蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

車中泊実験してきました。

2023年04月25日 | アウトドア
 アウトドアカテゴリで良いのかしらこれは(笑)
 正確には「目的地への出発を早くして、眠くなったら仮眠、起きたら走って疲れたらまた寝る」という野生動物的本能忠実仕様の旅です。
 目的地は近隣県。普通だったら仮眠など要らない距離ですが、わたしは高速運転に慣れていないのと朝早めに着きたかったのとで、余裕持ちすぎくらいの条件から慣らしていくことにした次第です。
 今回は山岳地を長く走るので、下道だと逆に仮眠場所が見つからない危険があるため高速道路一択。サービスエリア間の距離やGSの有無、食堂の営業時間なども事前に調べておきました。

 
 準備なう。
 カーテンは手持ちの布を使い、最終的には全面、天井から床まで垂らしました。境目はかなりたっぷりと重ねて隙間をなくしています。これが大正解で、深夜、車外が冷えてきた時も「隙間風」と感じる冷気の移動が全くなし。ドアや窓の断熱はしてませんが、冬に鉄部からひんやりと感じるアレが布一枚でこんなに違うのか。
 また形状が複雑な前席は敢えて覆わず、前席背面から荷室をぐるっと四角く布で囲んだ仕様にしています。助手席はたたみましたが運転席は全く動かさず、座れば即座に運転できる状態のまま。車外からはちらっと見た程度では車中泊仕様とは分かりづらく、結果的に良かったかも。もっともこれはわたしがタッパ無いから出来ることで、あと5㎝身長が高ければ無理だったと思います(笑)
 ベッドは(写真ではまだ敷いていませんが)ホームセンターで買った15mm厚の銀マットの上に折り畳みのウレタンマットを敷いて作成。
 ウレタンマットはこれです。インフレータブルとか丸く巻くタイプより片付けが楽なので、銀マットもウレタンマットも蛇腹に折りたたむタイプ。畳んでおくと椅子にもなるし、スペースや用途に合わせて広げる長さも調節できるし、一端だけ折り返せば枕にもなって本当に具合がいいのです。
 寝袋は、いつものイスカの3シーズン用マミー型ダウンシュラフ+念のためにサウスフィールドの極薄夏用封筒型シュラフも持って行きました。これもまた正解で、仮眠場所その1の外気温は3℃台前半まで落ちたのですが、全く寒さを感じず爆睡。外に出てはじめて震えあがったくらいです(笑) ちなみに枕元に置いていた温度計の最低記録は8℃でした。

 
 三時間ほど眠っては走り、疲れたらまた少し眠り、で、目的地最寄りのSAで朝ごはんを買い、車内で身支度。
 立って普通に着替えが出来ます。なんて楽なんだ。さすがに腰はちょっと屈める感じになりますが、ボトムを着替える間だけなので余裕。座れば思いっきり伸びをしても平気なほど広いのです。ビバ、Nvan。

 
 今回のドレッサー。
 机にしているのは無印の「重なる竹材長方形ボックス 大」に専用のフタを重ねたもの。中には非常用装備が入っていて、普段から積みっぱなし。一人の簡単な食事なら十分とれる広さで、高さも胡坐をかいてちょうどいい。各サイズ揃っていてスタッキングもできるので、ソロキャンでも使えそうだなと持出しの機会を窺っているところです。

 この後は友人たちと合流して遊び倒していたので写真無しです(笑) 帰りは日中にのんびり帰ったので、車中泊モードは出番なし。

 
 これは南条SA(下り)に居るフクイティタン。推しです。

 
 
 
 エサやり体験が出来るのでお立ち寄りの際は是非。(けっこうな迫力で吼えるので小さいお子さんは驚いて車道に飛びださないようご注意を!)

 
 短いけど楽しい体験でした!
 徐々に距離伸ばして行きたいとこ行けるようになるといいなあ。次は車泊メシにも挑戦してみたいです。
 また人生にやりたいことが増えてしまった(嬉)

 

椅子とトンカチ買いました

2023年04月14日 | アウトドア

 チェアとペグハンマーとも言います。

 
 ハンマーはスノピの、頭に銅がついてないやつ。かなり色々握り比べた中でこれが一番振るいやすくて重さもちょうどよかったので。
 赤いベルトはスッポ抜け防止とのことですが、大工用の金槌にこんなん付いてるの見たことない。なんでペグハンマーにはお約束のようについてるんでしょう? トンカチ慣れてない人も使うから?
 正直邪魔なのでこれは取っちまうつもりです。メーカーさんごめん。3歳から金槌持ってるけどスッポ抜けたことないから許して。

 
 チェアはGIMMICKというメーカーのもの。よく見るアウトドアチェアの背もたれを取ったような形で、これがわたしにドンピシャでした。
 わたし、普段から背もたれをほとんど使わないのです。着物を着ることが多いせいもありますが、家でも出先でも背もたれに背をつけることがほぼない。なのでアウトドアでももちろん背もたれ要らない。
 しかし床几タイプや三本脚タイプなど更に簡易な折り畳み椅子だと今度は座り心地がイマイチ。わたしの場合、自分だけが使うものでもないので、慣れていない人でも不安定にならず座っていられる安定性も大事。そして立ち座りの楽な高さを求めると収納サイズもそこそこになってしまい、チェアワンなどとあまり変わらない。
 どうしたもんかとうろうろしていたときに店でこの形を見つけ、一目惚れしました。これだよ、わたしはこれが欲しかったんだ。

 
 座面も広ーい! 物理的尻の重さには自信のあるわたしでもゆったりと座れて、もちろんパイプ類が足腰に当たって痛いなんてこともありません。耐荷重はなんと120kgとのことで、大抵の人は余裕かと。
 座面は自然にくぼんだカーブを描いていて、僅かに後傾気味にはなりますが、立ち座りには全く問題のない深さ。背もたれがあるタイプだとどうしても深く座りすぎて包み込まれた結果根っこが生えがちなので、ものぐさなわたしにはこっちのほうがいいのです。
 本当になんで今までこの形がなかったんかしらと不思議なくらいビンゴでした。いや、他にあったらごめん。見かけなかったので……。

 先日のキャンプで改善したかった二点が揃ってしまいました。早く次行きたい。
 しかし予定がぎっちりで今月はおろか、五月も難しそうでウヌヌっております……。ベストシーズンだってのにー!
 自分が五人くらい欲しい。
 

雨のソロキャン@ルポの森

2023年04月07日 | アウトドア
 ウン年ぶりにソロキャン行ってきました。デイじゃないです。泊まれるやつです。本気で久々で何年ぶりか覚えてない。
 場所はこちら。
 
 
 福井県福井市市波(旧美山町)の「ルポの森」です。サイトはこちら
 二枚目の写真の白いドームはグランピング施設。左手に見えている建物が本館、煉瓦外壁の部分はアウトドアブランド「NATURE TONES」のファクトリーショップです。恥ずかしながら、ブランド名は知っていたのに地元企業だって知りませんでした……。もっと福井アピールして欲しい(笑)
 しかし今回の宿はグランピングドームではなく、敷地の片隅にひっそりと位置する小さなキャンプサイト

 
 サイトは6区画のみ。手前が炊事棟真向かいのD~F区画、一段上がった奥がA~C区画です。
 地面の赤っぽいのは瓦チップ。本当に棟瓦っぽい模様のついた欠片とかあって楽しいんですが、けっこう鋭いので子どもさんは注意が必要かも。コケると多分すごい痛い。
 そしてこの下が山の赤土で、いやもうペグが刺さらない……!(笑) 持って行った軽めのハンマーでは仮止めにしかならず、やむなくショップで良いやつ買いましたが、それでもココまでで限界。
 
 しかしさすがは打刀ペグ、夜中そこそこの風が吹いたにもかかわらずびくともしませんでした。安い丸棒ペグだけだったら詰んでたな……。これから行かれる方はお手持ちの一番頑丈なペグと一番ヘヴィなハンマーを持って行かれることを強くお勧めいたします(自戒を込めて)。

 
 南と西側はけっこう急な斜面、上のほうに宿泊棟かな? 木立の中に点在してるのが見えました。よほど叫びでもしなきゃ声の聞こえる距離ではないです。
 この斜面のお陰で、風がかなり遮られてました。ちょうど南風の強い日で、平地では最大瞬間風速12.8mとか記録してたらしいんですけど、ここではたまにぶわっと吹く程度。風向きによっては状況かわるとは思いますが。

 
 受付(本館一階)に何か居た(笑)
 なおこちらの受付は宿泊棟と温泉の受付で、キャンパーは隣のNATURE TONESさんのショップレジでチェックインを行います。

 
 
 本館入り口左手(屋外)に設置されていた自販機。ドリンクは一般的なものですが、お菓子その他……すごい気になるものがある(笑) 今度買ってみよう。
 この自販機と本館内のトイレは24時間利用できます。女子トイレは洋式2室、暖房便座、ペーパーと便座クリーナー、おむつ換えシートも用意されていました。

 
 一階のレストラン以外に、三階にも食堂があるようです。今回は利用しませんでしたが、食事はこちらでいただいて、キャンプは焚火だけ楽しむなんてのもアリじゃなかろか。
 あと温泉はNATURE TONESショップで2000円以上買い物をすると当日入浴無料券がもらえます。日帰り温泉も可。福井県民と県外の方で料金が違うそうな。


 とりあえずさっくり設営。
 
 
 わかりにくいですがワンポールテント+レクタタープで、テントポールにタープも片方もたせて、キャノピー的な張り方をしています。ワンポールの弱点の「入り口から雨降り込みウェルカム構造」をこうやって凌ぐ算段。隙間は空きますが結構効きます。
 サイトの地面に瓦チップが敷いてあるのは下見で確認済みだったので、今回はインナーテントなし、シェルター運用で就寝はコットです。
 テント自体もポールを10㎝低いものに変えて裾を地面に長めに這わせ、スカートつきテントのような張り方にしてみました。構造上当然若干たるみますが、風の吹き込み防止にはかなり効果あり。裾を瓦チップで押さえるとかしておけばもっと良かったかもしれませんが、そんなに寒くなかったのでやりませんでした。めんどくさかったわけではないです。たぶん。
 というか、この時点で雨の予報だったんですが、いや、めっちゃ陽ぃ照ってますがな。暑。
 あんまり暑いので早くから火をたく気にもならず、山道をざかざか探索。もちろん熊鈴はしっかり装備。
 
 
 
 
 
 今年は春が一気に来すぎて、いつものところへ見に行けなかったカタクリ、まさかここで会えるとは。
 他にもいろんな花が盛りで綺麗でした。もう山吹が咲いてたのはたまげたけど……。今年、一か月くらい季節早くない?

 
 山道に花をつけたままの桜の剪定枝が。ふつうこの時期には切りませんから、折れたかなんかで整理したんでしょうか。
 スタッフさんに確認して、少し戴いてきました。花見酒です。んふふ。

 
 さて、ぼちぼち火を起こします。台所は明るいうちに整えておきませんと、暗くなってから動き回るとろくなことにならないので(経験談)

 
 着火はマッチ一本。程よく乾いた杉葉を少し山道で戴いてきまして、あとは表面を荒らした細割りの薪を数本、火種として炭をひとかけ。これで十分火が付きます。十分すぎて炭も要らんかったなーと思うレベル(笑) 杉葉やっぱすごいなー。
 バックアップとしてメタルマッチも必ず持っているんですけど、普段はマッチ派です。ライターは好かん。

 
 
 
 熾火待ちの間に、ぬる燗で一杯。
 もう少し寒いかと思ってたんですけど、まあ暑くてもなんでも酒は旨い。
 雑巾バケツみたいなのが見えてますが防火用です。火が暴走したとき、水ぶちまけると灰神楽が立って余計危険なので、濡れた古タオルを被せます。幸い今まで使ったことはないですが。

 
 今夜の弁当(笑) 見えませんが下に出汁昆布も仕込んであるので、水と酒を入れて煮れば極上一人鍋の完成と相成ります。
 牛コマも少し持ってきたので煮えたらしゃぶしゃぶに移行します。
 キャンプだからと特殊な料理に挑む気があまりないので、だいたいいつもこういう料理。ダッチオーブン買えないのもそのせいですね……。メスティンあれば済んでしまう(笑)

 
 ツーバーナー(違)
 レギュラーメスティンは炊飯中です。火加減も時間も極度に適当だけど、振動と音と匂いを頼りにする方が確実。

 
 
 おいしくできました。

 ちなみにわたくしソロキャンプでは勝手に縛りを設けて遊んでるんですが、そのうちのひとつが「水は持ち込み分だけ、一滴も捨てない」。
 2Lのボトル一本で全て済ませ、炊事場も使いません。米のとぎ汁は出しません。つまり研がない。無洗米じゃなく普通の福井県産コシヒカリです。嘘でしょと思われそうですが、この米、冷めても全然糠臭くないんです。黙って家族に食べさせてみたことあるけど全員「おいしい」としか言わなかったし。
 研ぐ場合は研ぎ汁を別の器にとっておき、洗い物に使います。もちろん残った水は空いたボトルに入れて持ち帰ります。
 あとゴミも灰も全部持ち帰ります。ゴミ捨て場完備のキャンプ場でもそうです。特に何か信念があるわけではなくゲーム感覚で遊んでるだけ(笑)
 登山ではないのでトイレとお風呂は有難く使わせて戴いております。風呂がない時は湯を沸かして身体を拭きます。テント内で。(当たり前)

 このあとは火を見つつまったり飲みつつ、の予定だったんですが雨が来ました。ご飯炊き終わるまで待ってくれてありがとうな!
 鍋類を持ってタープの中に引っ込み、焚火は燠を火消壺に入れて終了。
 用意していた固形燃料に火をつけ、テトラを五徳にして、まったり鍋モードに移行しました。
 
 ちっこい固形燃料一つでも絶対にテント内に持ち込んではいけません。想像以上に臭いし、更に恐ろしい一酸化炭素は匂いもせず目にも見えませんから。タープ内でも換気が悪ければ上のほうに溜まったりします。火を使うランタンも当然そうです。冬キャンしないわたしは一酸化炭素警報器をもってないので、そもそも発生・滞留させないようにするしかない。
 何が言いたいかというと雨でも広々使えるようにもうちょいでかいTCタープ欲しい。でもこれ以上でかいと扱えないんだよな(身長155㎝)
 
 
 二次会モード。このために牛乳持ってきました。ペットボトルに移して(笑)
 フュアーハンド、雰囲気は最高なんですが、テント内には持ち込めないのでここで消火です。クッサイので風下に置いて匂いが飛ぶまで冷まします。
 というわけで今回の幕内メインランタンはこれ。
 
 なんもわかりゃせんがな……。右上方の白い四角いやつです。トートバッグは雨に当たったのを干してるので無視してください。
 キャリー・ザ・サンというソーラーランタンの小さいほうです。紙風船みたいに折りたためる超軽量LEDランタン。
 ランニングコストゼロで一晩中余裕で灯っていてくれるし、もともと明るすぎるランタンが苦手なわたしには弱光量でも十分でした。

 就寝はコットの上に寝袋。もっと寒いかと思って色々用意して来たんですが、なんもいらんかった(笑)
 夜中に雨と風の音で二度ほど目が覚めました。耳栓要るレベルの轟音。でも耳栓してると非常時に困るのでつけらんない小心者です。
 朝起きて見たら地面はところどころ水たまり出来てましたが、荷物はそれを見越してゲタはかせて置いてあったので全て無事。テントとタープにも問題なし。
 しかし、テントは2020年に買ったのでまだ新しいとして、タープすごいな。もう9年経つんですが何一つ問題なくずっと使えています。買い替えられんやんけ(笑)

 朝ごはんを食べつつ撤収して、そういえばチェックアウトどうするんだっけと職員さんに聞いたら特に何もなくそのまま帰ればいいそうです。楽。
 スタッフさん皆さんほんと気さくで親切だし、ええとこ見つけた。これから通おうと思います。
 様子がわかったから次はもっとまったりするぞ。
 
 あ、そうだ、今回は雨予報だったのでフロアレスにしたんですけど、晴れててもインナーテントは使わないほうがいいかもなーとちょっと思いました。
 瓦チップすごいごつごつなんですよ。薄いマットじゃまず寝られなさそう。あとフロアめちゃくちゃ傷みそう。コットの脚の塗装剥げたもん。
 言うても蚊のいる時期はメッシュ欲しいから、グラウンドシートを必ず敷いて、できるだけ荷重が集中しないように使うとかかなあ。
 このへんはこれから検討します。

 それと今回のゴミ。これだけ。
 
 他人のゴミ見たい方もおらんだろのでぼかしを入れてますが、ティッシュ数枚と野菜ジュースのパック、ワンカップの瓶だけです。
 これもどこまで減らせるかゲームみたいなとこある。
 
 はー、やっぱキャンプ楽しい。

エルドリスが届きました

2020年10月13日 | アウトドア
 カテゴリをアウトドアにするか日常にするか正直迷いました。
 田舎県とはいえ市街地住まいで、日常的に山を歩くことはないのですが、ナイフはよく使うのです。
 ちょっといいお魚が入るとすぐ七輪に炭火を熾して焼くので、焚き付けは常に必要になりますし、開梱や日用品の修理にも使います。
 また、わたしは和紙をよく扱うのですが、和紙はハサミではうまく切れず、曲尺をあててナイフで切るほうが断然綺麗。今の時期だと栗を剥いたりするのにも、包丁より使いやすいので出番が多いです。
 そんな日用ナイフの新顔さんが届きました。

 
 モーラナイフのエルドリスです。
 二カ月ほど前に同じモーラのコンパニオンを買ったのですが、切れ味に惚れ込みまして、ただ、104mmという刃渡りが、わたしの手には少し長かったのです。
 ずっと切り出し小刀や肥後守を使ってきたせいもありますが…(笑)
 慣れればさほど不便ではないと思いつつ、もうちょっと短い刃のも欲しかった。で、柄も小さめらしいというのでエルドリスを選んだ次第。

 
 ボール紙の箱にころんと入って届きます。ビニール袋とか余計なもの一切なし。好感度大幅アップ。
 箱に仕様が書いてあるので、ちょっと潰して撮ってみました。

 
 「かっわい……(第一声)」
 思ってた以上にちっちゃいです。全長143mm、ほぼわたしの一咫(親指と人差し指を直角に広げたときの指先を結ぶ斜辺の長さ)と同じ。

 
 持ちやすい!!!
 勘は間違いなかった。すっぽり握れて小さすぎもせず、力が入れやすいです。

 
 峰。分かりにくいんですが、丸く研磨はしておらず、バリの残っているような触感です。
 ここでファイヤースターター(メタルマッチ)を削れるようになっているとのこと。がっちりしてて、薄板のストライカーなどより削りやすそう。
 しかし刃がちょっと切れすぎるくらい切れるので持ち方に工夫が要りそうですし、刃に火花当たったら鈍るんじゃ…?と思ってしまい、まだ試せてません。
 非常時にはそんなこと言ってらんないと思いますが(笑)

 
 唯一問題になりそうなのがこれ。鞘から出る柄が、御覧の通り、指先で摘まむほどしかないのです。
 指を鞘に当てて、そっと引き出さないといけません。こりゃ何か引手が要るな…。

 
 
 鞘の先には二つの穴があいています。大きさは柄尻のとほぼ同じ。結構幅があるので普通の細引きはもちろん、パラコードの類や細身のナスカン、カラビナなども形状が合えば通せそうです。

 
 鞘の裏には「スウェーデン・モーラ製」の刻印。

 
 需要あるのかわかんないけど鞘覗いてみました。穴が六つに見えるのは反射です。
 コンパニオンと違って、刃はどちら向きでも鞘にしっかりおさまります。鞘を持って振っても外れないくらいがっちり留まっているので、普通にしていれば外れることはあまりなさそう。
 ネックナイフキットには更に革の留め具がついていますが、留め具とパラコードとメタルマッチをつけるとお値段が1.5倍になるので、キットではない単品のものを買いました。個人的な理由で、首から何か下げるのが苦手という事情もあります。
 あとメタルマッチは一生分くらい在庫あるからもういい。(笑)

 切れ味はコンパニオンと同じ。新聞紙はスーッと切れ、硬い広葉樹の薪もガシガシ削れます。
 ただし刃長が短いので本格的な調理にはちょっと不向き。あ、ささがきごぼうは多分得意です。(笑)
 あと考えてなかったんですが刃先の不思議なカット。これ、綺麗に角度維持して砥ぐの難しそう。実用ナイフだから、自分の好きな角度に直しちゃえばいいんですけどもね。
 マイナス点は必死に探してこのくらいで(笑)、もうほとんど百点満点です。最高。
 ちっちゃいってすばらしい。

 ともかく早くキャンプに連れ出してやりたいです。いやほんとに。
 キャンプ行けるのいつだろう……。
 

CSヘキサ300試し張り

2020年09月28日 | アウトドア
 春秋用にテントをひとつ買い足しました。
 愛用しているケシュアのワンタッチテント、愛称ハロは丸六年経った今も全く劣化の気配もなく、なんの問題もなく使えるのですが、ひとつだけ。
 通気が良すぎるのです。さすが商品名にエアとつくだけのことはある。
 真夏でも涼しく眠れる代わりに、春や秋に屋外で眠るにはチト寒いのです。

 先に申し上げておきますが、今回買ったテントにもスカートはついておりません。
 これは後から自作で取り付ける前提です。

 ☑直線的な形
 ☑ザックに括り付けられる程度に小さく収納できる
 ☑設営と撤収が簡単
 ☑白系色

 このへんを条件に探して、最終的にキャプテンスタッグの「CSクラシックス ワンポールテント ヘキサゴン300」というのを買いました。
 ころんと安定感のある六角錐で、ソロにも大きすぎずペアでも小さすぎずの絶妙なサイズです。かわいい。
 ちなみに条件に「直線」と入っているのは、単にハロが丸っこいシルエットだからです。同じようなの二つより、全然違うのを試してみたかったので。
 あとこの形はこれから試してみたいコンセプトキャンプ(?)のどれにも似合う、はず、なので。

 まず開封から。
 
 
 シンプル。
 収納袋はちょっと薄くて酷使すると破れてきそうですが、風呂敷に切り替えればいい話なので何も問題ありません。
 写真だとわかりにくいですが結構余裕があります。特に長さ方向、10cmくらい余ってる。

 
 
 中身を出しました。こちらも至ってシンプル。
 グレーのがインナーテント、白いのがフライシート、フライの上の細いグレーの袋はポールとペグです。
 ペグはスチール製のいわゆる「ピンペグ」。初めてのキャンプ場だと地面がどんな状態か分からないので、これに鍛造ペグとYペグあたり追加して持って行く必要がありますが、ペグ袋もかなり余裕があるので、長さが合えば一緒に入れて持って行けそう。
 ポールはショックコードなしの三本継ぎ。両端にちゃんとゴムキャップがついてました。

 
 まずはインナーを広げて、六つの頂点をペグで固定します。
 あ、グラウンドシートは一緒に買うのを忘れたので今回はパスしてますが、あとからちゃんと買い足しました。なので本来はグラウンドシート→インナー→フライの順になります。
 タイヤのナットや組み立て家具のネジも同じですが、固定部分が四つ以上あるものは「対角線」で固定していくと歪みにくいです。画像はまだおそるおそるなので、ちとたるんでますが。

 
 続いてポールを組み立て、インナーテントの中へ潜り込んで、真ん中にえいやッと立てます。
 上の頂点は迷いようがありませんが、床面に「中心」を示す目印や補強はありません。↓
 
 そのため目分量で立てることになりますが、自分はこの垂直やら水平やらに恐ろしく自信のない人間なので、補強を兼ねて何か「中心」の印をつけておこうと思います。寝てるうちに蹴飛ばしてズレたりしそうだし……。

 
 あとはフライを被せれば形になります。
 収納袋を開けてからここまで、撮りながら電話受けながらで約10分。
 試し張りなのと、思いがけずすぐ後に用が出来てしまったためガイロープまでは張りませんでした。
 てゆか、オレンジ……。ロープ、多分変えると思います。白がいい。(笑)

 
 中から見上げたてっぺん。
 ベンチレーターは割としっかり開いていてくれるのですが、通常出入り口を風下に向けて設営することを考えると、肌に感じるほどの通気性はありません。
 しかし、フライはゴム紐でペグに引っかけるだけなので、出入り口と反対側の裾をちょっと捲っておけば程よく風が通ります。うっかり昼寝しそうになっ

 
 インナーの底はバスタブ型。多少の水気なら大丈夫そうです。
 フライとインナーの間には少しですが隙間があります。多分ここから入った空気が上のベンチレーターから抜けるのが設計上の空気の流れなんだと思う。24時間換気システム的な……(違います)
 逆に言えば寒い時期はここを塞いでしまえば、かなり快適なのではないかしら。
 冒頭にも書きましたがスカートはこれから作ります。まだ用尺計算してないんだけども。

 
 入り口はフライ、インナーとも左へ寄せてトグルボタンと共布ループで留める形。
 もう少し大きいタイプだと、入り口を跳ね上げて庇のようにできるのもありますが、ソロには少し大きすぎたのと、ポールがこれ以上高くなると手が届かない(※身長155㎝)ので却下。
 しかしこの形、ハロもそうだったんですけど確実に吹き込みウェルカム形状なので、タープをどうにかせにゃなりませんね。
 実はすでに構想だけはしてるんですけど、まだ用尺計算以下略。


 このへんでタイムアップ。ざざっと撤収して戻るまで正味20分でした。
 ほんとに僅かな時間の試し張りでしたが、色も白すぎず茶色すぎず、尖りすぎず丸すぎず、とても好みの子だというのがわかりました。
 これからじっくりカスタマイズしていこうと思います。やってるうちに冬になりそうですけども。
 楽しみ。