蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

アナログのほうが考えやすいかもしれないこと。

2016年10月18日 | 手帳・文房具

 手帳は学生時代から使っていますが、フル活用し始めたのは今夏からです。
 測量野帳を教えていただいたことがきっかけで、アナログで書いて思考するのが自分にとってものすごく「楽」なのだと再認識したのです。
 わたしは極端な文章思考型で、とりあえずなんでもかんでもwordにがーっと書いて書いて書きまくって、徐々に考えを纏めて行くというやり方をしていました。wordを使っていたのは単に慣れているからというのと、他に文章作成用ソフトを知らなかったからです。
 思考とほぼ同じ速度で文章が打てるので快適ですし、後からつけ足したり入れ替えたりも簡単に出来て非常に楽なので、今も文章だけで出来る思考はデジタルでやっています。

 ところが。
 これを何年もやっているうち、漢字をおそろしく忘れていることに気が付きました。
 読めるけど書けないのです。脳内には漢字が浮かんでいるのに手が書けなくて何度も書き直したり、ひどいときはひらがなを書き間違えたりして、さすがに焦りました。
 そこで日記を手書きに戻し、年の前半はあまり活用出来ていなかった手帳も細かく書き込むようにしました。
 手帳術とかナントカ方式とかは何度か見てみたんですがサッパリ理解できないし、説明書を見ながら書いていたら思いついたことがどっか行ってしまう(笑)ので、ルールとか一切決めずに思いついたときに好きなように書き散らかしています。
 色分けですら、何色が何の意味だったか翌日には忘れてしまうので、やってません。いいのよ、わたしが見て分かればそれで。
 …書いててちょっと自分のおつむ具合に涙を禁じえません。



 さておき。
 アナログに戻して2か月半。
 徐々に手が「手書き」に慣れてきたのでしょう、書き間違いは明らかに減りました。(なくなったとは言いません。あくまで当社比)
 自分にとってどういうものが使いやすいか分かってきたら、手帳の書き込みもやりやすくなりました。
 そして、野帳に片端から吐き出している「思いつき」が、アナログで図や線を交えて書くと、物凄く纏めやすいことに気が付きました。

 デジタルでは(わたしの技量では)、思いついたところにちゃちゃっと図を入れる、ちょっとだけイラストでメモを補足する、ということが、なかなかできません。
 そもそもデジタル絵なんて描けないし、文章に絵を貼り付けようと思ったら別々のソフトで開いて作って挿入して…あああめんどくさい。(と、思うあたりが根本的にアナログ脳なのでしょうけれど…笑)
 それでどうしても文章でのみ書くスタイルになってしまっていたんですが、文章だけではどうしても表現しきれなかった、小さな改善案や、もの作りに関することなどが、小さい図をつけるだけで圧倒的に見やすくなりました。
 文章でのみ書いていた時に頻発していた、後日見直して「…これ結局何をどうしたかったんだっけ」という情けない事態も極端に減りました。
 どんだけ説明下手なのか。


 以前はPCを開くまでに何処かへ紛れて消えてしまっていた、「あ、あれ行きたい」「これをやってみよう」「こんなのどうだろう」という思いつきが、消えて行かなくなりました。紙の手帳は、開いて書くのに数秒もかからず、何処にでも持って行けるからです。
 書き出してみると、一日に結構いろんなことを思いついては忘れていたのだなと気づき、世の中にこうもメモ帳やらノートやらが溢れている理由がようやく分かりました(笑)。
 最初はメモといっても何を書いていいのかすら分かりませんでしたが、慣れたらもう、なんでもかんでも書かないと逆に不安になるくらいです。実際そうやって何でもかんでも書いているうちに、必要最低限の効率のいいメモの取り方が少しずつ分かってくる気がします。気がするだけな気もしますが気は心です。ややこしいわ。
 あとわたしは付箋紙をもうちょっと惜しまず使ったほうがいい。次の目標です(笑)。


ペンケースの中身

2016年10月17日 | 手帳・文房具

 ペンケースとして売られているペンケースというものを、殆ど買ったことがありません。
 子供の頃はもちろん買ってもらったり、いただいたり。
 中学生になると端切れで自作し始め、以来メインのペンケースは全て手製か戴きもの。
 そんなわたしが今、デルデとネオクリッツに物凄く揺らいでいるのですが、さて、〇十年ぶりに買うか、どうか。(笑)


 今のメインペンケースと中身はこんなのです。

 

 左端の縞々ポーチ、元々は先代のデジカメケースとして編んだもので、素材はヘンプとリネンです。数年経ってくったりしてきてとても手触りが良くなりました。
 元々ペンケースとして作ったわけではないので、実は縦が少しだけ足りません。出し入れがしにくいので、近々作り直す予定。
 中身はシャープペンシル2本とマーカー、筆ペン、ボールペン、それに折り畳みの定規とペントネ(付箋)、ツィッギー(携帯はさみ)、消しゴムなど。
 容量的にはもっともっと入るんですが、入れすぎても重いし取り出しにくいので、このポーチに入れるのはこれだけにしています。


 

 で、カラーペンはこっち。
 サラサクリップのビンテージカラーとフリクションボールスリム。
 世の中、太軸主流のようですが、わたしは何故か太いペンが持ちにくくて仕方ありません。手の骨と神経に先天的異常があるので、そのせいかもしれませんが、たんに慣れのような気もしなくもない。
 多色ボールペンも軸が太くて持てないので、消せて色数が多くて軸の細いフリクションスリムはとても有難いです。
 なんぼ極細でも3ミリ角の漢字は厳しいので、手帳には専らシャープペンシル(0.3mm)で書き、それをフリクションで下線を引いたり囲んだりして、色分けや強調をしています。
 カラーペンを入れているのは福岡旅行のときに大宰府で買ったポーチ。化繊の博多織地のところがポケットになっていて、大のお気に入りです。



 

 ついでにこれも。博物館用ポーチ。
 地元の博物館や資料館へ良く行くのですが、他の荷物は車に残すかコインロッカーに預け、このポーチだけ持って身軽に見てまわります。
 中身は測量野帳と鉛筆、博物館の年間パスポート、念のために削り粉の落ちない鉛筆削りも。百円玉はコインロッカー用。
 鉛筆はHB、B、2Bと各種取り揃え、場合に応じて使い分け…できればいいんですが大体テキトーに選んでそのままガシガシ書いて、芯が丸くなったら交換してます。(笑)
 野帳に慣れたらなんだかんだ基本のHBが一番描きやすい気がしてきた。

 そういえば、鉛筆削り。
 これまで百均の使ってたんですが(家では肥後守)、こないだ何気なくコクヨの小さいの買ってみたら、切れ味の凄まじさに目が点になりました。
 この手の携帯削り器って、これまでにも頂き物や備品など幾つか使いましたけど削り終わりに段差が出来たり、ささくれが立ったり、削片がボロボロになったり、そういうものだと思っていたんですが、違った。
 しゅるしゅるっと数回回すだけで滑らかにツンツンに削れて、削片もくるりとひとつながり。びっくりしました。
 よく見たら刃は貝印。刃自体の性能も、取り付け角度とか穴の精度とか、そういうものも、ほんのわずかなことだけど違うんでしょうねえ。
 さすがだなあ、と唸ってしまったみずしろでありました。

手帳とノート

2016年10月01日 | 手帳・文房具

 

 現在の手帳とノートの一軍たち。
 左下のA5リングノートが日記、その上に乗ってる無印野帳がアイディアメモ。
 縦開きにしている測量野帳は博物館用、星座表紙のは今年のスケジュール帳。
 その下になってる右端の黒いのが来年用のスケジュール帳(高橋書店リベルプラス)です。
 博物館用だけ縦開きにしているのは、立ったままスケッチやメモをする前提だから。右利きなので、普通に横開きで使おうと思うと右手がノートの外へはみ出してしまって、ちょっと書きにくいんです。で、横幅を広く使えるこっちの向きに。
 普通の横罫ノートって、活用できずいつも無駄に白く残ってしまう「欄外」があって、こういう変則的な使い方がしにくいんですけど、測量野帳は端までみっちりただただ方眼なので、どのようにでも使えて大好きです。表紙の硬さといい、片手で保持しやすいサイズといい、本当申し分ない。
 偶然なのですが今年の手帳、この測量野帳と幅がほぼ一緒。(縦は少し長い)
 あんまり気持ちいいサイズなので、来年用もこのサイズでと探して、縦横ともほぼ野帳と同じ、高橋のリベルプラスを選びました。


 

 今年のスケジュール帳は百均で表紙買いしたもの。
 左に出ているのがマステ台紙(クリアファイルを切っただけ)。不要なページに挟んであります。
 メインのスケジュールページは月間ブロックタイプ。予定はもちろん、備忘録も兼ねているので、かなりびっしりです。
 日時未確定の予定は付箋(市販のを2㎝角に切ったもの)に書いて貼っています。シャープペンシル愛用者なので、消して書きなおしたっていいんですけど(笑)、見やすいので。
 左のメモ欄はToDo用。どうしても当週または当日でないといけないタスクは直接書き込み、他の日や週に持ち越してもいいものは付箋(こちらは5×20mm)に書いて貼り付けています。
 下に2本出ている栞は無印良品の「しおりシール」。以前は付箋やマステで目印をつけていたのですが、紐のほうが開きやすいので、一番よく開く当月のスケジュールページと、使用中のメモ欄はこちらに。引き続き付箋も併用しています。
 右にちょろっとはみ出している半透明のは、クリアファイルを切って作った下敷き兼インデックスです。システム手帳のようにリングに綴じ込むことができないので、クリアファイルの折り返しを利用して、記入することのないページ上端を挟むように作ってみました。

 

 みんなに「うわっ」と言われる(笑)、付箋ストックページ。持ち歩く手帳のアドレス欄は使わないので、いろいろ別用途に転用してます。
 左端の黒い台紙ごとくっつけてあるのはブックダーツ。極薄のクリップ式しおりのようなもので、金属製で丈夫。幾つも挟んでも嵩張らず非常に重宝しています。
 付箋はそのままのサイズで使うことはあまりなく、自分の使いやすい大きさに刻んであります。タスク用の5×20mm、ブロック用の20mm四方が良く使うサイズ。他にもボトルガムについてくる捨て紙(30×40mm)、無印良品の透明付箋などが重宝しています。特に捨て紙のサイズと縦横比は最高に使い勝手がいいんですが、なんでこれ市販の付箋に無いんだろう…。
 右端はマスキングテープで作ったペン挿し。愛用の0.3mmの製図用シャープペンシルがぴったりおさまるサイズです。

 友人には「百均の手帳もそこまで使い倒してもらったら嬉しいだろうねえ」と言ってもらえる、自慢の手帳ですが、目下の問題は、これを新しいのに全部移せるかどうか…。
 その前に、いまひとつ手触りの好きになれない表紙を取り換えて、ペンホルダーもつけて、散々カスタマイズする予定なんですけれども(笑)。いっそ測量野帳の表紙だけ切り取って、リベルプラスに移植したら、立ったまま書ける最強の手帳になるかもしれません。
 こういうことをつらつら考えている時間が、とても好きです。