@PAYASO

少しだけ更新再開してます(愚痴オンリー)

親父の現在

2021年09月10日 | Life

一気に涼しくなったなーって感じがするのですが雨が多くてなんとも過ごし易いとは言い難い毎日にうんざりです。

この数年の異常気象というかなんというか、僕が子供の頃にはこういうのは数年に一度歩かないかみたいな気象状況が続いてるように思います。温暖化と同時に氷河期突入の雰囲気もあるらしく、そろそろ人類は宇宙に出るべきだよなー出たいよねーって思う毎日です。嘘ですが。

さて、うちの親父の話です。

昨年、原因不明の病気で3ヶ月ほどリハビリ病院も含めて入院し年末には僕のことを忘れるみたいな風に痴呆症の方も少しずつ進行していました。ショートステイを利用しながらなんとか介護をしてきたのですが、これから大変になっていくばかりだなーって思い始めた今年の2月に調子を崩し入院をしました。

尿閉(おしっこをしたくても出ない)などの症状があり、それもやはり原因不明で老化によるものだろうと。そして入院中に血中ナトリウム値が低下したりの他の症状も出て入院が長引いてしまいました。結局、どれも原因がわからずじまい。尿閉はよくならず、ずっと導尿カテーテルをつけたまま過ごすようになりました。
入院生活が長引いたので、退院後はリハビリ病院に入院。このまま家に帰ってきてもおしっこの処理や食事のことなど課題が山積みだったので、リハビリ病院のあとは老健施設に入所してもらい、時間を稼ぐということになりました。

僕的には親父が老健施設(3ヶ月入所可能)に入っている間に、心の準備とやりたい事やらなくちゃならない事を進めたり準備したりの時間としました。他にはケアマネージャーさんや主治医と相談し今後の介護や医療の方針を定めていくような時間・・・ま、僕が精神的に参ってしまっていてそれを元に戻すための時間っていうのがほとんどだったのですが。

 

とにかく、もう一度親父の介護を仕切り直すための時間をもらった感じです。

 

そして先月の末に親父は退所予定でした。

退所に向けて家にケアマネージャー、施設スタッフ、介護ショップスタッフ、そして新たに利用することになった訪問看護スタッフと親父本人が集まって、歩行するための器具は何にするか?それを利用するためには何が必要か?何に気をつけるか?今後の食事はどうするか?施設利用はどうするか?訪問看護の契約・・・などなど、介護関連者ミーティングとシミュレーションをしました。

その2週間後に親父は退所予定だったので、それに向けてミーティング&シミュレーションの結果に基づいて調整してたんですね。

そして親父の退所2日前でした。施設から電話が来たのです。

 

「本日、肺炎で入院となりました」

 

もう半年以上家に帰ってこれてなくて、やっと帰れることになったのに。
僕も完全ではないけどしっかりと心の準備等々を整えていましたし、なんといっても親父がかわいそうで。

その日の朝からなんとなく食欲がなかったらしいのです。で、お昼くらいに息苦しさと咳が出るようなゼーゼーっていう感じを訴えたので、パルスオキシメーターで酸素飽和量を検査したところ、60台だったそうで。もう死んでるレベルですよ。すぐに酸素吸入をして95くらいまでは戻ったのだけど、肺炎なのは間違いないから入院しなければならないと。

幸いなことに新型コロナではなかったです。

その施設のお医者さんは言及はしなかったのですが、医者から聞いた症状を主治医に伝えたところ典型的な誤嚥性肺炎の症状とのこと。1週間から10日間治療すれば大丈夫だろうってことで一安心だったのですが、後期高齢者である父にとって肺炎はヤバいだろう・・・ってなるわけですよ。親父が死んでしまったらどうしよう・・・そんな気持ちでいっぱいいっぱいでした。40代後半にもなる僕なわけですが、それでも家族を失うのはきついのですよ。親父の介護のおかげで散々に苦労したどころか親父のために人生を捧げてしまったみたいなところがあるのですが、それでも大事な親父です。数少ない僕の理解者であり味方でもあるのですよね。もうちょっと生きてて欲しいわけです。

今は状態が安定しているようで、ほっとしています。

で、今後、親父の介護で考えていかなければならないことがいくつか増えました。
まずは肺炎になる前の症状についてですね。閉尿によるカテーテルの扱いについて、足が少し弱っていることから家の中での行動のサポートについて。カテーテルをつけていても家のお風呂に入れることはできます。でも、ちょっと僕には自信がなかったので、これまでのショートステイに加えて週に1度のデイケアを使うこと、これまた週に1度の訪問看護を使うこと。この2つをバランスよく配置してお風呂問題は解決します。あとはリハビリもショートステイだけではなくデイケアで補完できるので、こちらも大丈夫。歩行器もこれまでのとタイプの違うものにすることで様子を見ることに。

ここまでが肺炎になる前までの予定です。

誤嚥性肺炎ということで、食事を気をつけなければなりません。食事、飲み物にとろみをつけたり大きさや柔らかさを考えたり。さらには体重が激減しているんで(入院前52キロあったのが38キロまで落ちてしまった)、タンパク質をしっかりとってもらうことを含めた体力増強・・・

他にも色々あるのですが、トータルで考えると僕は寝る暇がなさそうですw

 

こんな状況でも親父の要介護レベルは2なんですよね。
もちろん施設に入ることはできますが、特養ホームは介護レベル3からなので使用料が高い施設しか使えないのですよ。なのでしばらくは家での介護になります。親父がは家が大好きなので施設に入れるのも状況だけではなく感情的な意味で難しいのです。

 

ま、ま、色々とあるのですが、まずは無事に退院してくれること。それからしっかりと体力を戻してもらって長生きしてもらうことですね。

 

いつも言いますが介護はケースバイケースです。
寝たきりじゃないから楽でしょうって思われがちですが、動ける方が大変な場合もあります。それから介護レベルの設定がとても微妙にできているので金銭的な負担についても収入が多いから楽ってわけではなくて、やはり良いバランスってのがあるのですよね。今後はそういう介護に関する問題だけじゃなく、僕の体力面精神面のトラブルも起こりかねないのでそういうことも含めてしっかりした準備していかねばならないのです。

親父の介護の先に何か楽しみやご褒美があるのなら僕はいくらでも踏ん張れますが、介護の先にあるのは親父の死と僕の加齢なわけです。先が見えないというより、先に良いことが全然なかったりするので親の介護って本当に難しい問題だなと他人事のように思っています。ま、頑張りますよ・・・