人生、後悔のない航海へ!(コーチ・らしんばん)  

仕事も人生も思いのまま。今日は、人生という真っ白なカンバスにどんな絵を描きますか。

60代男性から寄せられた叫び。「還暦になりましたが、友達ができません。」

2022年02月11日 | コーチング

60代男性から寄せられた叫び。「還暦になりましたが、友達ができません。」

60代男性から寄せられた叫び。
「還暦になりましたが、友達ができません。」
作家の石田衣良さんの回答は、
根本的な解決策はありません。仕事を辞めたら、人間関係が寂しくなる。それは東から朝日が昇るのと同じ動かしようがない事実です。
身も蓋もないで回答です。

友達もいない、趣味もない高齢男性
日本の高齢者の4人に1人は友達がいないそうです。
友達もいない、趣味もない高齢男性はどう生きれば良いのでしょう。
「会社を辞めてから友達がいなくなった。どうすればいいか?」
「友達がいなくなった」というのは、元は「友達がいた」という前提です。
彼らのいう友達とは、あくまで会社の同僚や上司・部下という「自分の周りにいた人」の事を指していて、決して友達ではありません。そのほとんどが会社を退職した瞬間に、ぱったり交流が途絶えてしまいます。会社という「所属するコミュニティ」の中の人間関係の多くは、その所属がなくなると同時に消えてしまうものなのです。

残念ながら、退職された高齢男性の多くは、在職中にこのことに気付けません。それどころか、多くが仕事上の人間関係を友達と勘違いしています。会社ではポストに応じて、人間関係が自動的に用意されます。上司がいて、部下がいて、同僚がいて、あるプロジェクトの仕掛かり中には一緒に目標に向かって協働する仲間がいたはずです。その証拠に、会社を辞めたとたん、誰も会社の人間から連絡など来ないでしょう。会社の人間関係は、会社の内集団だからこその関係性にすぎず、会社を辞めれば、外集団の無関係な人間となります。そもそもその人と知り合ったのは仕事絡みではなかったですか?
知り合いと友達は違います。フェイスブックで、登録上友達数が何千人いたとしても、それは単に「いいね」をくれるだけの関係でしかありません。

男性は、50代から急激に「友達ゼロ」が増えていきます。
要するに、ほとんどの男性には、仕事を辞めた後も付き合いが続く人間関係はほぼいません。退職後の高齢男性の末路は、友達もなく、趣味もなく、生きがいもなく、やることもなく、さりとて何かを始めようとする意欲もなく、ただ毎日テレビを見て過ごすだけの抜け殻となります。

今まで会社だけに依存してきた夫が、退職後は今度は妻に依存するようになるからです。私はそれを高齢男性特有の「妻唯一依存症」と名付けています。
しかし、元から何かしらの趣味を持ち、退職後はその趣味に没頭できる男性は別です。

内閣府が行った「第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(対象は60歳以上男女)」によれば、「生きがいを感じるのはどのような時ですか?」という質問に対する回答に男女の差が見えてきます。
高齢男性が女性と比して生きがいを感じるのは、「趣味・スポーツ」を除けば、「仕事」や「勉強」「収入」といった、どちらかというと仕事的なものばかりです。高齢男性と高齢女性の大きな違いは、女性のほうが人とのつながりに生きがいを感じている点です。

友達もいない、趣味もない高齢男性はどうやって生きていけばいい
では、友達もいない、趣味もない高齢男性はどうやって生きていけばいいのでしょう?

1.仕事をする
仕事がないことに物足りなさを感じているなら、仕事を探して、職場で友達を作ることも方法の1つです。
定年後も働ける職場であれば、同年代のシニアも多く働いている傾向にあります。同じ世代の、同じ仕事をする仲間としての連帯感もあり、意気投合もしやすいでしょう。

2.サークル参加や習い事をする
サークルに参加したり習い事をはじめたりすることも、友達作りにはおすすめです。
例えば、語学、楽器 スポーツ。書道や詩吟、俳句、カメラ、水彩画など。カラオケやコーラスもあります。
会話がなかなか続かない人でも趣味の話題を使って話を広げることができます。

3.地域活動やボランティアに参加する
地域活動やボランティア活動への参加も、友達作りに役立ちます。人のために役立つことをしたいと、同じ共通意識をもった人とつながり、交流できます。

 

ひとりぼっちから脱却する方法はいろいろあります。ぜひ、あなたも素敵なシニアライフをお過ごし下さい。

 

(参考)

「誰も話せる相手がいない」日本の既婚男性が次々と発症する"見えない病"の正体

友達ゼロ、趣味ゼロで1人ぼっちに

https://president.jp/articles/-/53123

 


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