蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

ペンケースパレット試用中

2017年04月07日 | 水彩

 前回の記事で書いたペンケースパレット。
 かばんに入れて常時持ち歩いていますが、予想以上に便利で…。
 うっかりこっちがメインになってしまいかねない感じです(笑)。

 
 友人とおしゃべりしながら、あるいは休憩中に、ささっと気になったモノだけスケッチ。机が無くても、あまり目立ちたくないときでも(笑)、あまり「絵を描いている」ように見えないらしいです(知人談)。
 百均のペンケースだもんねえ…(笑)。


 何度か使ってみて中身など入れ替えつつ、現状こんな感じ。
 
 画像をクリックすると大きく表示されます。
 鉛筆(HB)、水筆(呉竹のフィス水筆ぺん丸mini・小)、水筆中サイズの穂先だけ、ナイロン面相筆(文盛堂ハイセーブル4/0)、短軸平筆4号(地元画材店オリジナル)、折り畳み定規(無印良品)、練り消しゴム、鉛筆削り、ティッシュ、綿棒、爪楊枝、ジップ袋(ゴミ入れ用)、ガッシュのホワイト、水入れ、牛乳パックパレット。

 筆は水筆の小がメインですが、1本では色々限界があったので現在4本です。水筆の中サイズは、胴部は小と同じなので穂先だけを携帯。
 平筆は短軸で携帯に便利なもの。キャップがないので、牛乳パックの切れ端を輪ゴムで留めて仮のキャップにしています。見目が非常にアレですが実用上この上なく便利。
 ナイロン面相はプラモデルの塗装用具コーナーにあったものです。筒状のキャップをほんの少し切り詰めたらペンケースに入りました。白桂には負けますが、かなり細い線が引けるので気に入っています。

 白い板状のものが牛乳パックパレットです。洗って適当な大きさに切っただけ。ネットで見かけて真似してみたら、水を弾きすぎず染み込み過ぎずで、下手なプラや塗装のパレットより使いやすいかもしれない…。
 うちは牛乳をよく飲むのでなんぼでも無料で手に入るし、へたってきたら気兼ねなく交換出来るけど、しばらくへたりそうにないくらい頑丈。一発で気に入ってしまいました。
 空を塗る時など、ある程度の水量が要る時は、同じパックをエンボス加工(?)して凹みをつけたものを使っています。

 鉛筆削りは本当は豆肥後守を使いたいんですけど、外で見咎められたら面倒くさいし、削りかすが飛び散っても困るので、コクヨの100円くらいの小さいのを入れています。どうしても黒鉛の粉が少量出てきてペンケース内を汚してしまうので、使用時以外は挿込部をマスキングテープで塞いであります。
 練り消しゴムは一度に使うのがごく少量なので、小分けして小さいジップ袋に入れて携帯。
 綿棒は雲などの輪郭を暈すのに必需品。爪楊枝はガッシュを使う時のペン代わりに。
 ホルべインのガッシュは、ばら売りは大きいチューブしかないので、百均のお弁当用タレ瓶の一番小さいものに詰め替えて携行しています。
 水入れも同じタレ瓶の少し大きいサイズで、同じものをもう一つ半分に切って被せてあります。外で描くときはほぼ水筆一択なんですが、時々普通の筆を使いたくなるので、そういうときに被せ部分をミニクリップでペンケースに固定して筆洗いに使います。
 折り畳み定規は透明のアクリル製で、スケール代わりに入れています。使用頻度は高くないですが、建物とか町並みとかを描くときは心強いです。いずれ無しでも描けるようになるのかなあ…比率とか角度とかがまだ全然見えない目玉です。練習あるのみ。
 ミニクリップは水入れや紙の固定に。風の強い時は筆拭き用のティッシュもこれで挟んでおかないと、すぐ飛んで行ってしまいます。百均の一番小さいサイズです。

 パレット以外を全部収めるとこんな感じ。
 
 みっちりぎっちりに見えますが、まだタレ瓶ひとつは入るので、マスキングインクを使うようになったら追加する予定です。

 正直こんなに入ると思っていませんでした。
 ペンケース自体の大きさは18.3×6.5×2.6㎝ほど。ペンケースとしては特に大きいほうでもないと思います。
 絵具だけならもっともっとコンパクトに出来るし実際試作もしてみたんですが、どうもわたしは、絵具以外の筆とか小物とかも全部一緒に入っているこっちのほうが使いやすいみたい。
 あとはパレットと絵具のくっつき防止にもう一工夫してみます。




 …工作ばっかりしてないで描けって話ね。(笑)

ペンケースパレット作ってみました

2017年03月29日 | 水彩
 絵をちまちまと描くのが好きです。
 学校の授業は大嫌いだったし絵画教室みたいなのにも行ったことないんですが、自己流で描くことはずっとしてます。年単位でブランク空いたりもしてますが(笑)。

 色々試したけど大学頃からはずっとメインは透明水彩です。
 パレットに一度出したらもうずーっと、固まったのを水で溶けばまた使えるというのが、ずぼらなわたしにぴったりで(笑)。
 色鉛筆やパステルは色数揃えるとそこそこ嵩張りますが、透明水彩絵具は工夫次第で随分コンパクトにまとまります。
 それと水筆。これ最初に考えた人ほんと天才じゃなかろうか。感謝。

 学生の頃はパレット買うお金あったら絵具買いたかったので(笑)、パレットはピルケース使ってました。100円くらいの8マス仕切りの小さいのを4ケース、合計32色で名刺2枚分強くらいのサイズにおさまり、水筆と一緒に小さいポーチに突っ込んで、学生生協で買える安いスケッチブックと一緒に常時携帯して一日何枚も描いてました。
 これが無かったら水彩に慣れなかっただろうし、絵を描くことももしかしたらやめていたかもしれません。


 で。
 社会人になってからは少し遠ざかってたんですが、先日久々になんか描きたくなって出してみたらやっぱ楽しくて。
 どうせなら少し経験値上げるべ、と、毎日ではないのですがなるべく1日1枚、なんでもいいから見て描く練習をしています。
 ガチャガチャの小さいフィギュアからそのへんの山までほんとになんでも描いてる。

 ピルケースパレットの絵具は劣化もせず、今もちゃんと使えるんですが、1色1マスで独立蓋なので混色が難しいのと、色を探すのが手間で。
 画材屋さんで今度はちゃんとしたパレット買いました。アルミの39色入るやつです。

 パレットっつうか色見本の画像ですが…。
 絵具はホルべインの透明水彩、30色セットを最初に買って(旧品セールで凄い値段になってたやつ)、随時欲しくなった色を単品でちょこちょこと買い足しました。
 もう廃盤になった色もあります。大事に使おう。

 このアルミパレットは軽くてコンパクトで(A5サイズのポーチに入る)、これで十分どこへでも持ち歩けます。
 A5サイズのポーチにパレットと水筆、鉛筆、スケッチブック、その他必要なものを詰めて、これ1つ持ち歩けば全て賄える水彩スケッチセットを自作しました。
 最近は日本画の絵の具にも惹かれていて、小さなMDケースサイズの顔彩セットもこのポーチに突っ込んであります。

 普段はこれでいいのですが、困ったのが旅行時。
 少しでも荷物を減らしたい、けど旅先でこそ描きたい、しかし旅行の目的は絵ではないのでA5ポーチすら嵩張る…(ぐるぐるぐるぐる)
 結局前回は上記のポーチをそのまま持って行ったんですがやっぱり嵩張る!(笑)
 はい、ここまで前置きです。長すぎますね。すみません。


 
 今度は結論から行こう。
 ペンケース1つに全部収まるものを自作しました。

 材料はこれ。
 
 どちらも百均で購入した、プラスチックのペンケースと、収納用のプラスチック成型のカゴです。
 他にポリプロピレンに使える接着剤、カッターナイフ、定規など。

 
 カゴの一部を切り取って、サイズを微調整してペンケースの蓋の裏に接着剤で貼ります。
 接着面を消毒用アルコールで綺麗に拭いて脱脂し、接着剤はヘラを使ってみっちり隙間なく塗り、密着させてしっかり24時間置きました(このへんは接着剤の説明書通りに)。

 
 接着出来たら絵具を絞り出します。カゴの板厚は1.5ミリあるかないかですが、これでも結構入りまして小粒大豆1粒分くらいは絞り出して大丈夫でした。
 わたしは淡めの色で小さいスケッチしかしませんので、数日の旅行ならこれで十分です。がっつり描く目的の旅行ならアルミのパレット持ってくし。

 
 爪楊枝で充填。
 絵具の中には何故かやたらとメディウム分の多い色があるので(わたしの手持ちだとイエローオーカーとオリーブグリーンが顕著)、充填する時にしっかり混ぜておきます。
 あとは乾燥させたら出来上がり。
 まだ13マス余ってるので足したい色が出てきても余裕です。いやもうあまり色増やさないようにしたいけど…きりがない…(笑)


 本体部には水筆、鉛筆、鉛筆削り、練ゴム、その他最低限必要なもの一式がすんなりおさまります。
 綿棒はわたしの場合必需品です。鉛筆キャップは自作。

 これであとスケッチブックあったらOKなので本気で軽い。ちっさい。かばんの隙間に入ります。
 ただこのままだと混色部が無いので、様子を見て牛乳パックパレット(切っただけ)を仕込もうかなと考え中。
 明日から試用してみます。楽しみー!



 これ多分もっと小さくしたら名刺ケースとかでも出来るよね。
 …うずっ(必要ないのに色々作ってみたくなる性分)