蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

文殊山に行ってきました

2017年07月07日 | 山歩き

 梅雨(というほど降ってませんが!)の晴れ間。
 運よく晴れの2日目が休み。
 これは行かねばと、文殊山へ行ってきました。

 福井県福井市と鯖江市に跨る山で、よく通る国道8号線から、とても目立つのです。
 なんという山なのかすら去年までは知らず、ただ特徴的な形と、稜線の途中にはっきりとした切れ込みが入っているので、あれはなんだろうと気になっていました。
 いやまさか自分が登るなんて思ってもみなかったんだ…(笑)

 当面の目標は一乗城山で、今年中に…と思っているんですけども。
 一乗城山って、登る人少ないっぽいんですよねえ…。
 ソロだし、最初は人の多い山で練習をした方がいいなと文殊山を選んだ次第です。登山経験ほぼゼロだから、自分のペースもわかんないし。

 
 駐車場とトイレも完備、ということで、二上コースを選択。
 駐車場の端には立派な看板があり、登山口はココから少し入ったところです。

 
 登山口の看板。
 この左へ行くのがメインコース、右は裏コースらしい。どちらからでも登れるようですが、最初なのでメインコースへ。

 
 なんかキノコがいっぱい…。
 あ、いきなりですが事もあろうにカメラを忘れたため全部スマホでの撮影です。見辛い画像ご容赦ください…。

 
 Sポスト。地元では自然観察、オリエンテーリングなどにも利用されて非常に親しまれているお山だそうです。
 …と、噂には聞いていましたが、本当に人が多い!(笑)
 ガンガン追い抜かれ、もう降りてくる方もたくさん。それがまた皆様本当にとんでもないスピードで、あんぐり…。
 焦らずに、ついていこうなんて思わずに(笑)、呼吸と心拍数を意識しながら、ちょっとゆっくりすぎるかな? くらいのペースで、のたのたのたのた。
 …というか。
 本当にそんなペースでしか登れないんですけども…待って、これでハイキングコース…?
 …ハイキングってこんなきつかったっけ?(笑)
 20代の身体ではないのだと否応なしに気づかされます…。しかももう5年以上、まともに運動してないし…。

 
 石清水のあたりまで登ると急に視界が開けます。おー、既に結構高い!
 撮り忘れたんですが石清水は申し訳程度の水量(笑)で、岩に手を添わせてやっと少し水を汲めるかなという程度。
 暑い盛りのこの水量だし、飲んで大丈夫かわからなかったので、腕や首を濡らして涼をいただくにとどめました。気持ちよかったー!!

 
 これなんだろう、ガクアジサイ…? もう終わりかけですが、ほうぼうにありました。

 
 たぶんキンポウゲ科の何か…までしかわからない…(笑) これもちょいちょい見ました。

 
 予習通り、途中で赤土の道に石板が敷いてあるところが。
 あまりの至れり尽くせりっぷりに、予習してあってもびっくりです。整備されている地元の方々のご尽力にただただ感服感謝…。

 
 ニガナ…かなあ…? 近くに白いのもありました。小文殊直下の切株のところ。
 ここで手前にセミの抜け殻を発見。今年初! 
 膝をついて写真を撮っていたら、降りてこられた方に声を掛けられ、セミの抜け殻です、と言ったら、「おっ! もう出てんのか!」って一緒に覗き込んでくださって、嬉しかったです。ふーん、でスルーされたらなんか切ないやん(笑)。
 山の中で会う人は皆必ず挨拶を交わすのがマナーだそうで、ついでに話しかけてくださる方も多くてすごく気持ちいいです。楽しい。

 
 木漏れ日がめちゃくちゃきれい。
 あまり直射日光が当たらない上、森の中だからか、気温の割に涼しいです。とはいえ街中と比べての話で、暑いことには変わりないんですが(笑)。

 
 これもちょいちょい見たんですけど何だろう? これから花が咲くのか、もう散った後なのかすら分からず(というか詳細に観察している余裕がありませんでした)。

 
 展望台に到着。おー、きれい!
 ここでようやく、ああ、あの稜線の切りこみはここだったんだと理解(笑)。ソリャある程度木を伐らないと展望台にならんもんねえ。
 
 こっちは越前市側。展望…ちょびっとだけ展望(笑)。
 ここで先程道中でお会いしたお姉さまに追いつき、いろいろお話を伺うことが出来ました。
 毎日のように登っておられる常連さんがとても多い山で、登頂1000回、2000回、3000回なんて方もいらっしゃるとか。彼女も年間100回ほどは登っておられるそうです…ひえー。
 道理で皆さま、ご近所のお散歩みたいないでたちでさっさか登って行かれるはずだ…。傾斜が存在しないような速さでしたから…。
 なお平均年齢は70歳だそうです(唖然)
 ちょ、ちょっと、あの、がんばります。はい。

 トレイルミックスを持ってきていたのでお姉さまに少しお裾分けして、空になったペットボトルに、ザックに入れていたソフトタンクから水を入れ、スポーツドリンクの粉末を入れ…うーん、これもうちょい効率よくしたいな…。
 けどボトルだけで水が足りるわけがないので、さてどうしたもんか。
 お姉さまが出発されたあと、少し写真を撮ってわたしも出発。

 
 オカトラノオ…かな? ここに固まっていっぱい咲いてました。

 
 大文殊直下の大杉。大きすぎて全くカメラに入りません。すごいなー、どのくらいここに居るんだろう…。

 
 展望台から大文殊はすぐでした。石に彫られた仏様がたくさん斜面に並んでます。

 
 本堂。
 予習させて戴いてたブログで何度も拝見したお堂が目の前にあることにちょっと感動…。
 運よく麓の楞厳寺のご住職がいらっしゃって、開山1300年記念のバンダナを購入。実はバッジも欲しかったんですが、最初だからと小文殊や各所のお像に威勢よくお賽銭を入れてきた後だったので持ち合わせが…orz 次は多めに持って来よう(笑)
 
 
 なんと一発目で白山がくっきり遥拝できるという僥倖。
 先程展望台でご一緒したお姉さまに、白山見えるわよ!と教えていただき、ザックも下ろさずに大はしゃぎ。

 
 まだ雪渓が残っています。すごいなー。
 きっといっぱい登ってらっしゃるんだろうなー。

 
 本堂の脇にあった大岩。なになに? 北を示さない岩??

 
 …ほんとだ!!!(ベースの矢印のN極が正しい北の方向)
 これ富士の樹海とか、溶岩でよくあるやつだよね…? なんでこんなとこにぽつんとこんな岩があるんだろ。

 
 越前五山の中心、との看板。白山だけチョット北東に離れてますが、確かに他の日野山、越智山、吉野ヶ岳(蔵王山)と比べるとほぼ真ん中です。

 このへんでやっとザックも下ろしていないことに気づき(はしゃぎすぎ…笑)、日陰で他の方の邪魔にならなさそうな岩に腰を下ろして、持ってきたおにぎりを食べ、ぼーっと景色を眺め…ていたら、いつの間にか1時間経過。
 どうしようか思案していましたが、いけるかな? と奥の院へ出発。
 
 
 …きつい。

 なるほど、大文殊までがハイキングコースと言われる理由がわかりました…。
 今までと全然違う、道幅の狭さ、段差、木の根、岩。
 ロープが張ってあるのですが所々緩んでいて全体重を預けるのは怖く、マムシがいないか確認してから石や立木に手をかけて、ヨイセッ! と身体を持ち上げるような場所も。
 …真面目にダイエットしようと誓う瞬間でありました…。

 
 ホタルブクロかな?

 実は帰路、このあたりで、南側の斜面の下の方からガサゴソと音が…。
 明らかに、植物が風に吹かれて、という音では、ない。
 ぱきんと枝の折れるような音も…!

 ……ガランガランガランガランガラン!!!!!!!!!(熊鈴を必死でかき鳴らす)

 商店街の福引か、というような音を立てつつ懸命に足を動かして可能な限りの速度で通過。
 鈴のおかげか、物音はそれ以上は聞こえませんでした。
 さすがに怖かった…。

 
 
 胎内くぐり。実は往路、どこがそうなのか分からず迂回路の方を行ってしまいまして、帰りにくぐってきました。
 邪心があると岩が閉じてしまうという伝説があり、ひたすら無心に…どうやら暴かれずに済んだようで、ちゃんと通れました(無いとは言わない)。
 しかしどうしてこんな形に…。自然の造形って不思議です。

 
 ゼイゼイ言いつつようやく奥の院。
 予習させて戴いていたブログによると、このお堂は2012年に建て替えられたもので、あの山道を大勢の方々がバケツリレー方式で部材を運んだらしい。頭が下がります…。


 この先は本式にヘトヘトで、写真も無し(笑)。
 何とか大文殊へ戻り、再び白山を遥拝して、息を整えて、ご住職に挨拶をして下山しました。
 タイムは登り、奥の院往復、下りとも、きっかり標準の2倍。
 …2倍かー……(笑)
 当分ここでトレーニングをさせてもらうことになりそうです。

 しかし、頂上のあの眺望と爽やかさはたまりません。
 なるほど、山にハマる人の気持ちが少しわかったかも…。


 標準タイムで登れるようになったら、白山にも挑戦してみたいなーなどと夢を膨らますみずしろでありました。いつの話だろ(笑)
 


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