新・tmoの今日の一発

こまかいところを、あえてつっついて楽しむところです。

爪痕。

2011-03-28 22:49:31 | 今日の雑感
想像を絶する光景でした。















なんというか、あまりの事に言葉が出ないというか。

生き残った家とか、周りにあったであろう木とか、全てまんべんなくかき回されており、残っているのは泥と残骸でした。
ほんの2週間前まで、普通に人が生活していた場所のはずなのですが、今は「廃墟」でした。

「ここまで水に浸かりました。」
と言わんばかりに、くっきり残っている線が印象的というか、とても不気味な感じ。

この中から、親戚のおばさんの希望であった仏壇とか、使えそうなものを運び出して、仮住まいに持ってきたのでしたが、写真とか、今年の年賀状とか、そういうものが泥だらけになって散乱しているのを見ると、なんとも切なくなりました。


前回、親戚の話として、
「玄関を出たら、数百メートル向こうに水の壁が迫っていた」
とか書いたのですが、現地で見てみるとこれは間違いで、実際は50メートル程度しか離れてませんでした。
そこにあった線路に跳ね返って、水の壁が横にまっすぐ走っていくように見えたそうです。

絶望的な状況の中、よく助かってくれたものだと、改めて思ったのでした。


ちなみに。

おじさんやおばさん達が玄関のドアにしがみついて水が引くのを待っている際、この犬はその肩の上によじ登って難を逃れたとのこと。



水が引くまでかなり時間があったようですが、こいつも小さい体で良く頑張ったもんだ。
怖かったろうに。。。

とか考えると愛おしくて仕方がありませんでしたね。


親戚のおじさん、おばさんとも、思ったより元気でしたが、
「この年になって、こんなことになるとは思ってなかった。」
と、ため息をついているのを見ると、切ないというか、やり場のない怒りに駆られるというか。

まず、できる限りの協力をしていこうと思ったのでした。






出陣。

2011-03-27 00:49:32 | 今日の雑感
地震以来断水していましたが、ようやく水が出ました。



月末頃、と言われていたので、早めの復旧でした。
蛇口をひねると水が出る。
という、普通と思ってたことが実はありがたいことでした。

連日、復旧作業を続けている水道局関連の方々には、感謝以外のなにものでもありません。

うちはガスがプロパンなので、これでライフラインは復旧したことになります。
(そのプロパンガスも、果たして無事補充されるのか、という懸念はありますが。)

とりあえず、食料とかにも困っているわけではないし、ガソリンを使わない生活にも慣れてきた。
なのでもう、うちあたりは大丈夫かと思われます。


前回も書いたとおり、これからはもっと被害の大きいところに目を向けていかねばならない。
しかし、どうすればいいのかわからない。

気仙沼のお客さんから、復旧絡みの電話等をうけたりすると、
「まず、現地へ行くか。」
とか考えますが、会社的にはなかなかそれも許されるもんでもない。

もっとも、行動力のある人なら、会社休んででも駆けつけたりするんだろうと思いますが。

まずはやはり、義援金から始めようか。
とか、なんとなく悶々とした日が続いております。


そんな中、こないだも書いた津波被害を受けた親戚の避難先を両親が訪ね、話を聞いて来ました。
聞けば聞くほど壮絶な話でした。

玄関を出たら、数百メートル向こうに水の壁が迫っていたとか、
急いで2階に逃げようとしたが間に合わず、玄関のドアにしがみついてしばらく浮かんでいたとか、
水が引き始めたあと、胸まで水に浸かりながら逃げたとか、

想像しただけで恐ろしくなります。

その親戚が、当面の家としてアパートに引っ越すとのこと。
しかしながら、当然のごとく計画性のある引っ越しではないため、ものをそろえる余裕もないと。

そういや、俺が東京に行ってた頃に使ってた冷蔵庫とか洗濯機とか、そのまま物置に入っているだろう。

と、家族総出で引っ張り出して動作確認を取ったところ、普通に動作。
まあ、数年しか使ってないし、引っ越しの梱包のままずっと放置していたわけですから。

とはいえ、無理に置いてくるというのもアレなので、電話で確認したところ
「是非」
との返事でした。

なので明日、届けて来ます。
使途不明でずっとしまってあったものですが、まさかこういうところで役立つ時が来るとは。

まず、「頑張って来い」と声をかけて送り出すわけですな。





震災6

2011-03-20 17:20:10 | 今日の雑感
安否確認情報。
おくむら

※まとめはこちらに。



地震以来初めて家のパソコンを立ち上げました。
もんどりうって倒れたのか、結構すごいことになってたので、大丈夫かと思いましたが何事もなかったように立ち上がりました。
なんだかこれだけのことでジーンとしてしまいます。


昨晩一関から帰ってきました。
仕事的にはものすごく「がっかり」なことが多かったのですが、道中としては、想像していたような大変なものではありませんでした。

4号線の道路は気を抜くとものすごい段差があったりしましたが、渋滞するほど車も走ってなかったし。
4号沿いのコンビニは、とりあえず開いているところも多く、おにぎり等の食糧は調達できたし。(もちろん棚はスカスカでしたが。)
現地に着いたらなにより飲食店が開いていたのが大きい。
「在庫限り」
という断りつきでしたが、普通に焼肉屋とか、駅前では飲み屋すらやっていて驚いたりしました。
さすがに、入れませんでしたが。



仕事をしていたところの向かい側のガソリンスタンドはやはり長い行列でした。
待ち時間が長かったため、ちょっと並ぼうかとも思いましたが、この辺の人やもう少し先の気仙沼付近の緊急車両のことも考えると、できませんでしたね。
まあ、あそこから並んだところで、無理なんでしょうが。


終了はすっかり夜になってしまい、どうせ遅くなるのだからと、一関で開いている風呂を探しました。
携帯でいろいろと探していると、一関インター付近の「古戦場」という、いわゆるスーパー銭湯というか、健康ランド的なところがやってる様子。
時間的に微妙だったので急いで向かい、無事入浴に成功。



地震以降、水が止まっているため家の風呂には入れません。
先日、同期の家で1度シャワーを借りたためまったく体を洗ってないというわけではないですが、それでも湯船につかるなど10日以上ぶりのこと。
いや、生き返るとはこういうことです。風呂ってすばらしい。


で、その風呂に入りながら、昨日見た飲食店や、4号沿いのコンビニの状況なんかを思い出しつつ考えておりました。

先週はなんか、すっかり動揺しており、不安で仕方ありませんでした。
今もさすがに平常運用とはいいませんが、それでも次第に落ち着いてきています。

確かに水が出ないというのは不便極まりないのですが、とりあえず「31日ごろ復旧」というアナウンスもありました。

その辺を考えると、贅沢さえしなければ、とりあえず普通に近い生活に戻れるではないかと。
買占めの問題も出てますが、「(多少の不自由はあっても)普通の生活ができる人」が、いつも以上の生活を目指してしまってないかと。
まあ、先行き不安なので、とてもよくわかるし俺も似たようなことをやってしまいがちですが。

テレビに映し出される津波被害地域や原発付近、また、避難所での生活を強いられている方々は、「普通の生活」に戻るまでに一体どれだけの苦労と時間がかかることか。
それを考えると、いつまでも大変だ大変だと、言っている場合ではない。

うちもこの地震でいろいろ打撃は受けましたが、そろそろ次の行動を始めなければならないと思ったりしているのです。
なんかこう、まとまりませんが。




震災5

2011-03-18 22:06:14 | 今日の雑感
DVC00010.jpg
追加安否確認者

りえ
せいこ

あきこ

「おおうちさんの代」の先輩全員

※全員分はこちら


りえは本当によかった。
避難所は大変と思うが、もう少しがんばろう。

昨日書いた通り一関に出張に来ました。
一関というか、あと少しで気仙沼というあたりです。

震源地に近いからか、さっきからやたら揺れます。

いつもは高速で1時間足らずのとこですが、ずっと4号で4時間近くかかりました。

あと少し行くと、命懸けの現場が広がっているはずです。
さっき、すごい数の消防車や救急車等が気仙沼方面に向かって行きました。

奇跡的に営業している宿に泊まっていますが、宿泊客は我々とどこかの放送局のクルー、あとは個人の方が数人といったところです。
個人の方が何をしているか。
さっき話す機会があったのですが、栃木県から安否確認に来ているそうです。
ところがガソリンが底をつき、毎日徒歩で現場へ出向いているとのことでした。

「今日はガソリンスタンドに並びます。」

という言葉が忘れられません。

もちろん自分の意思で来ている訳じゃないですが、
「何やってんだ俺」
的な葛藤を抱いている今夜です。
せめて、あの方が探している人が、ご無事でありますように。


震災4

2011-03-17 21:27:07 | 今日の雑感
DVC00008.jpg

のっけていいものかどうか迷いましたが、盟友のTものり君のまとめを基本に、安否が確認できた仲間のリストを書いておきます。

ずん
しむ
こんだい
あき
あいこ
うた
こさと
すがや
さとみ
しほ
わかこ
えいこ
ぶん
おばら
まなみ
まつい
あつし
みうら
わっちょ
りつ
びやん
いっしー
ともふみ
さいとう
さいち

おざわ
うめ
なつき

おおうちさん
まことさん
ゆうこさん

※3月19日追記
りえ
せいこ

あきこ

「おおうちさんの代」の先輩全員

※3月20日追記
おくむら


無常にも明日から一関市に出張となりました。
災害云々じゃなく、当初の予定をこなす、というものです。

ガソリンさえあれば、いくらでも行くんですが。。。

まず、頑張ってきます。