田切通信

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安比奈線探訪01

2016-02-14 16:14:00 | その他
 2月の10日、西武鉄道「安比奈線」の廃線が決まったとのニュースが出た。
西武鉄道は新宿や池袋から東京の西部地区に向けて伸びる私鉄で、駅の券売機前で探してもそんな名前の路線はないけど・・・実は休止線という扱いで現在は営業していない路線なのだ。細かいことはネットで調べてもらえば幾らでも出てくるから省略するけど、西武新宿線の南大塚駅から入間川の川原に向かって伸びる3キロ程度の路線だ。半世紀以上前に休止しているのだが、入間川で取れる川砂利を運ぶ貨物線だったということだ。廃線ではなく、休止線だったので、沿線には線路や河川やら鉄橋やらが丸々残っていた。
 前にも1地度訪れているのだが、廃止も決まった事だし、もう一回見に行っとこうと思い出かけてきた。出かけた日は13日の土曜日。1回で全線見て歩くのもしんどいので、今回は終点の辺りだけ。


 地図にも出てないんだけど、近くにある名ばかりの公園の駐車場迄車で移動して、安比奈線に向かう。まず目に入ってくるのはこれ、小規模な鉄橋ですね。橋の向こうに車通りが見えるが県道114号線で、結構通行量は多い。 


 反対側から見るとこんな様子。鉄道用としては不自然な手すりは木製で、平成21年に付けられたもの。


 手すりだけでなく、木杭も均等間隔に打ち込まれている。線路は単線で、このように埋もれてしまっている場所もあるが、大部分でまだ線路が見えている。


 このように線路が見えている。先の方の線路右側に架線柱が見えている。
均等間隔に打ち込まれたくいの様子が良くわかるけど、21年に設置された頃は、これにロープが通っていた。


 架線柱だけでなく、ところどころ架線そのものも残っている。
この木の杭は、川越を舞台にしたHNK朝の連ドラ「つばさ」が放映された時に、ロケ地として使われたため観光のために整備されたのだった。なにぶん交通の不便なところだし、いったいどれほどの人がロケ地巡りに訪れたかは不明だが、その後維持管理されることもなく朽ちていった。


 架線柱や架線が、自然の樹木に飲み込まれている。この木はケヤキだ。休止してから半世紀という時間の重みを見せ付けられる。


 木杭があるのはほんの100m程度。それ以外はこんな風に地べたに線路が見えているだけだ。先の方に線路を塞ぐように横切っているのは最初にも見えていた県道114号が入間川を渡る八瀬大橋。


 このように線路は分断されている。仮に休止から営業再開となった時はこの下をくぐるように工事しなければならないから大きな障害になったことだろう。


 橋の下をくぐって迂回し反対側に出る。ちょっと埋まっていて分かりにくいけど手前の地面に線路が見えている。八瀬大橋で分断されていてもこの先にまだ1キロ弱線路が残っているはず。

 前に来た時は夏真っ盛りだったので草木が伸び放題でこの先はあまり踏み込むことが出来なかった。だが今回は?

 続きは次回。