東京リサーチ日記

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この歪み、現在は解決したのだろうか・・・

2014-04-06 00:00:00 | 情報・日記
 2014年4月6日、過酷な長時間労働と厳格な労働者管理、低く抑えられた賃金。「自分が動物か何かのように思える」――。米アップルなどハイテク大手の製造を請け負う台湾企業「フォックスコン(富士康)」の労働環境が米国のメディアで問題にされる中、中国四川省の同社工場で働く従業員がCNNの取材に応じ、日々の仕事と生活の実態について語ったのだ。この女性、とは町で偶然に出会ったようだ。取材に応じたことが分かれば仕事を失うだけでなく刑事訴追されるという不安に配慮して、CNNでは身元が分からないようにするという条件で匿名取材に応じてもらったのだ。「フォックスコンでは女性は男性のように働き、男性は機械のように働くと言われている。もっとはっきり言うと、女性は男性のように働き、男性は動物のように働いている」こう話す女性は、毎日が仕事一色だと肩を落とす。週の労働時間は60時間。貴重な残業代を稼ぐためにさらに何時間も超過勤務を重ねる。手にする賃金は月に1300人民元(約1万5000円)程度だというのだ。海外の企業が中国に工場を作るのはそのためであろう。「あまりに退屈で、もう我慢できない。仕事から帰るとすぐに寝て、朝起きると仕事に行く。毎日がその繰り返し」そうした実態を告発する報道を受けてアップルは2012年2月5日に声明を発表し、「われわれは世界のサプライチェーン(部品供給網)におけるすべての労働者に配慮している。サプライヤーに対しては安全な労働条件を提供し、労働者には尊厳を持って接するよう求めている」と弁明したのだ。この歪み、現在は解決したのだろうか・・・(佐々木和夫)