ひねもす のたりのたり かな

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「ストリングス」の試写会に行きました

2007年04月27日 21時02分46秒 | 映画
日曜日に、「ストリングス」の試写会を見て来ました。

糸の概念に、色々と考えさせられました。
操り人形なのに、酷く表情が豊かだったし、動きも滑らかでびっくりしました。水中を泳ぐシーンなんて、本当にあれ泳いでるよ、水を手と足がかいてるよ。見せ方も上手いよなぁ……。
たまにね、うーーん、これは一体どうなってるの?っとか思っちゃう部分もあるけどね、でも糸の発送は凄い。
糸に吊るされている……っていうのがあるから、基本的に屋根が存在しないの、テントも上が開いてて、雨しのぎにならないの。城門も、上から閉まるんじゃなくて、下から棒みたいなのが上がって行くの。糸が天と繋がってるから、門はその糸を阻害する棒だけで良いのよ。牢も同じような仕組みになっている。
妹のジータがね、とても「糸」を効果的に使ってて、面白かった。兄のハルを止めるのに手じゃなくて糸を掴んだり、糸を弾いて音を出してみたり。
武器もちゃんと、糸を切る用だったなぁ。

ストーリー自体は、平和とか平等とか、自分探しだったりしていて、もの凄く大雑把にまとめちゃうと、極めて普通なんだけど、そうゆう小さなこだわりが、ストーリーを深くしていると思う。

声も、全員ちゃんと良かった。誰かが変に浮いてる…とか無かったしね。
剛はハルの成長をしっかりと声で現していて、最初なんか本当に「わがままで、世間知らずで、意地っ張りで、甘ちゃん」な王子だったのに、1つ1つ経験していく程に大人の匂いを纏わり付けていった。とても正統派で青臭い王子の声だった。
慎吾がねぇ……非情に良かった。哀愁というか、どこか錆びを含んだ声でね、作り声なのにとても深い色合いをつけてた。ひとりは、人形の顔のわりにはちょっと声が若いんだけど、奥さんや子供に対する声が、若さと甘さを含んでて合っていた。
中谷さんの声、凛とした張りの中に色を含んでて、こうゆう役もいいけど、もっともっと凄い悪女とかやっても良いと思う。なんというか…惑わされても良いって思っちゃう。
優香、もったいないっ!何でこの子ってこうぴったりするもんがあんまり無いんだろう。凄い上手い女優になれると思うのになぁ。ジータの繊細な部分とか、凄い出てて良かったよ。合っていたよ。凄い良かったからこそ、何で女優になんないのかなぁ……って思っちゃう。早くブランチ卒業しようよぉぉ。

操り人形の素晴らしさ……これを見るためだけでも良いので見て下さい。人って凄いよ、ここまで命を感じるものを作りあげられるんだ。


余談だけど、この世界の服の意味って何だろう……着ている人、着ていない人の基準があやふやなんだもん。
ハルなんて、最初はたすきみたいなのを斜め掛けにしているだけだよ……人間で考えると、鼻血ものだよ(笑)

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