”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

KISSアプローチ

2006年06月11日 | 羽生善治
Keep It Simple, Stupid! (単純に考えろ、バカ者!)

 頭文字をとってKISSアプローチ、PHP文庫「簡単に、単純に考える」金出教授との対談で羽生さんが感心した言葉だ。それを羽生さんは対局で心がけておられるという。自分が身を置くコンピュータの世界では"Simple is Best."がよく使われる言葉で中身は一緒、自分もプログラミングのときは心がける。

 6月11日ラジオ日本朝9:15~9:30「TEPCOとっておきの話」でもその話題が出た。ざっと、今日の内容をかいつまんでみましょう。

・現役が長いので、瞬間的にというよりは継続的に行えることを考える。
・世代によってアプローチの仕方を変える必要がある
・10代は記憶力・反射神経がよいのでたくさん手を考える
・加齢とともにこれらの力は衰えるので他の力:読みと大局観を磨く
・将棋界は少ない人数で相手の癖はお互いによく知っている
・森内さん(現名人)とは小学校4年生10歳から何十局何百局と戦っている
・奇襲戦法はそのときは勝てても長い棋士生活トータルとしては意味がない
・羽生マジックと呼ばれるが、自分としてはごくごく普通に指しているつもり
・ミスをしても相手がミスをしたら帳消し。それが勝負の機微だったりする
・KISSアプローチ=Keep It Simple, Stupid(単純に考えろ、バカ者!)
・将棋を覚えた最初はみんなKISSアプローチで勝負に臨める
・良い経験・悪い経験を積むと手がいろいろ見え複雑に考えるようになる
・複雑に考えはじめるとえてして踏み込みが甘くなる⇒KISSアプローチは大事だ
・明鏡止水の気持ちで朝は対局に望めるがそれを長い一日継続できるか?
・そのためにも、普段は我慢しない、発散しておくことを心がける

 内容は羽生語録(問答?)定跡だったですかね?いつもながらわかりやすい表現です。「ええ、ええ、えーと、なんて言うんですかね?」という口癖を言いながら、相手にもわかりやすい表現を考えておられるのかな?あっ、そうそう6月10日に放送されたNHK-BS2の囲碁・将棋ジャーナルでもこの口癖出ていましたね。(^^)

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