東京リサーチ日記

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「お召し列車」

2010-10-25 00:00:00 | 情報・日記
 2010年10月25日、国民体育大会の観戦で千葉県を訪問された天皇、皇后両陛下が2010年9月26、27の両日、菊紋付きの特別車両を連結した「お召し列車」で移動された。かつて全国各地を走ったお召し列車も、現在は運行頻度が激減。車両は2007年に新造されたばかりだが「次にいつ走るかわからない」(専門家)と“幻の列車”になってきている。現在のお召し列車はJR東日本が2007年に新造したE655系。6両編成で、うち1両が側面に菊紋が付く皇室専用車両となっている。残り5両は団体貸し切りで、旅行会社のツアーで使用されたこともあるようだ。新造車両が初めて日の目を見たのは2008年11月で、両陛下がスペイン国王夫妻を茨城県に案内された際、上野から土浦までご乗車された。両陛下の地方でのご公務は頻繁にあるが、お召し列車をご利用されたのは約2年ぶりである。また、JR山手線原宿駅北側には皇室専用の「宮廷ホーム」があるが、しかし、大正時代にできたものでホームが低く、踏み台を設置しなければE655系には乗れないようだ。すなわち、このホームはヨーロッパ諸国のホームほどの高さである。なぜ、それほど低いのかというと、蒸気機関車の時代であり、ステップがついた車両対応であるからだ。現在も宮廷ホームは使用できる状態だが、今は埼京線や湘南新宿ラインが走り、分刻みのスケジュールが運用を難しくしている。宮廷ホームは、いつ使われるのか・・・参考に述べるが、外国では要人が列車で移動する場合、一般のダイヤを変更して特別ダイヤにして要人の列車を優先させることが多いようである。その例として北朝鮮の総書記が乗車している列車がある。日本でも戦前に行われたが、現在の国民主権国家日本では行われていない・・・(佐々木和夫)