目と口。

ふと気付くと、ムスメは上手に「おめめ」と「おくち」の絵を描くようになっていた。なかなか可愛い。

買い物。

私は通販カタログを眺めて、気になる商品のページを折っておく。それが「欲しい物のしるし」ということを知ったムスメは、私と一緒になってカタログを見て「ふーちゃん これほしいの おっていい？」とページを２箇所折ってくれた。

ムスメが欲しい物。
ドラム式洗濯乾燥機と様式便器…。

風。

どんよりとした天気、時々雨がパラつくけど、私とムスメが出掛けるタイミングには雨は降っていなかった。でもムスメの気分は「きょうは あめ」なので、レインポンチョに長靴、そして小さな傘をさして行くのだった。片手は私の手と繋いでいるので、ムスメは片手だけで傘を難しそうにさして「おもい」とつぶやいていた。そして、急に立ち止まり、傘を振り回して何やら怒って泣いている。「？」と思って様子を見ていると、ムスメが何に怒っていたのかがわかった。
「ふーちゃんのかさだから とばさないで!!」「だめなの!!」「や～め～て!!」と涙ながらに戦っていた。風と。
あー。ムスメよ、残念ながらその相手は怒っても無駄だなぁ。

睡魔。

ムスメを寝かしつける間に、相棒や私の方が眠くなってしまうのはよくあること。相棒の場合はそのまま本当に深い眠りにおちてしまうけど、私の場合、最終的にはムスメが寝入るまでオッパイを吸われているので、どんなに眠くても眠れない。
絵本を読んでオッパイしてねんね…と思ったらまた起きてお話を始めて、またオッパイしてねんね…と思いきやまた起きて携帯の動画を見始めて…なんてことを繰り返されている間に、私はすっかり眠くなってしまい、ムスメが寝静まったらやるつもりの家事も残っていて、なかなか寝ないムスメにイライラが募る。
ついに私は嫌気がさして「“ねないこダレだ(こわ～いおばけ)”が出ても、知らないからねっ!!!!」と脅し文句の捨て台詞を吐いて、布団に潜り込んでそっぽを向いていた。すると…
優しい声で「お～い」「つんつん」とつぶやきながら、私の背中を小さな指でつつくムスメ。私の態度にも関わらず、あまりにも優しい対応にしぶしぶ顔を上げると、そこにはちょっと寂しそうなムスメの顔。「ふーちゃんね かーちゃんと なかよし～で ねんねしたかったんだよ～」と。
激しく反省した。睡“魔”に襲われていたとはいえ、私はムスメに何と酷いことをしたんでしょう。
そういえば、さっき二人でお風呂に入っていた時に「かーちゃん きょうもいちにち そだててくれて ありがと」なんて言って私をムギュウしてくれたのも、このムスメだった。
そんな優しいあなたに、いじわるをしてしまったかーちゃんを許して下さい。ごめんね。

画伯。

ムスメに初めての「絵の具でお絵かき」に挑戦してもらった。庭で模造紙に描いたので、あまり汚れることを気にせずできて、私も楽しかった。実は中学時代に美術部だった私。でも筆を持つのも何年（…１０年以上かも）かぶりで、我が子と一緒に水彩画に興じるのはなかなか素敵な時間だった。
次回は何色でやろうかな。

お味噌好き。

我が家では「妖怪“味噌舐め”」と呼んでおります。
減塩の味噌とはいえ、丸ごと抱えて舐めるのはどうなんでしょう。高血圧幼児にならないか心配だ～。

顔。

裏にマグネットがついた色とりどりの木のパーツを組み合わせてお絵描きができるおもちゃ、私は大好きでやり始めるとムスメよりはまってしまう。
ちなみに、写真はムスメの作品「とーちゃん」。長い眉毛がステキです。口の下の線は「とーちゃんのあんよ」だそうです。ムスメの人体認識は“顔のすぐ下に足がある”、そういう絵も描く傾向があります。

目撃者。

ムスメのトイレは、厳密にトレーニングしていないので、まだまだポーズだけ。ま、それはそのうちできるようになるだろうからいいとして、トイレで読書、って…。
トイレに座ったとたん、ムスメに本を持ってくるように頼まれた。私がしぶっていると、ムスメは言いました。「とーちゃんと おんなじにするの」。むむ。そうか～。
最近、相棒は爪を噛む癖を止めようと努力中。理由は、ムスメが相棒の真似をして爪を噛むようになりつつあるから、それを阻止するため。相棒よ、ムスメはあちこちでとーちゃんを見ているよ。
もちろん、とーちゃんの“いい姿”も見ているはずだね。