ちびめぐ日記

母(43)とムスメたち(11と8)の成長記録。

望郷。

2011年08月28日 | かーちゃんの日々
母が亡くなって4度目の夏。辛くて悲しかった夏の思い出も、幼いムスメたちと過ごす賑やかな夏休みの思い出に塗り替えられてきている。
父と兄の男所帯となっている実家は、チビ2人を連れて行くには難しく、なかなか足が向かない。この夏、姉が来るタイミングに合わせて、1泊だけ、お盆に顔を出した。
実家は、母がいた頃とは全く姿を変え、居心地がいい場所とは言い難いものとなってきた。20年以上一人暮らしをしていた兄が、父の為に家に戻ってきたが、すごい量の荷物で、あちこちが雑然としている。兄も必死で家事をしてくれているけど、仕事もしているので、行き届かないところはそこら中。部屋の埃は湿気も吸って、かなり頑固な汚れと化し、ハウスダストアレルギーの私と喘息持ちの姉の娘は、鼻水ダラダラのゼイゼイになってしまった。
父は認知症がゆっくりと進行している様子が、一日半の滞在でも垣間見えた。私のことを姉の名前で呼んで、違うことを指摘してもあまり腑に落ちない様子だった。お風呂もトイレも、あまり上手にこなせていないようだったし、記憶も曖昧ですぐに言われたことを忘れてしまう。昔、家族に起きたであろうことを聞いても、思い出せないようで、父と思い出話を(もともとする人ではなかったけど)することも叶わなくなった。
ああ、ここはもう私にとって “戻ってくる場所” ではないな…と、痛感した。
かつて私の部屋だった場所には、今もたくさんの物が残っていて、それは確かに今の私をつくった過去で、私を懐かしい気持ちにはさせてくれるけど、またここに戻って来たい、という程の想いまでは掻き立てない。
母親の死は、つまりは帰る場所をなくした、ということでもあった。時々、途方もない寂しさに襲われる。

おパンツ。

2011年08月10日 | かーちゃんの日々
ムスメ2号、ただいま相棒実家にて、トイレトレーニング実施中。キティちゃんにミニーちゃんにプリンセスの、かわいいおパンツさまたち。写真ではオーロラ姫パンツを着用。
第一日目だった昨日は、奇跡的に全てオシッコは誘って行ったトイレですることができ、パンツを一度も汚さなかった。
が、第二日目の本日は、三回のオシッコ、一回のウンチで、おパンツさまは散々な目に遭っております。
みつばちのようにぷっくり膨らんだ可愛いオムツのお尻が、スリムなパンツになってしまうのが寂しくもあるけれど、ずっとオムツしてるわけにもいかないもんね。頑張っていただきましょう。

バレエの発表会。

2011年08月03日 | かーちゃんの日々
本格的なステージで、衣裳もメイクもばっちり決めて。初めての大きな舞台、がんばりました。
普段は生意気な口もきいて、すっかり大きい子のつもりで相手をしているムスメ1号だけど、ステージに乗ると、まだほんの小さな幼い子どもなんだな、ということを再確認。高校生のお姉さんたちと一緒に、ちょこまかと踊る派手な衣裳のおチビたちは、登場する度に観客席から「かわい~い!」と黄色い声が聞こえてくるぐらいの愛らしい存在でした。
18時からの出番のために、準備やリハーサルやらで13時から集まって。衣裳を着たり脱いだり、ヘア&メイクを整えたり。踊りに立ち位置に、タイミングを覚えて。やるべき役柄をしっかりこなし、舞台上なのにふざけてピョンピョンとんでしまうお隣の下級生を優しくたしなめ。そんなムスメ1号の姿に、ちょっと感動してうるっときてしまいました。
ムスメ2号は、1号の出番まで外で相棒に相手をしてもらっていたら、遊び足りなくて、ホールに連れ戻すのに難航したり。本番中も、自由に発言し(「モモちゃんも、おおきくなったらあんなふうになりたい」とか、「ねえねにはやくあいたい」とか)。しまいには、満席で私も相棒もおじいちゃんおばあちゃんも点在して座っているのに、私の場所から「おとーさんにあいたい!」と叫んで、暗がりの中、よその人達の足元をかいくぐって移動したり。まったく迷惑なヤツでした。
しかし、私はバレエ経験がないので知らなかったけど、バレエの発表会のプレゼントって、すごいんだね! 当たり前のように、プレゼントを預けておく受付があって。出番が終わると、それぞれ抱えきれないくらいの花束やらプレゼントやらを持って満面の笑み。クリスマスや誕生日より、遥かに沢山の素敵なプレゼントが山盛り用意されている。我が家は、義妹が中学生までバレエをやっていたので、おばあちゃんは発表会のプレゼントのことをよく御存知で。家に用意しておいて、帰宅したら渡すつもりだった私に、絶対に会場に持って行くように言われた。確かに、その通り。観にきてくれたお友だちや家族が用意したプレゼントで、花束を4つ、お菓子を3つ、アレンジメントを1つ、ぬいぐるみを2つ、絵本を2冊、DVDを1本、もいただいた。一年で一番幸せな日だったかも。でも、誕生日やクリスマスとは違って、「頑張った結果」だもんね。
そして、光輝くムスメの陰で、母はその整理やお返しにこっそり追われるのだ。ふふ。