ひねもす のたりのたり かな

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「ヨコヅナ・マドンナ」の試写会に行ってきました。

2008年09月12日 18時59分21秒 | 映画
「ヨコヅナ・マドンナ」の試写会に行ってきました。
結構楽しく観れた映画だった。
性同一障害ではなくて、女の子になりたい男の子の話でした。
主人公のドンクが、本当に妙に可愛かったなぁ。
ちょっとはにかみながわ笑う顔とか、振り向いたり何かを取ろうとしたささいな顔の表情が、可愛らしいの。
夢で好きな人の夢見た時に起きてからパンツを洗う。洗いながら泣くんだけど、確かに泣きたくなるよなぁ。恥ずかしいからとか情けないから泣いているんじゃなくて、女の子じゃ無い自分に泣いてるんだと思う。女の子になりたいのに、そうじゃない自分の体。それをまざまざと突きつけられて、泣いている背中が可哀想で、いじらしくて可愛らしかった。

シムル(韓国のお相撲)は全然知らなかったんだけど、相撲って括るにはちょっと違う感じだったなぁ。持ち上げられた後にかわす技とか全然違うんだもん。なんとなく腰に何か巻いて、がっぷりと組んで行う競技なんで、日本人に分かりやすく相撲って括ったんだろうね。とっても複雑で、ある意味アクロバティックだった。

高校生の時、何を夢見ていたのか。
もう随分昔のことなので忘れてしまったけど、主人公の友達のようにあれになりたいこれになりたいと色々と夢は見ていた。
でも、それは全部どんな職業になりたいかだったなぁ。
ドンクの夢は「女の子」。職業じゃなくて、生き方を夢見ている。
ドンクのお母さんが、とても素敵な人で、分からないし理解はしにくいけど、ドンクの夢をきちんと受け止めてくれていた。
誰かに「あなたの夢を応援するよ」と言われる事は、本当に嬉しい事だ。
たった一人、それが親ならば、どんなに幸せなことか。
どんな職業に就くかより、どんな生き方をするかの方がずっと難しいのに、それを応援して認めてくれる人がいれば、頑張っていける。
母親が父親の一番嫌いなところを語るのも、凄く納得した。
あなたは自分を憎んでいる。それが一番嫌い。
確かにね、自分自身を憎んでいる人を、愛して行くのは辛いよなぁ。

軽いコメディのつもりで観に行ったんだが、色んな大切なものがありました。
全体的にね、シチュエーションにはインパクトがあったんだけど、ストーリーには奇抜なところは無くて、安心して観れました。
ドンクの両親も、上手かったなぁ。
この二人が、この映画の骨子を支えていたんじゃないかと私は思った。

ラストのドンクは可愛かった。
スリムな女装もいいけど、ちょいむちの男の人の女装の方が、私は好きだなぁ。
ぽちゃってしていて、可愛いんだ。
肩とか腕とか脚とかね、柔らかい線が出ているのが可愛いと感じているんだと思う。

まぁ、いろいろどうなの?ってとこはあるんだけど、面白かったです。

ところで、韓国の学校ってトイレットペーパー事情はどうなっているの?
ペーパー持参なの?
やたらトイレシーンがあるんだが、トイレットペーパーを手で持っているのよね。それが凄い気になっちゃったよ。

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