのは中学に入ってからで、それを結構楽しく練習したものです。当時は好んで筆記体を使ってノートを取っていたと思うんですが、高校に入って勉強を放棄して以来、もしかしたら筆記体など書いたことがないかも・・・(汗)その後社会人になり、自分で英語の勉強を始めたものの、それは主にリスニング中心だったし(ラジオ英会話とか)、単語や文法を覚えようとする場合にも、筆記体では見づらい=覚えづらい、ということで、使う書体は常にブロック体。ましてや文章を書くという勉強は一切したことがなかったので、英語に触れながらも筆記体には長年無縁でありました。

久しぶりに筆記体を書くことになったのが、留学に向け受けたTOEFL試験場で。それは試験前に記入させられた書類の一部で、合意文とでも言いましょうか、用紙に書かれた文章をそのまま書き写すだけなんですが、それを筆記体で書くよう指示を受け、一瞬にして固まった私であります。だって筆記体なんてほとんど覚えてないよーーーーー!!!(汗)

初めて受けるTOEFLで、しかも留学がかかっている。その文書を必要以上に?重要に取った私は内心「どうしよう、どうしよう・・・」とおろおろしてしまったんですが、「筆記体が書けないのでブロック体で書いてもいいですか?」とバカまるだしで質問したところ、筆記体でないとダメだとのことで(←担当の人は目が点になっていた)、仕方なく遠い記憶を辿りながら無理矢理筆記体で文書を写しました。あの筆記体果たしてあっていたのだろうか・・・。(エラーがあっても全然問題ないはず)

その後無事留学し、4年間カレッジに通いましたが、学校で筆記体を書いたことは恐らく一度もありません。ペーパーは当然タイプするものだし、In-Class Essayでは常にブロック体を使い、筆記体を使うとしたらはんこ代わりのサインのみ。でもこの筆記体が書けないということが、多少なりとも成績に影響していたんですよねぇ・・・。(多分)

というのも、筆記体に比べブロック体は書くのに時間がかかる。時間制限のある中でのエッセーは早く書くことも重要で、のたのたブロック体で文字を書いていると制限時間などあっという間に過ぎてしまう。ただでさえ問題を読み、考え、英文にまとめるだけでもアメリカ人より遅いのに、紙面に書き表すことにすら時間をかけていては、時間内にまとまったエッセーが書けるわけがない。(出来る人はできます)実際頭の中の英語に手が追いつかない感覚はいつも味わっていましたし・・。

これは外国人である、頭の悪い自分に限った話ではなく、ネイティブたちにも同じことが言えるようで、たとえばSAT(大学進学に必要なテスト)のエッセー問題では、使う書体が筆記体かブロック体かにより、微妙にスコアに差が出ているそうなんです。つまり素早く書ける筆記体を使った生徒のエッセーは、問題に対する解答がしっかり書き上げられていることが多く、逆にブロック体の場合、エッセーが完成されてないことがあるようで、これは書くスピードの違いから出るものですよね。(それだけに限らんが)

あぁ、自分も筆記体でIn-Class Essayを受けていたら、もうちょっとマシな成績取れたかも。(違)

教授は筆記体のエッセー回答はあまり読みたくないそうですが。(つまり読みづらいから)おいおい

この記事を読んだことがきっかけで、筆記体が素早くきれいに書けるようになりたいと思いました。まずは筆記体ドリルなんて買って訓練しようかなぁ~。