”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

FeelAlive講演会

2007年09月01日 | 羽生善治
 レポ遅れました。もちろん、行ってきました。羽生ファン本家サイト無双流管理人の茶々丸さんとペア早期割引チケット購入したので、前から4列目の中央を陣取りました。写真の方は本家サイトにて近日公開ですよね?>茶々丸さん。

 早期割引チケットは前から4列目と決まっているとはつゆ知らず、いい席ゲットしようと開演1時間30分も前に会場に到着。がらんとした雰囲気にお一方待っている人が。人懐っこく話しかけられるので話しているうちに、無双流掲示板の常連だった名古屋のハブラーさんだとわかる(^^)ま、世間って思っている以上に狭いんですよね。

 羽生さん登場。最近、本を持参して講演されるようになった。出だしは多少、うーん、何となく暗めのスタート、ちょっとだけお疲れだったんでしょうか?ま、そりゃそうだ。このスケジュールとこの猛暑ではなおさら…。

 本講演のテーマは『決断力を磨く』。世の中、何かを決めることが多い、まさに決断の連続。そんな中でどう決断力を磨くか?

 直観とひらめきの違い。直観とは、これまで培ってきた知識・経験が凝縮されたもので、恐れの気持ちやためらい、欲望が含まれて居ない純粋な思考だという。ひらめきとは、直観とは似て非なるもので、先入観や思い込み、常識や衆目、データ、知識を超えた創造性豊かなものだという。

 前に進む勇気。未知の世界へ恐れることなく踏み込む力。元に戻せない、待ったができない、真剣勝負の中でしか得られないものだという。

 深く考えるには集中することが必要。この行為は海に深く潜ることと似ている。いきなりは深く潜れない。潜水病になるからだ。蛇行しながら徐々に身体を馴染ませていく。ジャック・マイオール。有名なダイバー。潜水すると普通は一歩間違えば死の危険と隣り合わせの状況であるため心拍数が上がるが彼の場合は安定しているのだという。それだけ、集中しているのであるし、潜水という行為が彼に精神の安寧をもたらしているのだろう。

 人間、ミスをしたときは動揺し慌てるものである。早く挽回もしたい。知らず知らず精神的なゆとりをなくしている。こういう時は忘れるという行為が一番だ。今ある局面において最善を尽くす。つまり負の連鎖を断ち切ることこそが重要である。

 プレッシャー。3種類のケースが想定される。世界陸上や国際大会の球技。最善は楽しんでリラックスしている状態。最悪はやる気のない状態。もうひとつプレッシャを受けていながらやる気のある状態。だから、どうやってやる気をもって、かつリラックスできるかが鍵なのだ。
 
 情報・知識が溢れている。人間は欲張りで、たくさんの選択肢からひとつ選択すると必ず不満が残ってしまう。不満はしかしながら言い出すとキリがない。如何に捨てるか?が重要である。

 最近感動した言葉、六次の隔たり。6人の知り合いを辿っていけば世界中の人にたどり着けるという仮説。これは世の中には池袋駅みないなターミナル的な人が存在するからであろう。

 詩人・吉増剛造さん(盤上の海・詩の宇宙共著者)はこう語っている。「日本語は複雑な要素をもつ言語で全部を把握するのは不可能であろう。しかし、その言葉のもつあるところをすり抜けることは可能である。」情報の世界の錬金術ではないが、組み合わせることによって少しでも目的に近づけるかもしれないと、ある日気づかせてもらった。

 自分自身の可能性と発想。マジョリティに甘んじないことが重要だろう。将棋は5手先もわからない。未知の世界、プロセスの中で予想だにしない展開、突発事項を如何に慌てず楽しんでいくか。そして自分がやったことに責任をとる。この2つが重要だ。

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