新・tmoの今日の一発

こまかいところを、あえてつっついて楽しむところです。

気仙沼のまとめ。

2012-11-11 17:49:23 | 今日の雑感
なんだかとりあえず終わらせないと他にネタがあっても書けないような気がしてきました( ̄- ̄;)
もはや完全に時期を逸していますが。。。


いろいろ買って、
「いや、なんか久々にいい出張ですね。」
なんてことを言いつつ幸せな気分で帰途についたのですが、帰りに通ったところが被害が大きかった「鹿折地区」あたりでした。

前回来たときはそれこそ瓦礫の山でしたが、今はすっかり片付いているようです。

しかしながら、道路の脇にいきなり大きな船が放置されていたりすると、やはり現実に引き戻されるといいましょうか。



周囲は一面建物の土台だらけで、かろうじて
「ああ、ここに建物があったんだな。」
とわかるのですが、それ以上進めていないというか、なんとなくもどかしい感じを受けました。






ちょっと前の新聞に、この土台をどかすのがまた、課題になっているようなことが書いてました。
なるほど、これらをどかさないと、新しい建物も作れない。
しかし土台はしっかり作ってあるから、どかすのも一苦労ということです。
しかもその数が尋常じゃない。

解散解散言ってる場合じゃなかろうと、考えてしまったりします。
選挙自体、莫大な金がかかるだろうに。



帰りは海沿いをずっと南下してきたのですが、やはりどこも同じような状況でした。
道路のアップダウンを繰り返すたびに「被害がなかったところ」「被害甚大なところ」が交互に現れる感じですね。
車で走りながら、次第に気持ちが沈んでいったもんです。



やがて南三陸町へ入りました。
ここももはや説明の必要もないですが、直後の報道で「壊滅」と表現されるほど、被害が大きかったところです。

やはり建物の土台だけが延々と続いていることには変わりがないのですが、おそらく商店街であったところにいろんな看板が設置されていました。
ここに店を構えていた方の決意というか、復興への願いが書いてあるようでした。





なんかこう、こういう状況からもう一度始めようとしているのが強烈に伝わってきて、涙すら出てきました。
既にプレハブで再開している商店もありました。


で、一緒に来ていたメンバーが
「あれ、防災庁舎じゃないですか。」
と気づきました。
ある意味この震災の象徴の一つになっている感がある「防災対策庁舎」でした。

前まで行ってみたのでしたが、赤い鉄骨むき出しで建っている建物の、存在感というか、説得力というか、そういう雰囲気に圧倒されてしまい、じっと見ることしかできません。目をそらすこともできません。
さっきまで写真を撮ろうとか思ってたのですが、とてもそんなことができる感じじゃなかったのです。

さっき気仙沼で見た大型船と同じく、残すのか、撤去するのかで議論になっていましたが、基本的に
「残したほうがいい。」
とか、考えてしまっていました。
しかし実際に見てみると難しい問題ですね。
直接的には何も関係がない俺ですらこうなのだから、直接関係する方々にとっては、「見たくないもの」なのだろうと思います。
ここに来て何か学ぶ、といった意味じゃ、あったほうがいいのでしょうが、しかし。


その後はいつの間にか高速に乗ってたので、帰ってきたのですが、いろいろと考えた出張でした。
行く前は
「何で行くのか?」
とか
「他の人が行けないのか?」
みたいなことを言われたりしたもんですが、行ってよかったですね。
とにかく、仙台でも被害が少なかったところで生活していると、震災のことは忘れてしまいがちです。
そういったところで行く機会を得たのは、実に有意義だったと思うのです。

次に行けるのはいつか、といったところですが、是非行ってみたいもんですね。