横領。

ムスメは食欲旺盛で、出した離乳食を食べなかったり残したりしたことがほとんどない。「出された食事には一切文句をつけず、全部食べる」という相棒のＤＮＡのおかげか、離乳食で悩むことが少ない。強いて言えば、「どれだけ食べさせていいものか」が悩み。
今日はしらす雑炊・トマト・果物ヨーグルトをムスメにたっぷり食べさせてから私が食事をしていると、ムスメは私によじ登りながら執拗に口をパクパクさせて「あー！あー！（アタシも食べたい！）」と訴えてきた。あまりのパワーに根負けして、チーズとゼリーを分けてあげた。
ん～、これを繰り返すと幼稚園や学校に通うようになったら友達からも食べ物を横取りするようになっちゃうだろうか。しつけとしてはあげない方がいいのかしら。…これも離乳食の悩みか?!

はい、拍手～。

つかまり立ちはバレリーナのように何故かつまさきで立つことの多いムスメ。時には片足だったり、両手離しでお腹で支えて立ってたりもして、余裕を感じる。ちゃぶ台にはさらに乗っかったりもするようになった。子どもイスに座らせていてもすぐに座面に立ち上がってしまうのでおっかない。
最近では手を離して１０秒くらい立っていられるようにもなった。立っている間、ぱたぱたと両手ではばたいている。どしんとしりもちをついて、笑顔でおててをパチパチ、「（すごいでしょ？）うきゃ～っ!!」。うん、すごいスゴイ。ぱちぱちぱち。

まんまんま…。

いろいろな音声を発するムスメ、残念ながらその多くは「ひらがな」では表記不能。時には歌っているように音もついている。ひとりごとだったり私や相棒に話しかけてきたり、絶え間なく何かをしゃべっている。
最近では「あぶら～」（あぶあぶ言っているようにも聞こえるが、絶対に最後は“ら”と言っているのだ）とよく叫んでいる。「まんまんまんまん」も頻繁に出てくる。食事を見ると「まんまン～」（まんま、だ。間違ってない）。犬を見ると「まんまん」（わんわん、だ。合ってるなぁ）。「アンパンマン」と私が言うと「まんまんまん」（イントネーションも同じだ）。うーん、ムスメ、もしかしたら少しずつ日本語を修得し始めたね。

お見送り。

休みなく働いてくれている相棒は、かなりお疲れ。それでも私とムスメがまだ寝ている早朝にまた仕事に出かけてゆく。
そんな気配を感じとってか、ムスメは相棒が出ようとした時にいきなり目を覚まし、相棒によじよじとのぼり「んー！んー！（とーちゃん、おはよう）」とご挨拶。挙句に行こうとする相棒の背中に「（行かないで～！）ふえ～ん！」と泣きすがる。これは後髪ひかれちゃうよねぇ。
ムスメよ、とーちゃんががんばってくれているから、かーちゃんとふたり蜜月生活を送れているんだよ。
朝早くにとーちゃんを見送ると、ムスメは行き倒れのように畳の上に転がって眠っていた。ムスメなりにがんばったのね。

体内時計。

ムスメはかなり正確な体内時計を持ち、朝１０時と昼２時になると眠くなってぐずり、おっぱい飲んでねんね…という生活をこの数か月送っていた。この昼寝タイムのおかげで、児童館や市主催の赤ちゃん行事など参加ができずにいたけど、代わりにムスメが寝ている間はまったりと携帯メールでブログを更新したりして私の休息時間にしていた。ところが最近、午前の昼寝タイムが遅くなり短くなり、だんだんと消滅しそう。「昼寝は午後に１回」の幼児生活パターンにシフトしているのかも。ブログを更新することに手がまわらなくなってくるか…？
ムスメがだんだん成長していく―喜びでありながら、ちょっと寂しい。つきたてのおもちみたいな、ほんわかした「赤ちゃん」は「幸せのカタマリ」って感じだからね。
この今の幸せを大切に大切に味わって、ムスメの成長を素直に喜ぼう…。

若かりし日々。

今夜は相棒が泊まり仕事で不在の中、初めてムスメを私単身で連れて長時間のお出かけをした。
学生時代にアルバイトをしていた仲間の「同窓会」で、あれから１０年…昨日のことのようなのになかなか思い出せないあの人の名前（６０人も集まるなんてスゴイ）…という感じだったけど、子連れや子持ちも何人もいたので不安もなく過ごすことができた。あの頃はみんな学生、みんなでよくいろんなことに喜怒哀楽して、バイト内カップルもたくさんいて、結婚したカップルもたくさん…私はそういう縁はまったくなかったけど、それでもすごくバイトが楽しかったのは、いい仲間たちだったからだなぁ。
ムスメも人の多さに戸惑っていたけど、お愛想をふりまきながら、閉会の頃には抱っこのまま寝て、そのまま家に帰っても就寝…という手のかからなさで協力してくれた。
周囲の手助けが本当にありがたく、「ひとりじゃないって 素敵なことね」（誰かの歌にあったな）とつくづく感じた夜だった。

芸達者。

名前を呼ぶと「はーい！」と片手を挙げ、「上手、上手！」と手をパチパチたたく。「ばんざーい！」で両手を挙げ、「オツムてんてん」で自分の頭を触る。この数日でムスメがマスターした技。かわいいので何度もやらせてしまう。
そうそう、たまごボーロを自分でつまんで食べられるようになった。時に私の手のひらに直接口をつけて食べるけど。

逃走。

ムスメは紙が大好き。紙で遊ぶのはいいけど、すぐに食べちゃうのが困りもの。まあ、食べてもそんなに問題ではないだろうけど、「食べちゃダメ」の結果を本人にわからせる為に、食べた際には口をこじあけて“没収”することにしている。
ムスメはよく障子をちぎって口に入れる。満面の笑みで口をむぐむぐさせて「（アタチ食べちゃったよ～）」とアピールする。「また食べたな～！」とこちらが反応すると、ムスメは「ウキャ～ッ!!（つかまるぅっ）」と歓喜の叫びをあげてシャカシャカとハイスピードはいはいで逃げて行く。捕まるまではうれしそうだけど、口に指を突っ込まれて紙を没収される時には泣きわめく。それほど嫌ならやらなければいいのに、今日も紙を食べ笑顔でシャカシャカ逃げて、没収されては泣いている。
どうも追いかけて欲しいみたい。追われるスリルがたまらない、のかな。

シンクロ。

私は夜中にしばしば起きるので、相棒とムスメの寝る姿を目にする。面白いことに、見るとたいていふたりとも同じ格好で寝ているのだ。
ふたりとも身体の右側を下にして寝ている…だけではなく、右腕を伸ばして左腕をその上に重ねて曲げている…というところまで同じ。時には左右対称で同じポーズをとっている。
今もシンクロナイズド“スリーピング”父娘に挟まれている。

ごーろごろ。

ムスメは、ひとりでおもちゃで遊ぶ時間が増えた。危ないことのないよう見守っていると、にこにこしながらこちらにやってきて私にしがみつく。しばらく抱っこしていると、またおもちゃと遊び始める。「かわいいなぁ」とつくづく感じる瞬間。
ムスメは、横たわる私や相棒にすりよってくると、なぜか私たちの身体の上で寝返りをうつ。特に顔まわりでごろごろして、時に首にムスメが乗って息ができなかったり、みぞおちにムスメの肘が入って苦しかったり、顔にムスメの頭突きをくらって鼻血が出そうになったり…「痛いなぁ」と本気で思う瞬間。
どちらもムスメがネコのようにごろごろとなついてくれているわけで、どんな目に遭おうとも結局は「かわいい奴め」というところに落ち着きます。えへ。