訓練11日目

2006年01月22日 | 航空祭

今日は3ケ月ぶりの飛行訓練だ。昨夜は雨が降っていたが朝起きてみたら急速に天気は回復に向かっていた。空港へ着くとウインドソックスはご覧のような状態で、ほとんど風も出ていない。

出発前、教官と本日の訓練内容を打ち合わせする。その結果、ホームベースである県央空港でタッチアンドゴー、すなわち離着陸訓練を3回行うことに決まった。久しぶりの訓練だし操縦桿を動かす腕、ラダーペダルを操作する足はちゃんと動いてくれるのか不安だった。

離陸前のチェックを全て完了し、エンジン出力をフルパワーとする。3ケ月間隔が空いたわりには機体はセンターラインを維持している。そしてこれまた不思議なことに今日はエアスピードメーターの数字を冷静に読み取っている自分がいた。40→45→50→55ノット・・・操縦桿をじわーっと引いていくがまだ機首は上がらない。さらに力を加え、ようやく機体は浮揚した。

50ノットあたりから操縦桿を引いて前輪を浮かすというふうに習っているが、前輪が今、浮き上がってるというような、そこまでの鋭い感覚は出来ていない。でも今日は自分の手で確かに飛行機を離陸させたんだという感覚が左腕にあった。

離陸後の姿勢維持も前回までの訓練からすれば水平線を見ながら調整することができた。タッチアンドゴー訓練を行う前に体を慣らすため、エアワークを少々行う。しかし、30度バンクの旋回は楽勝のはずだったが予想どおりというか、間隔が空きすぎたことにより技量が後退してしまっていた。

エアワークをそこそこ、こなしたところで空港上空へ戻り場周経路へ。こまかい点は割愛するが訓練11日目にして初めて着陸時の返し操作(接地前の機首引き起こし操作)をした。滑走路の端のポイントを通過し、パワーをアイドルにすると、とたんに機体が沈んできた。

教官の『操縦桿引いて、はいもっと引いて』という声に従い引いていくが引き方が足りず一気に機体は沈んでいく。引き過ぎると今度はポワーンと浮き上がってしまう。なんとか接地して、再びフルパワーに・・・

合計で4回の着陸操作をした。少なくとも自分の手の力でその感覚を探った。とても難しい操作だと率直に思った。パワーアイドルにしてから接地までの時間はそれこそ時間にして数秒の間だと思う。PILOTの操縦技術が問われるという着陸の奥深さを実際に体験した瞬間だった。

 訓練11日目、飛行時間7時間を越えたところで私の訓練内容は

新たな展開を迎えるに至った 

 

コメント (4)
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