またも整備工場へ。車検関係諸々の打ち合わせ。
私を担当する営業のマエダ氏は完全にクルマを売りつけるつもりらしい。
とはいえ、我家の駐車スペースは異様に狭小なんです…
そう主張してもマエダ氏は「あははは」笑うばかり。
だったら実際にスペースを見てもらおう、ってことで合意。
「まあ、おススメの1つがあれなんですけどね。」
商談スペースから見えるところにあるクルマを指して言う。
なるほど。
何らかの事情で整備工場が所有しているクルマを押し付けるつもりだな。
…などと思いつつ我家へ。
駐車スペースは母屋と塀の間。細長い形状で幅が無い。
「やっぱりこのクルマは無理でしょ。」
「いやいや。こういうお宅、結構ありますよ。」マエダ氏は余裕をかます。
ファーストチャレンジ。
ブオンブオン。アクセルを吹かしながらバックで入れる。
かなりぎりぎり。ウィンドウ越しにマエダ氏の困惑した表情が読み取れる。
そしてばりばり。左ミラーを大いに塀へ擦りつける。
「いやいや大丈夫です。」
どう大丈夫だかわからないけど、一旦クルマを外に出す。
セカンドチャレンジ。
今度は慎重にバック。ミラーをたたみハンドルを微調整する。
何とか入庫。しかしながら今度はドアを開くスペースがほぼない。
それでも平然と降りようとするマエダ。
当然母屋にドアをぶつける。
なるほど。
整備工場へ戻り打ち合わせの続き。
「いいクルマでしょう?」
自分で散々ぶつけたクルマを更におススメするマエダ。
「いえ、あれより小型が希望です。」
「…ですよね。うちのネットワークで探してみます。」
トーンダウン。
結局クルマを買う方向で話は進む。
どうなる俺?どうする俺?