とんびがくるくる頭の上を飛んでいます
いつ見ても気持ちよさそうです
とんびから見て私ってどう映ってるのかなあ?
そんなことをお茶飲みながら考えてました。
何でもよく見える眼
鷹や鳶等の視力はすごいらしいです。
だから餌となるものを見つけるのすごいんだなあ。
見逃さない。
干潟のお魚
小動物や虫、
いろんな物をじーっと狙いすましながら滑空しています。
風を翼に受けながら
尻尾で舵を取りバランス取って。
「お~~~い。私のこと、見えてるの?」
「お見通しだよ。恐れてる時も、ときめいてる時も、苦しい時も、悩んでいる時も」
「あのねえ。物語みたいな世界をつくるためにはもっと豊かな表現力ほしいのよ。やらなきゃよねえ。」
「みんな言わなくていい。わかってる」
「…………」
「何でも正直に話せばいい。怖がらなくても本当の気持ちをそのまんまでいいんだ」
「今までそんなことはしたことがない気がするよ」
「虚勢張って、頑張って。(笑)滑稽だね。風を受けてご覧。そんなことはつまらんことだ」
風に当たってみる
心の中まで風が抜けていくようだ
気持ちいいな
「そのまんま。そのまんま。信じる人には本当の事を、本当の気持ちを話すわ」
「それでいいと思うよ」
私の頭の上でぐるぐる回りながら
とんびにそんな話をされてるような
そんな気がしたものですから。
何だか涙が出てきました。
不思議だなあ。
とんびはきっと話せるんだなあ。
この谷の風は不思議だ
私をとても素直にさせてくれる。