小さな頃、七夕に雨が降って母に尋ねたことがあります。何で雨が降るのか、と。母は「織姫と彦星は1年に1回しか会えないからみんなに邪魔されたくないのよ。雨の向こうで会っているから大丈夫よ」と、答えてくれました。そして今日も雨でした。大人になるとこの時期は毎年梅雨に当たるので雨が降るのは当然といえば当然だと分かるのですが、当時の私は本当に母の言葉を信じていました。サンタクロースがいる、と信じているように。こういう子供に夢を与える嘘はあってもいいんじゃないかな、と思います。現実を知ることは大切ですし今の世の中は子供達も情報過多の中で過ごし知識だけはたくさん持つようになってしまっています。その分、こういった言葉を信じて夢見たり心で温かく感じることが少なくなってしまっているように思うのです。子供のときにしか持てないピュアな感受性を大切にしたい、と思います。
