蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

ダイアログノートを買いました

2020年05月31日 | 手帳・文房具
 ダイアログノート
 「毎日、文房具。」さんが企画・制作された、文具とノートが好きな人ならではのこだわりが詰まりに詰まった小さなノートです。
 
 ずっと気になっていたけど、ちょっとおしゃれすぎるかなと購入に踏み切れずにいたのです。
 測量野帳だけでももう何年分?ってくらいストックあるし。
 しかしやはり気になる……で、わたしとしては珍しく、先にお試しを申し込みました。
 お試しは往復の郵送料だけで、実物2種のダイアログノートをお借りして試し書きまで出来るという、さすがの「わかってる」感あふれるサービスです。とんでもなく手間だろうに、ありがとうございます。
 …まあ、多分3行目あたりでフラグが見えていたと思いますが、折れるわけがないんですよね。

 
 お試しが届いて2日後には3冊セットをポチっとやっておりました。

 普段、ノートは買ってから用途を考える党ですが、今回は珍しく(2回目)用途を先に決めて購入。
 インコの記録用です。

 
 まだフォーマットが決まってないので、いろいろ試行錯誤しつつ、とりあえず全部記録。
 ただの親バカ日誌とも言います。
 しおりがないので、デルフォニックスのマーキングクリップをひとつ。
 本当はブックダーツを使いたいのですが、インコ氏がアレ大好きで、すぐシュッと外して噛んでベゴベゴにしてしまうので、少し強く固定できるクリップにしました。これもいつやられるかわかりませんけども(笑)

 購入の決め手になったのは、5mmの方眼と紙の質。
 万年筆で書くのに、わたしの場合、3mm罫は少し小さい、6mmでは少し大きい。
 5mm罫の小さいノート、それも書き味が好みで万年筆でも裏抜けのしないのが欲しかったのです。
 ダイアログノートは5mm方眼(ドット方眼タイプもあります)、大きさは銀行の通帳とほぼ同じ。
 大量に文章を書くとか、ラフスケッチをどんとん描いてアイデアを練り上げていくには少し小さいですが、日々の記録やメモ、やることリストなどの用途には、このくらいの大きさがちょうどいい。
 それに、こういう用途はまず思いついたときにすぐ書けないと意味が無い。「とにかくどこにでも持っていける」「どんなかばんでも邪魔にならない」ことは第一条件です。
 欲を言えば測量野帳みたいに表紙のかたいのがあれば最高だったんですが、さすがにそこまでは我儘言えません(言ってる)
 
 そして、購入したものが届いて、遠慮なく書けるようになってから気づいたこと。
 この罫線の色、いい。
 水性インクを弾かない上、ほぼ色味を感じない薄いグレーなので、インクの色も選ばないのです。
 よくある青系の罫線だと、茶色とか、暖色系のインクがどうも馴染まなくて。
 このノートなら…青系以外のインクも使える……!
 ずっと眠ったままの冬柿、この秋冬はガンガン使えるぞ……!(気が早い)

 紙の質自体もとても好きです。
 しゅっとインクを吸い込んですぐ乾き、筆跡のグラデーションがとても素直に出ます。
 わたしが万年筆で書きたい理由の一つが「インクの濃淡を楽しみたい」なのですけれど、これがとても綺麗に見えるのです。
 いつも使うペンはF、太くてもMまでなのですが、細くても色ムラがしっかり出るのが嬉しい。




 ……あまり気持ちいいので、早くも二冊目を別の用途に使おうか考え始めていたりします。
 いちどきに使うノートをあまり多くするとそのうちどれか放り出すんだから、やめときなさい、わたし。ね。
 使い掛けのノートどれだけあると思ってるんだ。




書くこと。

2020年05月26日 | 手帳・文房具

 ヤツが全国に拡大して、約二か月。
 皆様如何お過ごしでしょうか。

 地元でも一時は人口比感染者数が全国ワーストになり、ものすごく身近なところでクラスターが発生したりしてました。
 我が家にはハイリスクのかなりハイなほうの人がいるので、もう、出かけるどころではなく。
 必需品の買い物と犬の散歩以外、外に出ない二か月でした。
 昨日、全国で緊急事態宣言が解除されて、地元はもう少し前から解除されてて、もう、すごい人出です。
 昨日はどうにも避けられない用で大きいSCへ行ったのですが、平日昼間こんなに混んでること今までなかったよね!? というレベル。
 マスクしてない人もちらほら。こんなに一気に緩むもんなんですね。
 ……怖いので、引き続き出来る限り商業施設などには近寄らんようにしています。

 で。

 個人的にも色々あって、自分で思っていたより、へこんでいたようで。
 二か月間、ほとんど書くことが出来ませんでした。

 手帳に、その日行った場所と用件、大まかな滞在時間を書くことを、数年前からやっていて。
 それだけは、ヤツが来てから一層念入りに、きちんと記録するようにしていました。
 もし自分や家族に感染者が出た場合に、過去二週間の遡り追跡がきちんとできるように。
 保健所さんに出来る限り手間を掛けさせず、他の人たちにも迷惑が掛からないように。
 これはもちろん今後もしっかり続けます。
 初期から一貫して、発症前二週間の追跡を徹底したことで、うちの県は早めに感染拡大を止められたので。

 しかしそれ以外のことは、まったく書く気が起きなかったのです。
 ニュースは一日一度、能動的に、信頼のおけるメディアで要点を見るのみ。民放は見ない。ネットも出来る限りシャットアウト。
 そうやって不安や悪意をとりこまないようにしていましたが、限度っちゅーもんはやはり、あるもんで。
 よく万年筆が乾いてしまわなかったなと思います。(そこかいな)


 気力が戻ってきたのは今月半ばです。
 やっと少し、この生活に慣れてきたようで、散歩を楽しんだり、いろいろ考えたりする余裕が出てきました。
 約二か月ぶりに文房具屋さんへ寄って、不急だけど不要じゃない買い物をしてみたり。
 
 まだ落ち着かなくて、前のように時間の許す限りのんびりとはとても出来ず、欲しいものだけさっと買って出てきたのですが、それでもずいぶんと気持ちが落ち着きました。文房具、偉大…!
 そして久々に野帳を開いて、万年筆を取り出して、書き始めたら、止まらなくなりました。(笑)
 反動でしょうか。
 とにかく万年筆で文字を書くのが楽しくてしょうがないのです。
 こんなの、金ペンを買った直後以来です。とにかく書きたいけど自分の脳内から出て来るものには限度があるので、今までやらなかった書写もどきまでやってみました。
 
 自分が縦書きおそろしく苦手なのを忘れていた(横書きも決して得意ではない)
 これはMDノートの方眼文庫判に、グランセ×月夜。
 グランセマーブル、廃番だったんですね!? 全然知りませんでした。
 廃番になったペンって、ニブの有償交換とかもそのうち出来なくなる…よね?
 大事に使おう…。

 3776も久々に洗いました。
 
 あー、相変わらずいい色。この軸の青に一目惚れしたペンですが、今だに毎日惚れ直しています。
 しかし昨年からのニブの微かな引っかかりがずっと直りません。ペンクリニック、昨秋地元で開催された日はちょうど介護の用で伺えず、この状況もあって次に行けるのはいつになるやら…。
 書けないわけじゃないのでガンガン使っちゃってるんですけど、大丈夫かな。
 都会みたいに頻繁にクリニックがあるわけでもないので、年単位で待たないといけませんが、行ける日までもちこたえておくれよ…。


 そんな次第で、今はただ書くことの楽しさを思い出して、書くことで癒されています。
 文房具や、書くことにヒーリング効果があるなんて、毎日ひたすら書いてた学生時代は思いもよらなかったなあ。
 離れてから良さに気付くなんて…。気づいて戻って来られる相手で良かった。(笑)
 とりあえずワクチンができるか、特効薬ができるか、或いは再度感染拡大して集団免疫の域に達するか、どれが早いか分かりませんが、既存のインフルエンザレベルまで危険度が下がれば、あとは共存していくしかないのでしょうから。
 それまで、出来ることをして、楽しみながら、生きて行こうと思います。

 あー着物着たい。