昨日に引き続き体調が悪いです。
体調が悪いってなるとコロナの疑いを少なからず持たれてしまうのがどうにも、どうにも・・・
ま、100%そうじゃないのですが。98%かな、100ってのはないので。すぐに治るでしょう。
先日から久しぶりに「シュタインズゲート0」を見てる。
ゼロはオカリンがずっと元気がなくて鳳凰院さんもずーっと登場しないので少し苦手なんです。いや、大好きなんだけど、元気のないオカリンの印象が強くてw
ゼロの中で好きな話があります。
第12話「相互再帰のマザーグース」の回。
この回では記憶喪失のカガリの記憶が戻るきっかけの回になる。
カガリは10歳の時に未来(2036年)からタイムリープして現代に来ている。しかしすぐに一緒にタイムリープした鈴羽とはぐれてしまい、行方不明になってしまう。10何年後にオカリン達と行方不明の状態で出会う(鈴羽とは再開)。その間、とある施設に軟禁されていた。
カガリについてはざっとこんな感じ。
この回の冒頭では、未来(2032年くらい?)でまゆりがカガリに、
「探し物1つ、星の笑う声♪」
っていう歌詞の歌を教えるシーンから始まる。
この曲はシュタインズゲートゼロの挿入歌で「星の奏でる歌」という曲。まゆり役の花澤香菜さんと、カガリ役の潘めぐみさんが歌ってる曲。
未来ではまゆりがカガリを養子に迎え母親になっているのだけど、まゆりはカガリにこの曲を、
「とても大事な歌、この歌があったからママとカガリちゃんが出会えた。だからねカガリちゃんにも覚えてほしい。いつかカガリちゃんが大事な人と出会った時のために」
と伝えて教えている。この時のカガリは6歳。
現代で記憶喪失になっているカガリは、まゆりが鼻歌で歌ったこの歌を聞いたタイミングで何かを思い出し倒れる。
この歌がカガリの記憶のトリガーになっていると踏んだオカリン達はこの歌のルーツを辿る・・・
と、この話が面白いのですよ。この歌の出所をフローチャートにするとこんな感じ。
まゆり(現代)は鈴羽に聞いたと。
↓
鈴羽は未来でゆき(鈴羽の母親)から聞いたと。でも鈴羽はかがりの前で歌った事はない。
↓
ゆき(現代)はお菓子教室の他の生徒さんから聞いたと。
↓
お菓子教室の生徒さんは実はオカリンの母親。
↓
オカリンの母は中学の頃のオカリンがお風呂で歌ってるのを聞いて覚えた
未来や現代を行き来しながら、結局はオカリンがルーツだってことがわかる。
でも、肝心のオカリンはどこで誰から聞いたのか覚えていない。ルーツはここで途絶えてしまう。
なんかよくあるようで不思議な話です。
例えば現代で小学生くらいの子の前で「赤いスイートピー」を歌って、いい曲だね〜って言われても歌った本人が何の曲か知らなくてもすぐに松田聖子さんが80年代に歌ってた曲だよってルーツに辿り着く。
でも、この「星の奏でる歌」は作中では、
誰が作ったのか?
誰が歌っていたのか?
誰の曲なのか?
いつの時代の曲なのか?
これらが1つもわからないのである。
オカリンは誰に聞いたのか?・・・
と、シュタゲゼロを見た方ならわかると思う。ここがこの物語の面白いとこ。
この12話のエピローグで中学時代のオカリンがとある施設から脱走したカガリに出会うシーンで締めくくられている。
駅のホームで「星の奏でる歌」を呆然と歌うカガリにオカリンは、
「いい曲ですね」
と声をかける。多分、この時にオカリンは「星の奏でる歌」を覚えてお風呂で歌っていたのだろう。
はい、これで「星の奏でる歌」のルーツが判明する。
「星の奏でる歌」のルーツは現代にタイムスリップして数年後のカガリだったのだ〜!
?
いや、カガリは6歳の時にマユリから教えてもらってるはず。そしてまゆりは現代において鈴羽が歌ってるのを聞いて覚えたはず。で、鈴羽は・・・
「星の奏でる歌」はいったいどこから来たんだろう?
現代における実現不可能なもの、永久機関、不老不死、タイムトラベル・・・
もし、タイムトラベルが実現したらどんなに頑張って調整しても、タイムパラドクスのような事は起こるんだろうな〜って思う。その1つがこういう、どこから来たのかわからないものが発生する事なんだろうな〜と。
SFって説明がつかないことが起こったり、矛盾が出てきたり・・・
それがとても怖い表現になる場合もあるけど、シュタゲみたいなロマンチックなものだと心が安らぐような感じがあってとても好きなのです。クロノトリガーの時の最果てみたいな不思議な場所とかね。
SFにはさっぱり触れてこないままの人生だったけど、今から触れていっても面白いかなと思うのです。