こたつが無い

我が家にはこたつが無い。

自分はいい年して実家暮らし。しかも両親とも他界しているから気ままなもの。介護の心配も無い。

介護の心配はないけど、自分の将来はとても心配…と言う駄目駄目ぶり。情けない中年だ。

で、話はこたつに戻る。

父親がたいそうなアメリカかぶれだった。持ち物も食べ物もとにかくアメリカ製を好んだ。

そんな父が「アメリカにはこたつが無い」との理由で、こたつは廃止になった。

だいたい和室が無い。フローリングなんてお洒落なものはなく、廉価なじゅうたんか塩化ビニール敷き。

「文句があるなら自分で建てろ！」と草葉の陰から父に怒られそうだが、事実は事実。

マットなどを敷いてこたつを使用する手もあるけど、こたつを一式そろえると結構なお金がかかる。

だいたい一日のうち一寸しか使わないのだからあまり必要性はない。石油ファンヒーターで充分事足りる。

やはり幼少期の生活習慣は大人になってもそう簡単には変わらないのでしょう。

他のご家庭は、脈々とこたつ生活が受け継がれているのだと思う。

そういえば、一人暮らしをしている頃もこたつは持っていなかった。

訪れた方々の過半数はこたつが無いことにに不平不満を唱え、とりわけ当時交際中の女性にはたいへん不評だったけ…。

いくら言ってもこたつを買わないことが別れの原因…

…なわけが無く、自分がダメ人間なのが原因さ。。