”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

不動心、後手という生き方

2007年05月07日 | イチロー
今週は2冊新書を読みました。
『不動心 松井秀喜』
『後手という生き方 瀬川晶司』

このお二人に共通していそうなのは、
1.たとえ挫折しても次のステップにつなげられる
2.人に対していつも誠実な受け答えができる
でしょうか?

松井秀喜選手は2000本安打を達成し名球界入りしました。32歳は若く、張本、そしていずれ近い将来達成するだろうイチローに続く3000本安打も夢でないでしょう。順風に見える彼も本人曰く不器用だと評して意外に感じましたが、イチローという稀代のプレイヤーと比較すれば確かに頷けます。

しかし酷評で有名なニューヨークのマスコミからナイスガイ賞をもらうなど彼の温かい人柄は日本のみならず海外においても受け入れられ、万人から優しいまなざしを受けています。彼のプレイヤー人生で最大のケガ左手首の骨折から復帰した最初の試合、打席に入った彼をスタジアムの観客はスタンディングオベーションで迎えました。まだ打ってもいない彼を待ちわびていたかのごとくの反応、こんなシーンを見たことありません。まさに彼の人柄を表しています。

同じくナイスガイの瀬川晶司さん。彼もまた物事をプラスに、前向きに考えられる人なんだなと感じました。コンピュータ業界にいるのでわかりますが、システムエンジニアは重労働です。しかし水道局や電力会社と同じでサービスされていて当たり前、失敗があると何をやっているんだと叱責されます。そんな経験をされてきた彼の素晴らしいところは、自分の置かれたポジションを”有難いこと”と受け止めて、将棋普及につながればと精一杯果たそうとしているところでしょうか?なかなかできないことと思い頭が下がります。

この2冊を読破して、自分も背伸びをせず、やれることからひとつずつきっちりこなしていこおうとあらためて思っています。