講演会は立見も出る盛況ぶりでしたが、自分は仕事で開演15分前到着だったにも関わらず前から3列目をゲットできました(ラッキー)。19:00スタートで20:30終了。1時間の講演、30分の質疑応答。質問タイムは、前半予め提出した質問用紙からの抜粋で司会者から質問、後半は会場からの挙手での質問でした。
そんな中から全質問を。←ぜ、全部かい?(^^;
質問タイム前半:予め提出された質問用紙からの抜粋。
Q1.羽生さんは最初の1手を指すときは何を考えていますか?
A1.何も考えていません(笑)気持ちを落ち着かせているだけですね。ま、だいたい初手に指す手は決まっているので、事前に決めていることが多いです。パソコンで棋譜データベースがあるので事前にチェックすることもします。チェックするときは、あらためて盤と駒を使って目だけでなくほかの五感を使うようにしています。
Q2.棋士人生で印象に残ったシーンとは何ですか?
A2.講演でもお話しましたが一手詰めをうっかり見逃したことが鮮烈に残ってます。タイトル戦で各地を回ってはいますが、将棋自体は何処で指しても同じものなので、あの旅館は野良猫が多かったなとか、例年にない大雪だったなとか、普段と違うことがあると印象に残っています。
Q3.棋士人生で苦しかった時期はありますか?
A3.20歳前後でしょうか?怖いもの知らずで指してきて怖さを知りました。そこから脱却するときが一番苦しかったですね。ま、でも忘れるタイプなので、時間が解決してくれることが多いです。
Q4.将棋以外では決断力はある方ですか?
A4.ないです(笑)レストランとかメニューで悩んでしまいます。(爆)
Q5.リラックス方法を教えてください。
A5.ぼーっとすることです(笑)趣味というと変ですかね。昔は水泳もしましたし、旅行も好きです。そうそう、最近は「数独」がいいですね。あれ考えていると気分転換になります。
Q6.七冠達成から10年経ちますが一線で活躍する秘訣は?
A6.自分なりに1戦1戦ベストを尽くす。そして勝局、敗局、どちらも引きずらないことでしょうか?負けたことを引きずると悪い方向へ考えがちですし、勝ったことを引きずってもそれが油断になります。
Q7.勝負どころで集中力を発揮するには?
A7.それが一番難しいんですよ。実はそれができるときは調子がいいんです。調子がいいときは勝負どころがわかります。逆に調子が悪いときは後の祭りになっていて勝負は終わってたりします(苦笑)
Q8.残り時間が切迫したときはどうされていますか?
A8.みなさんでも〆切りが迫ると集中力が高まると思いますが同じように集中力が高まります。一方タイトル戦のように長い持ち時間の場合にはペース配分が必要です。残り時間が切迫したときに集中力が発揮できるようにぼーっとしていることも実際あります。
質問タイム後半:会場挙手による質問。
Q9.(大山・升田、中原・米長時代から現代まで将棋界の歴史をトントンとお話されたあと)羽生世代の壁は今の若手にはまだまだ続くと思っていますがご本人はいかがでしょうか?
A9.そうであればいいと思っています(笑)。でも、先輩として後輩にこれまで培ってきたことをうまく表現していければいいと思っています。
Q10.頭脳を使う競技ですが体力も大事、身体は鍛えられているのか?
A10.ジムに行って鍛えている棋士もいますが自分はそういうことはしていません。ただ常日頃一駅分歩くことは心がけています。
Q11.今年春に渡辺竜王がボナンザと対局しました。コンピュータについてはどう思われますか?
A11.仕事には不可欠な存在になってきたと思っています。将棋に関連しては、思ってもいない変化球を投げてくる、慣れていないと打てないという印象です。しかし、ややもすれば人間の盲点を見つけてくれるのではないでしょうか?
Q12.プロの対局はどういうところで行われているのでしょうか?
A12.東京では千駄ヶ谷、大阪では福島に将棋会館があり、普段はどちらかで対局が行われます。プロのタイトル戦は各地のホテルか旅館で行われます。棋戦の中には公開対局するものもありますが非情に限られています。将棋の普及を考えると、これからは、長い持ち時間は合いませんが、短いもので公開対局を増やしていくことが望ましいとは思っています。
今回も自分の質問は採用されませんでしたが有意義な時間でした。いつかは自分の質問を…。
そんな中から全質問を。←ぜ、全部かい?(^^;
質問タイム前半:予め提出された質問用紙からの抜粋。
Q1.羽生さんは最初の1手を指すときは何を考えていますか?
A1.何も考えていません(笑)気持ちを落ち着かせているだけですね。ま、だいたい初手に指す手は決まっているので、事前に決めていることが多いです。パソコンで棋譜データベースがあるので事前にチェックすることもします。チェックするときは、あらためて盤と駒を使って目だけでなくほかの五感を使うようにしています。
Q2.棋士人生で印象に残ったシーンとは何ですか?
A2.講演でもお話しましたが一手詰めをうっかり見逃したことが鮮烈に残ってます。タイトル戦で各地を回ってはいますが、将棋自体は何処で指しても同じものなので、あの旅館は野良猫が多かったなとか、例年にない大雪だったなとか、普段と違うことがあると印象に残っています。
Q3.棋士人生で苦しかった時期はありますか?
A3.20歳前後でしょうか?怖いもの知らずで指してきて怖さを知りました。そこから脱却するときが一番苦しかったですね。ま、でも忘れるタイプなので、時間が解決してくれることが多いです。
Q4.将棋以外では決断力はある方ですか?
A4.ないです(笑)レストランとかメニューで悩んでしまいます。(爆)
Q5.リラックス方法を教えてください。
A5.ぼーっとすることです(笑)趣味というと変ですかね。昔は水泳もしましたし、旅行も好きです。そうそう、最近は「数独」がいいですね。あれ考えていると気分転換になります。
Q6.七冠達成から10年経ちますが一線で活躍する秘訣は?
A6.自分なりに1戦1戦ベストを尽くす。そして勝局、敗局、どちらも引きずらないことでしょうか?負けたことを引きずると悪い方向へ考えがちですし、勝ったことを引きずってもそれが油断になります。
Q7.勝負どころで集中力を発揮するには?
A7.それが一番難しいんですよ。実はそれができるときは調子がいいんです。調子がいいときは勝負どころがわかります。逆に調子が悪いときは後の祭りになっていて勝負は終わってたりします(苦笑)
Q8.残り時間が切迫したときはどうされていますか?
A8.みなさんでも〆切りが迫ると集中力が高まると思いますが同じように集中力が高まります。一方タイトル戦のように長い持ち時間の場合にはペース配分が必要です。残り時間が切迫したときに集中力が発揮できるようにぼーっとしていることも実際あります。
質問タイム後半:会場挙手による質問。
Q9.(大山・升田、中原・米長時代から現代まで将棋界の歴史をトントンとお話されたあと)羽生世代の壁は今の若手にはまだまだ続くと思っていますがご本人はいかがでしょうか?
A9.そうであればいいと思っています(笑)。でも、先輩として後輩にこれまで培ってきたことをうまく表現していければいいと思っています。
Q10.頭脳を使う競技ですが体力も大事、身体は鍛えられているのか?
A10.ジムに行って鍛えている棋士もいますが自分はそういうことはしていません。ただ常日頃一駅分歩くことは心がけています。
Q11.今年春に渡辺竜王がボナンザと対局しました。コンピュータについてはどう思われますか?
A11.仕事には不可欠な存在になってきたと思っています。将棋に関連しては、思ってもいない変化球を投げてくる、慣れていないと打てないという印象です。しかし、ややもすれば人間の盲点を見つけてくれるのではないでしょうか?
Q12.プロの対局はどういうところで行われているのでしょうか?
A12.東京では千駄ヶ谷、大阪では福島に将棋会館があり、普段はどちらかで対局が行われます。プロのタイトル戦は各地のホテルか旅館で行われます。棋戦の中には公開対局するものもありますが非情に限られています。将棋の普及を考えると、これからは、長い持ち時間は合いませんが、短いもので公開対局を増やしていくことが望ましいとは思っています。
今回も自分の質問は採用されませんでしたが有意義な時間でした。いつかは自分の質問を…。
それにしても、今回も価値あるQ&Aのアップを有り難うございます。
詰め将棋は、本将棋の準備体操らしいです。
実戦的でかつ易しいのって言ってましたけどね。
逆に曲詰めとか手数のかかるのはよくないとか。
チェスと将棋はぜんぜん違うらしいです。
海外のオープントーナメントは、羽生さんもIMなんですが勝ち進めばGMクラスと対戦できることが楽しいようです。
数独は、考えるにしても全然違う思考回路を使うようで、気分転換になるらしいです。
凡人には、同じ”考える”ということで疲れそうですが(^^;