ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

夏に読んだ本

2017-10-04 23:28:58 | どくしょ

7月初め、本屋にて新潮文庫のシンプルなカバーのシリーズに目が止まった。
あーそういや文豪と呼ばれる人の作品ってちゃんと読んだことなかったなー…と思って買った2冊。
…何故この2冊を同時に選んでしまったのか。
激しく後悔。
おかげでこの夏、病人のようにどんよりと過ごすことになる。


長女の夏休みの宿題、読書感想文を書くために借りた。
しっかり者のかえるくんと手が掛かるけど憎めないがまくん、ふたり(2匹)の日々を書いたもの。
どちらも5つの短編からなっていて、子供にも理解できるようわかりやすい言葉で人との関わり方や、生きていく上で忘れちゃならぬ事を教えてくれ、そしてクスッと笑わせてくれる。
子供にもいいけど、アタマの凝り固まったガッチガチの大人にオススメ。
こんなに単純なことだったんだな…と、アタマとココロをじんわりほぐしてくれます。
読む前は、あまり可愛くないカエルだなあと思っていた絵も読み終わるととても愛おしく見えてしまう。


就活、婚活、妊活、終活…
世の中いろんな活動があるが、涙活(るいかつ)と呼ばれる活動がある。
泣く事によって副交感神経が優位になる為、意識的に涙を流すことでストレスを発散出来るという。
そのために泣ける映画や音楽、詩の朗読会といったものが催されている。らしい。

昨年、わたしは涙をよく流した。
良くも悪くも感情が動くことがたくさんあったのだ。
が、この春から全くと言っていいほど泣かなくなった。
踏ん張らなきゃという気持ちが何よりも大きかったんだと思う。

この本も短編集になっていて、かぶのサラダ買ったのに大根しか入ってないじゃないのよ!という一歩間違えればクレーマーとなりかねない主婦の話や輪廻転生を思わせる話など、身近なあるあるものに大いに共感し時空を超えた壮大な話に胸熱くしたりと良い作品を読めてよかったなーという一冊。
「ママ」と「テールライト」のふたつで大号泣。
自分でもびっくりするほどの涙が出た。
そこで、
あ、わたし本当に今年度になってから泣いてなかったわ…
と気付く。
そしてやはり涙を流す事はストレス解消に一役買うものだなと実感。

人の幸せを願うことは出来ても、心からそう願うってね。
そんな綺麗事、皆が皆すんなりできることじゃない。
と思う自分の心はどす黒いのか。

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