夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

不思議な感覚の中で

2023-03-17 06:10:03 | つれづれ
昨日も初めましての皆さんたくさんご来場されました。

ありがとうございました。

嬉しいお出会いたくさん。

音色に涙を流してくださいました。

嬉しかったです。

夜にごちそう呼ばれて

ホテルでお風呂に入るともうコテッと寝てしまいました。

よく眠りました。

起きることもなくぐっすり。

ありがたい。



夢を見てました。

小さなよちよち歩きの男の子。

よく走るようになりました。

可愛くて可愛くて。

私の子供です。

そんなに走り回ると今夜はよく眠るだろうねと抱きしめて。

ちょこりんと可愛く正座して

電話をいたずらしてかけてました。

母にです。

母が電話口で

「誰?どこの子?」と聞きます

母に

「孫の名前忘れたん?」

と、聞きました。

「名前教えて」

その時私は絶句しました。

涙が溢れました。

この子に名前をまだつけてなかった。

どうして名前をつけなかったんだろう?

胸が突然詰まりました。

おそらく若い日、めちゃくちゃな仕事して

無理をしてすぐ駄目になり

生まれてこれなかった子かしら?

あの子だな

そう想いました。

私はギュッとその子を抱きしめて泣きました。

産んでやれなかった子を

名前もつけられなかったわずかな時期に去ってしまった子を

抱きしめました。

抱きしめられた幸せに泣きました。

その子は私の顔を見てにっこり笑いました。

「あのねえ、おかあさんはね、愛の音色鳴らすんよ。あなたにも聴こえるのかなぁ。これから死ぬまで鳴らすんよ。」

そう言いました。

無邪気な顔でにこにこ笑うその子は

私の胸の中で確かにおりました。

頬擦りして

その子の体温を確かめておりました。

ああ

ああ

この子はここにいる❢




目が覚めて涙がとまりませんでした

多少の苦しみや辛さや

努力等

なんのこともない。

なんのこともない。

私はちゃんと乗り越えていく

そう想いました。

夢で会えたこと、

感謝しました。

なぜだろう

昨日画廊であるとき、急に不思議な感覚になったのは確かです。

お客様と話していて

ゆらゆら揺れるスイングのおるごーるを見ていたとき

不思議な不思議な感覚に出会いました。

なぜだろう。

そう想ったのです。

その時もなぜか急に涙が出そうになりました。

何もわからないけど

つくらなきゃ。

そう想いました。

それは私の感覚ではなく

よくわかりませんけど不思議な感覚の中で

おるごーる作りたいと感じました。


眠ってから出会えた子は

何かを教えてくれたのかもしれませんね。



海辺を歩いていると

時々胸がキュンとなるときがあります。

不思議なインスピレーションを得ることもあります

山の木々のざわめきや風のなる音は

最近では暗い夜に聴いても

朝に聴いても

それが歌のように聞こえます。

生まれてこの方

聴いたことのないくらいの様々な鳥達の声

羽音

工房のすぐそばまで飛んでくる小鳥たちの歌は

そしてにゃんこたちの姿や

すぐ近くまでやってくる鳶たち。

私の作るおるごーるに

愛をたくさんたくさんくれるのです。

よくわからないけど

私はそんな環境から得るインスピレーションを

作品に込めて行くのだろうなと想います。

庭を作り

土に触れ

花の育つのを見ていると思い出すのは

子供の頃に丸善の本屋さんで見てたターシャのお庭や

ベアトリクス·ポターのスケッチ。

あの頃少女は夢を見ていました

そんな自然豊かな環境など得るとは想いもしなかったその頃

心のなかには大きな大きな想像の翼を神様はくださったのかなぁと想います。

いつもいつも夢見ながら

屋根の上の物干しの片隅にプランター並べて

お花を育てて毎日毎日眺めるのは私の楽しみでした。

街中なのに鶏を飼い散歩したり。(笑)

少女の頃に得たインスピレーションは

消えなかった。

全部全部残っていたのだなあ。

あの頃撒いた種が

今ごろになってぴょこんと芽を出したのです。

愛の花を咲かせたい。

愛の歌を歌うおるごーるをつくりたい。

昨日は不思議な感覚の中で

そう想いました。


コメント
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