@PAYASO

少しだけ更新再開してます(愚痴オンリー)

星々の悲しみ

2022年05月27日 | Life

ほんとはしっかりと真剣にお仕事をやらなくちゃなんだけど、天気のせいかどうにも体も心もついてこなくて。
それでもしっかりと前向きにってなってるんだけどね~。難しいです。タイムリミットが確実に迫ってて、そんなに余裕ないのに。

それでもやらなきゃならんので、やれることをって思って音楽を聴いてました。

仕事とは少し遠いのですがまったくもって関連性がないわけでもなくて、これもありかなーって。
でね、とある小説が思い浮かんだの。雑多に曲を聞いてたのでどれにひっかかったのかわからないのだけど。
これの明確バージョンでいうと東野圭吾さんの「変身」を読み終えたタイミングで尾崎豊さんの「forget me not」が思い浮かんだってのがあったのだけど、芸術的な事はやってたけど才能が皆無な僕にとっては全く持ってよくわからない現象でw
もしかしたらこれらの作品の関連性はゼロなのに僕の脳がバグって変な風に関連付けしちゃってるんじゃないかとか、色々思うのです。

今回もなんかしらの曲に脳がバグって小説というか物語が関連付けられて想起されたわけですね。

その小説が今日のタイトルの「星々の悲しみ」です。

もう何年前になるのかなー。
今は本を全然読まなくなったのですが、たくさん読んでた時にはまった1冊です。

宮本輝さんの短編集「星々の悲しみ」の中に収録されてる短編小説になります。

20年以上前に1度読んだだけなので、ざっくりとした記憶で間違ってるところも多々あると思いますが、ご了承を。

この物語は兄妹と兄の友人達のちょっとした日常的な恋とかそういう話だったと思います。
兄が主人公で、その兄が通っていた喫茶店に飾られている油絵につけられたタイトルが「星々の悲しみ」となります。
この絵は大きな木の下で自転車を投げ捨てて、仰向けに横になり、顔に麦わら帽子をのせて、居眠りしているのかな?と思わせる様子が描かれています。夏に近いような陽光が差し込み、優しい風が吹いているのが木の葉はある方向に揺れている様子。
タイトルとともに作者の名前が書かれていて、そこには「享年20歳」と。

この油絵はどうして「星々の悲しみ」とタイトルがつけられているのだろう、妹はこの絵に描かれるこの人は亡くなってるんじゃないか?そんな風に言ったり。
この絵を盗み、返すまでが物語になります。

兄は友人の1人に猜疑心を持つけど、そのせいでトラブルが起こるわけでもなかったように思います。
でも、それは誤解だったとラスト近くに兄は知るんですね。自分が大好きだった友人の1人を信頼しきれなかったような感覚、誤解だったと知った時にはもう取り戻せない状況になっているんですよね。

 

誤解や勘違いなんてのは若者じゃなくても年をとってもたくさんあることで、でも、若い時にやってしまったそれは取り返しがつかないって強く感じてしまうものだよね。

 

「星々の悲しみ」はどんな絵だったのだろう?

 

言葉だけではわからない部分を想像しながらこの物語を読んだ記憶があります。
情緒的な部分は違っても、想像させる部分、感じ入る部分、見た目のままを見てくれっていってるような感覚。写真をやってた頃にわかりそうでわからなかったものを感じたりもするんですよね。今の自分ならこの物語から作品を作る事、向き合う事っていうものを紐解くヒントを得らえたかもな~なんてノスタルジックにもひたったりします。

読後感の爽やかさみたいなのが心地よいのだけど、主人公は後悔してるだろうなっていう気持ちも残ったり。

ずっと読んでないけど好きな物語なので、多分、すぐに出てくるだろうところにしまってあるから引っ張り出してきてまた読もうかな、そんな風に思うのでした。今日はここまで。