蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

がまぐちミニマム小銭入れ

2019年04月09日 | 作ったもの

 長らく、「財布は一つ」派でした。
 忘れるんです。二つ以上あると。
 がまぐちタイプの長財布を作ってからは特に、これ一つで全部事が済む収納力とそのわりに膨らまないスッキリ形状に惚れこんで、カード入れすらしばらく使っていませんでした。(現在は諸事情により、使用頻度の低いカード類はカードケースではなく、小物をまとめたトラベルホルダーに入れています)

 ところが。
 また欲しくなっちゃった。小銭入れ。
 それも硬貨がせいぜい五枚程度入ればいい、極小サイズのものが。

 用途はすがすがしいほどに限定されておりまして、「お賽銭入れ」です。
 元々神社仏閣好きなんですが、とある和もの(?)ゲームにドハマりして以来、更に頻度が上がってまして。
 あ、歴史とか宗教とかの知識はぜんっぜんありません。雰囲気が好きなだけ。
 んで、参拝の時は当然お賽銭をあげるわけですが、そのたびにでっかい長財布をヨッコラショと引っ張り出すのが、どうも格好よろしくない。
 でっかいがためにレシートもクーポンも入り放題ですしね……。レジや自販機ならともかく、厳かな雰囲気の拝殿の前で焼肉屋のクーポンがチラリ、というのも、なんか、ねえ。
 そういうところへ行くときは着物のことが多いので、なおさらです。

 一般的な、ファスナータイプの小銭入れは幾つも手持ちがあります。
 しかしどれもが、ちと大きすぎるのです。
 いくらお賽銭奮発してもそこまで小銭いっぱい要らないし、それよりさっと指先で取り出せる大きさと薄さのほうが大事。
 できれば帯に挟んでおけると最高なので、硬さも大事。帯にもかばんにも、ふにゃふにゃ柔らかいものは仕舞いにくいし取り出しにくいのです。

 というわけで。

 
 無きゃ作れ。

 がまぐち金具は「印鑑ケース用」として売られていたものです。
 この浅さが、硬貨を一列に並べて五枚ほど入れておくのにちょうどいいのです。もちろんマチはつけず、ぺたんと平たい形状。
 表布は初めて自分で縫った羽織の残り布で、手芸屋さんで買った洋布です。根付はお気になさらず。あ、分かる人はぜひ友達になってください。

 これを、普段はバッグインバッグに縦にして入れています。根付を引っ張るだけでスルリと出てきて、片手でも開閉できて、中も一目瞭然(ってほど入ってませんが)、そしてまたパチンと閉めてスルッと仕舞える。
 外骨格があることで隙間に入れやすくなる、というのは長財布で嫌というほど思い知りましたので、以来がまぐちラブなのです。
 既に幾度か活躍してくれておりますが、想像以上に使いやすいです。いつも入れているのは伸縮素材で出来たマチのないポケットなのですが、ポケット口を広げたりする手間もなく片手でスルッと入ります。ラブ。
 ちなみにバッグインバッグはリヒトラブのスマートフィット スタンドポケットを愛用しています。これ買ってから本当に荷物の出し入れのストレスが減りました。
 あんまり使いやすいのでバッグに合わせて各色各サイズ四つくらい揃えてます。リュックにも便利よ。

 …現在のバッグの中は「縦収納」が基本なんですが、そういやその記事まだ書いてませんね。
 つい先日新入隊員が加わってますます便利になったので、それも含めてまた纏めます。
 縦型、いいぞ。