函館市長、訴訟を準備 大間建設再開へ

2012-09-29 07:55:51 | 原発

がんばれ函館市長、訴訟を準備 大間建設再開へ

最終処分場もないのに原発は無理だ

【函館】電源開発(東京)が大間原発(青森県大間町)の建設工事を年内に再開する方針を固めたことについて、同原発から最短で23キロしか離れていない函館市の工藤寿樹市長は28日、市役所で記者会見した。市長は「市民の安全、安心を無視して前のめりに再開することは許されない」と強く反発し、再開に備え「(差し止め)訴訟の準備を早く進めるよう(担当部に)指示した」と述べた。

 市長は昨年10月にも「市が司法的な手段をとることも考えている」と、法的措置の可能性に言及していたが、さらに踏み込んだ。

 工藤市長は電源開発の工事再開方針について「政権が代わる前に既成事実をつくりたいのだろう。とんでもない話だ」と、不快感を表明。来月1日に函館市を訪れる同社幹部に抗議すると明言し、会談を報道陣に公開する考えを示した。

 また、同15日に上京し、同社と政府に抗議する意向を明らかにし、渡島管内の他の全10市町の首長からも理解を得たと説明。訴訟を提起する時期などには触れなかったが、「戦いは長期化するかもしれない。覚悟の上だ」と述べた。<北海道新聞9月29日朝刊掲載>