原発は不要 節電:電力コストも“カイゼン” トヨタ、自前調達で風穴

2013-07-08 09:24:12 | 原発

節電:電力コストも“カイゼン” トヨタ、自前調達で風穴

夏場や冬場の電力不安が慢性化する中、有力企業は自前の電力確保や、節電ビジネスに力を入れる。

 トヨタ自動車は1日、余剰電力を売買する日本卸電力取引所や自家発電を持つ企業から買い集めた電気を首都圏のグループ販売店などに供給する事業を始めた。大手電力より割安な値段で提供、販売店を支援する狙いだ。子会社を新電力として登録したトヨタは、今後、自前調達の割安な電気の供給を「関西や九州の販売店にも広げたい考え」(幹部)。業界関係者は「部品の調達費を削減してきたトヨタが、電力コストの“カイゼン”に乗り出した」と解説する。

 大口電力市場は2000年以降自由化され、大企業や工場は立地管外の電力会社から電力を買えるようになった。電力会社間の料金・サービス競争が促され、企業の電力コストは低減するはずだった。しかし、大手電力会社の強固な地域独占体制を背景に企業の電力調達の多様化は期待通りに進んでいない。

 経済産業省幹部は「トヨタは新電力子会社を通じて電気の原価を厳しく検証。大手電力会社への値下げ圧力を強める腹づもりではないか」と指摘。日本企業の代表格、トヨタが電気の自前調達に本格的に動くことで「大手電力の地域独占体制に風穴が開くかもしれない」と期待する。

 節電をビジネスに取り込む動きも加速している。楽天は6月、太陽光発電の導入支援や節電対策を指南する「楽天エナジー」を発足させた。ネット商店街、楽天市場の出店企業や、ネット旅行代理店、楽天トラベルと取引する旅館などに太陽光発電や節電対策を導入してもらい、これら企業の商品やサービスを利用する楽天会員に特典を付与するサービスを検討中だ。取引先企業は節電努力や再生エネルギー導入で顧客拡大を図れる仕組み。

 楽天市場など7万社を超す取引先と、ユーザー会員約8000万人を抱える楽天ならではの取り組み。楽天エナジーの菅原雄一郎グリーンエネルギー事業長は「節電は大きな商機」と意気込む。

 一方、日本生活協同組合連合会(組合員約2700万人)は電力小売り事業参入を検討する。傘下の生協は太陽光発電事業に参入しているが、風力やバイオマス発電も研究。国の電力改革で16年にも家庭向け電力小売りが自由化されることを踏まえ、再生エネで発電した電気を組合員家庭に供給することを視野に入れる。節電3年目の夏に、有力企業の「脱大手電力」の動きが広がる。=おわり


維新・橋下徹氏演説に炎天下3000人

2013-07-08 08:13:19 | 橋下徹

維新・橋下徹氏演説に炎天下3000人

参院選公示後、初の日曜日となった7日、日本維新の会の橋下徹共同代表(44)は千葉県のJR船橋駅前南口など首都圏3か所で街頭演説を行った。
 
 船橋駅前は炎天下にもかかわらず、約3000人が沿道を埋め尽くすほどの盛況。支持率低下を招いた慰安婦発言については「すべて真意は説明した」とし、安倍政権が進めるアベノミクスには一定の評価を示しつつも「第3の矢の成長戦略を実現できるのは既得権とのしがらみがない維新の会だけ。(私は)口は悪いし、人柄も人相も悪いが、改革をやると言ったらやる」と言い切り、拍手を浴びた。


原発は不要 海水の温度差発電

2013-07-08 06:48:31 | 自然エネルギー

原発はクソ自民党の利権屋議員が必要なんだろ

海水の温度差発電~上原春男理事長インタビュー

海洋温度差発電が非常に有効な発電方法となる可能性は高まってきている。可能性を広げたのは、ウエハラシステムの考案者である、上原春男・NPO法人海洋温度差発電推進機構理事長(工学博士。元佐賀大学学長。(株)GEC代表取締役)である。たかが20℃程度の海水の温度差で何ができるものかというイメージを完全に払しょくし、理論だけではなく実用化できる海洋温度差発電をつくりあげたのである。上原理事長に海洋温度差発電についてうかがった。

<ウエハラサイクルの完成>
  ――上原先生は長らく、海洋温度差発電の技術発展に尽力なされてらっしゃいましたね。そのなかで「ウエハラサイクル」と呼ばれる独自の海洋温度差発電を開発されました。

 上原春男理事長(以下、上原) 海洋温度差発電は1881年に考案されました。表層の温海水でアンモニアを気化させてアンモニア蒸気をつくり、タービンを回します。その後に、アンモニア蒸気を深層の冷海水で冷やし、液化させます。それを繰り返してタービンを回し続ける方法が海洋温度差発電です。仕組み自体はウエハラサイクルも同じなのです。タービンも高圧、低圧の2種類を回すようにします。そうすることで、単純に倍の発電能力を得ることができます。図にすると少し複雑なイメージになります。

 ――私たちは、火力発電や原子力発電などの大規模な発電方法にばかり目がいっていて、そういったやり方があることすら知りませんでした。今、日本はエネルギーの未来形が模索されています。海洋温度差発電もその選択肢の1つたり得るのでしょうか。

 上原 日本も十分発電量が確保できる海域を持っています。その海域を利用した海洋温度差発電の潜在的な能力は、非常に高いのです。その能力を数値に換算すると、80億kWという膨大なエネルギーになります。このうちの、たった1%でも発電にまわすことができたならば、年間1兆kWhのエネルギーが生み出せます。これだけあれば、日本の電力をかなりまかなうことが可能だと思います。

<技術革新で、安定な大出力も可能に>
  ――それだけ膨大なエネルギーに今まで注目が集まらなかったのは、どうしてなのでしょうか。

 上原  40年前から、私はさまざまな場で提案してまいりました。それでも、誰からもまともに取り合っていただけませんでした。理由は明白で、当時としては技術が十分ではなかったからです。海洋中にそれだけ大規模なネットワークをつくることなど、想像さえできなかった時代だったのです。それゆえ、火力発電や原子力発電に主役の場を譲らざるを得なかったのですが、今は海洋温度差発電の技術が成熟しています。これは、海底石油の採掘や海底ケーブルの敷設の工事で、技術が蓄積されてきたためです。電力の柱として十分役に立てる水準に達しているのです。あとは、設置すればよい段階に来ています。かつてはできなかったことも、今なら技術的に可能な段階に来ているのです。

 ――再生可能エネルギーは、生み出すエネルギーが安定しないというイメージがあります。海洋温度差発電はどうなのでしょうか。

 上原  海の深さごとの温度差というのは、実は年間を通じて非常に安定しています。したがって、出力に変動はほとんど出ません。10万kWの発電所をつくれば、安定して10万kWを生み出し続けることができます。たとえば、10万kWの出力の発電所を10基つなげれば、100万kWの出力を得ることができます。すると、原発1基分の発電量と同じになります。それだけの規模の電力が安定して得られるならば、発電システムの主力として十分な魅力があると私たちは考えております。

 海洋温度差発電が非常に有効な発電方法となる可能性は高まってきている。可能性を広げたのは、ウエハラシステムの考案者である、上原春男・NPO法人海洋温度差発電推進機構理事長(工学博士。元佐賀大学学長。(株)GEC代表取締役)である。たかが20℃程度の海水の温度差で何ができるものかというイメージを完全に払しょくし、理論だけではなく実用化できる海洋温度差発電をつくりあげたのである。上原理事長に海洋温度差発電についてうかがった。

<初期投資は高いものの・・・>
  ――素晴らしい発電方法であっても、初期の導入コストが高ければ導入促進することはできません。イニシャルコストは、どのようになっているのでしょうか。

 上原春男理事長(以下、上原) 設置する費用は、原子力発電所とほとんど変わらないと思います。100万kWを得るのに6,000億円~1兆円くらいだと考えております。したがって、日本全部の電力をまかなうためには、100兆円の投資が必要になるでしょう。

 ――100兆円とは大きな数字ですね。それだけの投資に見合う内容なのでしょうか。

 上原 地球環境に優しいという点や、温暖化抑止に貢献できるというような道義的な側面だけではなく、合理的な投資として、この海洋温度差発電は有効だと考えております。海洋温度差発電ならば、イニシャルコストは相応にかかりますが、設置後はほとんどお金がかかりません。100兆円投資すれば、以降、自前のエネルギーで発電し続けることができます。石油やウラン燃料を外国から買う必要がなくなります。

 ――イニシャルコストをかけさえすれば、電力はまかなえるということですね。

 上原  電力だけではありません。この海洋温度差発電で電力をまかなうと、ピーク以外の、たとえば深夜などの電力は余ることになります。その余剰電力で水を電気分解し、水素をつくり出すことができます。水素を安定的に手に入れることができるようになれば、自動車や動力が燃料電池で動くようになるかもしれません。すると、移動手段にかかる化石燃料の使用もゼロに持っていくことも夢ではなくなりますね。

 ――エネルギーのほとんどが、自前で調達できるのですね。

 上原  余剰電力を蓄える方法の1つとして、水素にエネルギーを変換する、という考え方です。同時に、温度差のある海水さえあれば発電することができる特性を活かして、世界規模の送電ネットワークをつくることもできます。

 ――世界規模の送電ネットワークとは、大きな話です。

 上原  日本からミクロネシア、ハワイを通ってアメリカ大陸まで送電網を広げる。さらにカリブの国々を通ってヨーロッパまでつなぐ、ということになれば、ピークカットなど考える必要がなくなります。

 ――東西につなげば昼夜の平均化ができ、南北につなげば夏冬の平均化ができる。そうすればピーク時電力のための予備設備が必要なくなり、よりシンプルな電力供給システムが組めるということですか。

 上原  そうです。かつては海底ケーブルの敷設は技術的に大変難しいものでした。しかし、今では当たり前のように大陸間でケーブルが敷設されています。その技術を応用すれば、想像以上に簡単だと思います。

 ――電力問題は国内だけで考えるから出口がなくなる、ということですね。大変勉強になりました。本日はご多忙のなか、ありがとうございました。

NPO法人海洋温度差発電推進機構
 理事長:上原 春男(工学博士、元佐賀大学学長、(株)GEC代表取締役)
 所在地:佐賀市鍋島6-6-27
 TEL:0952-30-8869
 URL:http://www.opotec.jp/index.html