顧客接点人材

先日のリクルートワークス研究所のシンポジウムのテーマは「顧客接点人材」でした。

これからの日本の産業を支え、日本人の主たる職業となるであろう「サービス業」にとって、顧客と接点を持つ人材が一番のイノベーター（革新）をもたらす人であることは間違いありません。
（製造業は日本の国力を今までもこれからも支えると思いますが、売上の半分以上が海外となっている現状では、日本人の働く先ではなくなる可能性が高くなると思います。多くの日本人はまだそれに気付いておらず海外で売り上げた国内製造業企業からの恩恵を当たり前のように受けていますが。。。）

社員がいきいきと働き、いつも顧客からの満足が高いある企業の方はこうおっしゃっていたそうです。「採用のときに意識するのは、EQだけ。IQや学歴は関係ない」と。

たしかに、人と接したり人が介在することでサービスを生み出すためには「感動」を引き起こせるEQがとても必要となります。自分で感動しない人が他人を感動させることはほぼ不可能に近いことでしょう。

一方、見てみると日本は学生数が減り新卒採用でもますますIQ・学歴を重視する企業が後を絶たないように思います。

自分が感動し、その感動で自分自身を奮い立たせ、さらに人をも感動させる人材。
私達がそんな人材にならなければなならない日が、もうすぐそこまで来ています。
頭で覚えたり何かを勉強するだけではそんな人材にはなれません。
小さなときから「心」を使って、心で常に感じ考える人でいなければならないからです。

これからの教育もぜひそんな「心」を使う教育であってほしいと願ってやみません。