映画を1回見たあと DVDじゃなくて
映画館に もう一度 足を運んで観に行く時って
誰かを もう1回見たいとか そういうのも ありますが。
私が 2回以上見たいと思う映画は
だいたい台詞が気になって
「あれは どういう意味だったんだろう?」
と思って 観に行く事が多いです。
最近では「大いなる陰謀」。
これは ちょっと社会派の映画で 話も固い・・というか真面目な内容。
3人の軸となる登場人物が
違うポジションでありながら どこかで繋がっていて
同時間(1時間ちょっと)を 映し出していく映像の映画なのですが、
会話が 多いんです。
それも 政治家、ジャーナリスト、大学教授 という喋りのプロばかりなので
話も流暢で(極端な言い方をすると)
相手を会話(言葉)で納得させて 勝ちあがってきた人たちです。
政治家は ジャーナリストを 自分の都合のいいように
誘導しようとするし、
ジャーナリストは 政治家の本心(企み)を なんとか見抜こうとする。
この辺りの会話は 本当に理解するのは難しいんだけど
ここで 大学教授と 優秀なのにやる気の無い学生との会話の中で出てくる
腐敗した政治家のイメージそのままに
政治家(トムクルーズ)と同じ台詞を語らせることで 理解させてる(みたい・・?)
よくは 分からなかったけど。
それで なかなか自分の思い通りに記事を書きそうにないジャーナリストに
うっかり 喋ってしまった政治家の「目的の為なら 手段を選ばない」という言葉。
「何故だか分からないが 胡散臭いものを感じて」
書かないことを選んだジャーナリストが
あとで 対談の途中で書きとめた言葉を見直して
「あー、あんなことを思っている人ならば トップに立った時 何をするか・・」
と 政治家に有利なことを書くことを止める決意するシーンがあるんですけど。
やっぱり 世の中 これを言ったら NG
という言葉が あるんですね★って思いました。
本質出ちゃうというか 人間見られるというか「人として禁句」みたいな言葉。
普段 よく耳にする言葉でも ある立場以上の人には 命取りなのかもしれません。
自分も(立場的には 全く違うけど)気をつけようと思いました。
それと もう1つ 気になる台詞。
こちらは ちょっと感動したくらい 素敵な言葉なんだけど。
やる気無いのに 言い訳ばっかり上手い サボリ癖のある学生が
「でも 結局 志高くても 失敗したり 命を落とすような結果しか出なかったら
やるだけ無駄だし 意味無いと思う。」
と 以前 その大学で優秀だったけど
いろんな事情で志願兵になった学生のことを話すのだけれど
それに対して 大学教授(ロバートレッドフォード)が
「そんなことは無い。少なくとも 行動を起したという結果は 残る。」
「そこに 意味がある。」
というようなことを 学生に 諭すように話すんです。
この言葉が 良くて☆ これが聞きたくて
もう1回観に行ったようなものです。
(結果はどうあれ)少なくとも
「行動を起したと言う結果は 残る。そこに意味(価値)がある。」
この映画のように 政治や戦争絡み・・のことでは無くて
普段の行動において あの言葉は 響くな~と。
何かやっていて 上手くいかなくてクサりそうになったら
「結果はどうあれ やったという結果は残る。」
(やらないより やることの方が 動いたぶんだけ 尊い。)
というロバートレッドフォードの台詞を 思い出そうと 思います。
近い言葉で 映画は またジャンルが違うんだけど
「レミーのおいしいレストラン」で
料理評論家が 普段 すごく毒舌なんだけど 最後の方で
「いい評判では無かった料理だとしても その評論よりもずっと
実際の料理の方が 意味がある(存在価値がある)。」
ということを言うんです。
プライドが高くて 色んな料理人から 畏れられてるような人なのに
そういう謙虚な言葉が 最後に出てくるところが いいなと思ったんです。
こちらも 作り手や 実際に最初から何かをした方が偉い・・
と 暗に言っているんじゃないかな と思ったんですけど。
今の評論ばやりの世間の流れに 皮肉を言ったのかも しれないですけど。
そして
「誰もが 偉大な芸術家に なれるわけではないが。」
「誰が 偉大な芸術家になっても おかしくない。」
という 相反する意味の 最後の決め言葉も
やたら かっこいいです。
とにかく いろいろ言う能力があるなら
行動してみましょう。ということでしょうか。
大御所と言われる方の言葉は 重みがありますね。
全部 そのとおりには 出来ないけど
やれそうなことは やってみよう
(自分のことになると ハードル低いな~ですが・・★)
なんて 思ったりしました。