お小遣いをもらう中年男

親戚のおばさんが遊びに来た。

遊びに来た、といっても特に何かするわけもなく

単に四方山話を散らばせるだけ。

彼女が普段感じている不平不満、

特に家族関係の話をぶちまける。

今は旦那の親族に対して大変な不満を抱いておるようで、

家系図みたいなのまで書き出し

いかに旦那の親族が自己中心的かを熱弁していました。

とはいえ、この話は前にも聞いていて

それでも、今初めて伺いました的態度で

最後まで口を挟むことなく、聞いてあげました。

なぜなら、彼女はお小遣いをくれるからです。

いい年寄りがいい中年男にお小遣いを手渡します。

まだ、可愛い甥っ子扱いなんですかね？

遊びに来るたび、お小遣いをくれる。

はじめうちはさすがに断わっていたのだけど

「気持ちだから」と引っ込めないので

仕方なく受け取っていたのだけど、

今は当たり前のごとくもらう。

3時間程愚痴に付き合って、手にする報酬は

現金1万円とquoカード5千円。

ありがたいです。

ほんとはお小遣いをあげなきゃいけない年齢に

私はなっているのだろうけど

そんな金も器もない。

細々と生きてゆきます...