まだ夏期休暇に入ってすぐ、新潟に行く前の話です。
既に2週間も前の話ですが。
土日は普通に過ごして、月曜日となりました。
せっかく夏休みなのに、もったいない。
とは思ったのでしたが、明日新潟に行くというのは決めてたので、まあ、だらだら過ごすかと思っておりました。
すると親から
「何もすることがないなら、一本松でも見に行こう。」
という提案。
陸前高田にある、「奇跡の一本松」ですね。
前から一度は行ってみたいと思っていて、場所も調べていたのでしたが、なかなか行けてませんでした。
ああ、なるほどいいタイミングだ。
ということで、15分後には戸締りをして出発していたのでした。
ナビによると3時間ちょっとというところだったのでしたが、まあ、このくらいなら。
つうか、こないだ仕事で気仙沼に行ったばかりだし。
高速で一関に行って、そこから山道を抜けていくというコースでした。
普段使っている道とは、若干違いましたか。
いずれにしろ、高速を降りてからはのどかな道でした。
やがて
「一本松駐車場」
という看板が見えるところに到着したのでしたが、まず目を引いたのはなにやら工場地帯のような設備。
付近一帯にさながら「パイプライン」のような設備が張り巡らされているようです。
まず、この辺もかさ上げ工事をやってるところなので、そういう設備なのでしょうが、一体何なのかしら???
後で駐車場にあったお土産屋の方に聞いた話だと、付近の山を崩して、その土を直接「かさ上げ」するポイントにに運搬しているとのこと。
言ってみれば一時的な設備なのですが、ダンプカーなどで運ぶより、こういう立派な設備を作ってしまったほうが安上がりなのだそうです。
「あの山ももう少し高かったんですけど、そのうちなくなっちゃいますね。」
とか、お土産屋の方が言っていました。
なんかこう、地震とか、津波の破壊力を改めて感じてしまいましたか。
その「パイプライン」的な設備の下を縫うように歩いて行くと、やがて一本松が見えてきました。
なんという存在感。
なんだか、圧倒されてしまい言葉が出ません。
付近の案内板に、被災前に撮影された写真が載っていたのでしたが、前はいわゆる「高田松原」のうちの一本であったことが分かります。
しかし現在はこの一本以外ない。
もっとも、この松自体も一旦枯れてしまい、モニュメント的に復旧されたものであるというのは、既知の通りですが、
「ああ、それでも良く残った。」
と思わずにはいられませんでした。
これを見て、いろいろ想った人も多かったことでしょうに。
上でも書きましたが、付近一帯は現在再開発というか、かさ上げ等の工事が行われているようです。
早く、元通りとは言わずとも、以前のような町並みが戻って来ますように。
さて、その後はそのまま南下して気仙沼の「お魚いちば」へ行き、昼食を食いました。
海鮮丼。
気仙沼ホルモン。
実に美味。
つうか、この「お魚いちば」は、気仙沼に仕事で来た時は結構な頻度で寄るのでしたが、そこに両親と来ているというのは、なんとも妙な感覚でしたね。
若干、お土産的なものも購入し、海沿いを南下して帰ってきました。
なんてことはない、日帰り旅行ではあるのでしたが、いろいろと考えましたね、やはり。
個人的にこの気仙沼あたりは鉄板なので、また行ってみようと思ったのでした。
「シャークミュージアム」も復活したし。