第１回上州将棋まつり

2011年01月07日 | 羽生善治

　第１回上州将棋まつり（2011年01月04日＠高崎駅すぐヤマダ電機LABI４階）に行ってきやした。この日は昨年１２月頭から会社に有給休暇を申請していたのだけれども、年初ということで朝はどうしても出社しなくてはならなくなってしまった・・・サラリーマンは辛いよ（苦笑）用事を済ましてダッシュ。予算削減の折（笑）鈍行で２時間３０分くらいかけて行くつもりがすでに９時４５分・・・これは駆けつけるでしょ、ってことで大宮から高崎の区間を新幹線にする。すると１１時３０分過ぎに到着するのだった。高崎駅なんて初めてで不安であったが、北口出てすぐ左手がヤマダ電機で迷いようがない。エスカレータで４階に到着っ。すると鼻っ柱を、会長、羽生さんが歩いて過ぎて行くではないか？挨拶しようと思ったがすぐそこが棋士控え室でご一行様は中に消えていくのであった。お友達（おさまこさん、しらかばさん）の証言によると、ちょうど羽生さんの現地入りだったようだ。

　この日の羽生さんは、トークショー、指導対局１０面指し、サイン会、写真撮影会であった。

　まずはトークショー。司会は山田久美女流、羽生名人と矢内女流四段の三人。将棋との出会いや師匠との話など、これまでに将棋まつりで出てきた話題で語ります。ヤマダ電機さんで開催ならではの話題・・・

山田女流三段：「普段の生活で電機製品は必需品ですよね？」
矢内女流四段：「わたしは携帯電話依存症ですね。寝るときも握り締めてます（笑）」
羽生さん：「ははは、重症ですね(^^;」
山田女流三段：「わたしはホント電機屋さん好きで・・・」
羽生さん：「じゃ、折角なんでこれはというオススメ電機製品ってありますか？」
山田女流三段：「丸くて勝手に掃除してくれるの・・・アレいいですね(^^)」
山田女流三段：「なんか欲しいモノとかありますか？」
矢内女流四段：「欲しいのはiPhoneやiPadですね。」
羽生さん：「を、それだったら帰りがけにいかがですか？」
矢内女流四段：「えっ、それは、き、危険です。(^^;」
(中略）
山田女流三段：「今年の抱負をお願いします。」
矢内女流四段：「健康第一で将棋の内容も結果も良いようにがんばりたいと思います。
羽生さん：「そうですね、わたしもトータルして充実した一年にしたいですね。今年で４０歳なんで、いや拍手は(^^;、それなりに頑張りたいです。」
山田女流三段：「わたしはレパートリーを増やしたいですね。将棋、ものの考え方、料理、それぞれの幅を広げたいなと思います。」
（閑話休題）
矢内女流四段：「どうしましょ？最初にみなさんに聞きたいことありますかと振るだけ振っておいて何もないのは・・・(^^;」
山田女流三段：「それでは限定二人だけにしましょう。まずは、はいマスクされている方。」
質問者Ａ：「羽生先生、チェスもお強いですが、将棋とチェスの似ている部分と違う部分について教えてください。」
羽生さん：「そうですね、似ている部分は同じような駒、王と飛と角は同じ動きなので、これらを使う点では同じですね。違う部分は、将棋は最初は穏やかで最後は激しいけど、チェスは最初が激しくて最後は駒がなくなるので穏やかになる点ですね。」
質問者Ｂ：「好きな戦法を教えてください」
羽生さん：「子供の頃から横歩取りという戦法が好きで、プロになってから後は少なかったんですけど、最近またよくやるようになりました。」
矢内女流四段：「横歩取りの魅力は何ですか？」
羽生さん：「やっぱりすごく激しいしいろんな変化を含んでいるダイナミックなところが面白いところですね。」
矢内女流四段：「将棋の戦法で一番最初に覚えたのが矢倉で、今でも矢倉が一番好きです。」
山田女流三段：「わたしは居飛車党なのでやっぱり矢倉が好きですね。あとはガンガン攻めるので玉が硬い方が好きですね。」
矢内女流四段：「ちなみに何が好きですか？居飛車党？振り飛車党？」
質問者Ｂ：「振り飛車です。」
羽生さん：「ひとつも合わない(^^;じゃあ、折角なんで振り飛車のコツを。基本的に待って反撃する戦法なんですね。ひとつ大事なのは必ず相手が歩をぶつけてくる・・・その筋に飛車をまわす、例えば角の頭に歩をぶつけてこれば飛車をまわす。あと大駒、飛車とか角を大胆に多く使うということを心がける、ということが大事なんですね。」
質問者Ｂ：「ありがとうございました。」
山田女流三段：「まだまだご質問等あるかと思いますが、この後のプログラムがありますのでこの辺で終わらせていただきます。」

　次は指導対局１０面指し。大人には指導を受ける資格がなく、本将棋まつりは子供にのみ資格を与えるのでした。くぅー。