嵯峨野・竹林の道から北に直線で4Kmくらい、京都盆地の北西、洛西(ラクセイ)に位置する三尾(サンビ)地区に向かう。
高雄・槇尾(マキノオ)・栂尾(トガノオ)、日本を代表する紅葉の名勝地と言われている。
「タカオカエデ」・・・最も美しく紅葉するイロハモミジの別名で、全山に数千本といわれる高雄山が目的地。
神護寺はその中腹にある。
天応(テンノウ)元年(781年)に和気清麻呂(ワケノキヨマロ)ゆかりの寺として創建され、空海(弘法大師)が809年から14年間住持し、その後荒廃したが、平安末期、文覚上人(モンガクショウニン)によって再興された。
真言宗の古刹(コサツ)…古く由緒あるお寺です。
解り易い順路は、神護寺バス停横の道路から階段を下ります。
なだらかな石段を下ります。
この下を流れる川に向かい、山裾を右にカーブします。
売店の前を左に切り返すと、緩やかな坂になる。・・・川のせせらぎが聞こえてくる。
清滝川に架かる、高尾橋。
この橋を渡り、左に曲がると直ぐに急な階段が現われる・・・ サァ 登ろう。
凹凸があり歩きにくいが、それほど長い階段ではないので一気に登ろう。
なだらかな登り坂になり、左側に茶屋が見えてくる。
天候が良ければ、この雰囲気最高ですね。
しかし、小雨が降り続きテーブルには、ビニールシートが・・・残念。
硯石亭
ここの茶屋は、小雨も気にならず繁盛しているようだ。
楼門(ロウモン)が見えてきた。この門の左に参拝の受付があり、拝観料500円、・・・境内に入ろう。
水はけのよさそうな砂地だが、雨が続き足元に大きな水たまりがある。
水たまりを避けながら進もう。
右側には宝蔵、その奥に書院や茶室があるようだ。
和気公霊廟近くに、ひときわ目立つイロハモミジ(タカオカエデ)
向かい側にも紅葉が素晴らしい大木がある。
右側に戻り、和気公霊廟前の紅葉を再度鑑賞しよう。
カエデの木が大きいので葉の裏側に回ってみよう。
和気清麿公は、平安京造営(794年)の最高責任者(造営大夫)でもあったと神護寺のパンフに書かれている。
墓は、この先ずいぶん登った所にあるようだ。
さらに右側を進むと、鐘楼に進む小道の先に明王堂が見えてくる。
明王堂の先から振り返って見てみよう。
明王堂の先に進むと左側に五大堂、その先右側の高台に向かって階段が見える。
この階段の両側の紅葉が素晴らしい。
少し階段から離れて紅葉を見てみよう。
そして、階段を登ると・・・
階段を登った先、右側にもカエデの大木がある。
この楓の大木に近寄ってみると
緑・黄・橙・朱色と一本でこのグラデーション。朱色が鮮やか
金堂前を右に回り込むと
緑に朱色、橙、黄、そして白椿が咲いていた。
鐘楼や多宝塔、竜王堂が近くにあるが足元が悪いので次回にして、金堂の正面左側から、坂道を下る。
途中から右に折れると、100m位先にカワラ投げで有名な地蔵院がある。
この付近には樹齢500年のカエデが多いらしいが、ここもパスして金堂の階段下に出て大師堂に進もう。
その隣に毘沙門堂。
毘沙門堂を半周して、振り返ると大師堂が
連れが待っているので、高山寺前の市営駐車場に戻ることにしよう。
清滝川まで階段を下り、高雄橋を渡り角の店でエネルギーを補給し、川沿いに上流に進む。
槇ノ尾橋が見えてきた。
平安時代初期に空海の弟子が創建した西明寺に参拝するには、この橋を渡ることになる。
槇ノ尾橋から下流を振り返ると、崖の上に今通ってきた道のガードレールが見える。
10分も歩かないうちに、国道162号線に合流した。
路肩を歩いて1㎞位で栂ノ尾、高山寺参道が左に見えてくる。
高山寺:奈良時代に創建され、鳥獣人物戯画(複製)があるので有名。世界遺産。
この参道を過ぎ、駐車場が見えてきた。
広い駐車場だが観光バスも多く、行楽シーズンは満車になってしまう。
バスが便利のようだが、天候が悪いにもかかわらずバス停には長い行列ができていた。
11時を回ったようだ、幸い道路は空いていた。平地に降りて、仁和寺か龍安寺・・・、龍安寺に行こう。
その前にランチタイム・・・、3時頃には雨も上がる予報だが・・・。