～やまない雨のなか～

タクシーを降りてほんの数メートル走っただけでビショビショ
に
なった
カーディガンを
帽子かけにかけて
牛乳を飲んで
横になった
(たたたたたた)
どのチャンネルでも
テロ
を
してた
かなしいなー
と
おもって
ねむって
しまって
わぁー
たいへん
一先ず
とびおきる




カーディガン
は乾いてた
さりげなく
とっても
さりげなく




雨粒は
水蒸気になったのでしょう
この部屋にまだいるのかしら
それとも部屋の隙間から
吹きでて
冷却されて
また雨粒に
なって
水溜りになったり
土に浸みこんだり
してしまったの
かしら




それとも
つめたさ
堪えて
つぎつぎふってくる
雨粒
かわして
空まで
のぼって
ホワイトグレーの雲に
もわって
抱かれてる
かもしれない
ほら
赤く毛ばだってる
あのへん
うっすら透け出てきたサファイア色かこもうみたいに細い袖のばしてる




よ
みて
(武器なんて
(手放して
みて




銀河のように楕円に蠢めいてるサファイア色をうっすら縁どってる赤色をそのすべてくるんで祈ってるみたいなホワイトグレーの雲をまだ止まない雨




夕飯を
つくります
一先ず