昔は大の苦手だったのが、ここ数年なんだかんだ続いている編み物。
先日、「交差」が出来るようになりました(今まで編み込みしかしなかった)。
前に一度挑戦して酷い結果になったケーブルも今回はちゃんと編めた。なんでだ。
現在、使いたい糸で模様を考えつつのスワッチ編みが捗っております。
…いや、びっくりするほど縮むんですものなわ編み…ゲージが…ブツクサ
で。
太い糸は良いのですが、細糸で模様編みをしたいときに、困ったことがひとつ。
細いなわ編み針がないのです。
市販のは大体、細・中・太の3サイズセットで、細でも3号棒針くらい。
わたしは手が緩く、だいたい糸ラベルの標準棒針サイズより2号下げて編みます。
中細はほとんど0~2号針。
…細いなわ編み針がないのです。(大事なことなので2回)
最初は同じ号数の超短針を使ってましたが、さすがに直針なので、時々するっと抜けてしまいます。単純に邪魔だし。
段数マーカーとかヘアピンとか色々周囲にあるものを試してみて、どうもU字型で竹製のものが一番使い良さそうだ、と思ったのですが、そんなん、無い。
しゃーないので作りました。
素材は前に買った竹ひご。太さは1.8mm。
日本の棒針規格で言うと-1号です(そんな号数は無い)。
これを曲げて、切って、磨いて作りました。
曲げるのは試行錯誤の末、線香の熱でじっくりと少しずつ炙って成功。
このくらいの太さなら吸水させなくても加熱だけで大丈夫でしたが、もう1号上げようと思うと予め水に浸けておいたほうがよさそうです。
形状は市販のU字型なわ編み針を参考に、といっても現物を見たことがないので適当。
節部分を避けて、長いまま曲げてから両端を切り、小刀で荒削り後、240番→400番の耐水ペーパーで形を整え、600番→1000番で全体を仕上げました。
市販の竹棒針はもっとこう、艶があって滑らかな感じなのですが、今回はあまり摩擦係数を下げたくなかったので、ツルツルではなくサラサラに留めました。結果的に非常に使いやすく、成功だったと思います。
ただアールはもっと急カーブでもよかったというか単なるヘアピン形状で良かった気もする。
使い方は市販のと同じで、短いほうで休める目を拾い、
次の目を編んで、
休めておいた目を寄せて長いほうで編む。
休めておくときになわ編み針の先端が邪魔にならないので、めちゃくちゃ楽です。
竹だからしなやかで編みやすいし(サイズ的にあまり力を入れると折れそうですが・笑)、軽くて全く負荷にならないし、滑り具合もちょうどよく出来て最高!!
太い(普通サイズの)なわ編み針はプラスチック製のコの字型のを持ってるんですが、全部竹製にしたくなってきたぞ…。
ただ太い竹はそれだけ曲げにくいので(試しに3mmのひごを炙ってみたけどバキボキ折れてしまった)、吸水とか熱源とかをもうちょい工夫しないとだめっぽいです。
あと線香の煙なんとかしたい。(作った日の夜は咳が酷かった)
こちらの記事で細い縄編み針を拝見し、なるほど自作すればいいのか!と真似をしてみましたがミシミシと折れ続け、未だ完成していません。
お湯、蒸気、ガスの火、アイロン等試しましたがやはり線香が一番なのでしょうか。
写真のものはとても良いカーブですね!