蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

CSヘキサ300試し張り

2020年09月28日 | アウトドア
 春秋用にテントをひとつ買い足しました。
 愛用しているケシュアのワンタッチテント、愛称ハロは丸六年経った今も全く劣化の気配もなく、なんの問題もなく使えるのですが、ひとつだけ。
 通気が良すぎるのです。さすが商品名にエアとつくだけのことはある。
 真夏でも涼しく眠れる代わりに、春や秋に屋外で眠るにはチト寒いのです。

 先に申し上げておきますが、今回買ったテントにもスカートはついておりません。
 これは後から自作で取り付ける前提です。

 ☑直線的な形
 ☑ザックに括り付けられる程度に小さく収納できる
 ☑設営と撤収が簡単
 ☑白系色

 このへんを条件に探して、最終的にキャプテンスタッグの「CSクラシックス ワンポールテント ヘキサゴン300」というのを買いました。
 ころんと安定感のある六角錐で、ソロにも大きすぎずペアでも小さすぎずの絶妙なサイズです。かわいい。
 ちなみに条件に「直線」と入っているのは、単にハロが丸っこいシルエットだからです。同じようなの二つより、全然違うのを試してみたかったので。
 あとこの形はこれから試してみたいコンセプトキャンプ(?)のどれにも似合う、はず、なので。

 まず開封から。
 
 
 シンプル。
 収納袋はちょっと薄くて酷使すると破れてきそうですが、風呂敷に切り替えればいい話なので何も問題ありません。
 写真だとわかりにくいですが結構余裕があります。特に長さ方向、10cmくらい余ってる。

 
 
 中身を出しました。こちらも至ってシンプル。
 グレーのがインナーテント、白いのがフライシート、フライの上の細いグレーの袋はポールとペグです。
 ペグはスチール製のいわゆる「ピンペグ」。初めてのキャンプ場だと地面がどんな状態か分からないので、これに鍛造ペグとYペグあたり追加して持って行く必要がありますが、ペグ袋もかなり余裕があるので、長さが合えば一緒に入れて持って行けそう。
 ポールはショックコードなしの三本継ぎ。両端にちゃんとゴムキャップがついてました。

 
 まずはインナーを広げて、六つの頂点をペグで固定します。
 あ、グラウンドシートは一緒に買うのを忘れたので今回はパスしてますが、あとからちゃんと買い足しました。なので本来はグラウンドシート→インナー→フライの順になります。
 タイヤのナットや組み立て家具のネジも同じですが、固定部分が四つ以上あるものは「対角線」で固定していくと歪みにくいです。画像はまだおそるおそるなので、ちとたるんでますが。

 
 続いてポールを組み立て、インナーテントの中へ潜り込んで、真ん中にえいやッと立てます。
 上の頂点は迷いようがありませんが、床面に「中心」を示す目印や補強はありません。↓
 
 そのため目分量で立てることになりますが、自分はこの垂直やら水平やらに恐ろしく自信のない人間なので、補強を兼ねて何か「中心」の印をつけておこうと思います。寝てるうちに蹴飛ばしてズレたりしそうだし……。

 
 あとはフライを被せれば形になります。
 収納袋を開けてからここまで、撮りながら電話受けながらで約10分。
 試し張りなのと、思いがけずすぐ後に用が出来てしまったためガイロープまでは張りませんでした。
 てゆか、オレンジ……。ロープ、多分変えると思います。白がいい。(笑)

 
 中から見上げたてっぺん。
 ベンチレーターは割としっかり開いていてくれるのですが、通常出入り口を風下に向けて設営することを考えると、肌に感じるほどの通気性はありません。
 しかし、フライはゴム紐でペグに引っかけるだけなので、出入り口と反対側の裾をちょっと捲っておけば程よく風が通ります。うっかり昼寝しそうになっ

 
 インナーの底はバスタブ型。多少の水気なら大丈夫そうです。
 フライとインナーの間には少しですが隙間があります。多分ここから入った空気が上のベンチレーターから抜けるのが設計上の空気の流れなんだと思う。24時間換気システム的な……(違います)
 逆に言えば寒い時期はここを塞いでしまえば、かなり快適なのではないかしら。
 冒頭にも書きましたがスカートはこれから作ります。まだ用尺計算してないんだけども。

 
 入り口はフライ、インナーとも左へ寄せてトグルボタンと共布ループで留める形。
 もう少し大きいタイプだと、入り口を跳ね上げて庇のようにできるのもありますが、ソロには少し大きすぎたのと、ポールがこれ以上高くなると手が届かない(※身長155㎝)ので却下。
 しかしこの形、ハロもそうだったんですけど確実に吹き込みウェルカム形状なので、タープをどうにかせにゃなりませんね。
 実はすでに構想だけはしてるんですけど、まだ用尺計算以下略。


 このへんでタイムアップ。ざざっと撤収して戻るまで正味20分でした。
 ほんとに僅かな時間の試し張りでしたが、色も白すぎず茶色すぎず、尖りすぎず丸すぎず、とても好みの子だというのがわかりました。
 これからじっくりカスタマイズしていこうと思います。やってるうちに冬になりそうですけども。
 楽しみ。
 

雨なので。

2020年09月27日 | アウトドア

 防災訓練冬バージョンを兼ねて、いろいろ遊んでました。
 家の中で。

 
 家には小さな暖炉があります。
 リビング全体を暖房するほどの大きさではなく、ちょろちょろと火遊びを楽しむ程度のものですが。
 インコ氏が煙に弱いので、去年は全く焚かなかったのですが、室内で使える直火は停電などの備えにもなるので、寒くなる前に一度実験をしてみました。
 結果は、「風向きが良ければ煙はきちんと煙突から抜けるが、日によっては使えない」。…当然と言えば当然ですが。
 やっぱ基本的には、焚火は外ですね。人と犬は暖房なんか無くても大丈夫なので、インコ氏には外で沸かした湯を湯たんぽにしてケージに入れ、カバーを厚くかければ保温出来るということで結論。
 備えの一環として、今冬からは基本的に保温ヒーターなしで様子を見るつもりです。動物園とか、屋外飼育の子たちは雪降ってても平気なわけだし、慣らせば問題ないよと伺ったので。
 もう家にも十分慣れたし、次の二月で三歳だしね。

 
 
 火をなるべく小さく長時間維持する練習をしています。いまだに出来んけど。
 昔カナダのネイティブのおじさんに、「自分の片方のてのひらをいっぱいに広げて地面に置くんだ。その大きさが、あなたにとって一番いい大きさの火。扱いやすく暴れ出すことも少ない、友達の火だよ。焚火は決して、自分がコントロールできない大きさにしてはいけない」と教わりまして。
 ずっと目指しているんだけど、難しいなあ。
 火の範囲を意図した面積に収めるのは出来るんですけど、長く細くずっと維持、がね。難しい。
 白炭やオガ炭を一本仕込んでおくとやりやすいよって教えていただいたので、今度買って来ます。(黒炭しか使ったことない)


 ところで、先日も雨だったので、こんなものを作っておりました。
 
 
 仮組みとはいえ、金具の重なりが美しくないですね。組み直します。

 
 
 
 
 わりと色々乗ります。

 
 これをこうして

 
 
 こう。

 下の新聞紙は灰の断熱効果を調べるため敢えて敷いてあるものです。燃え上っても大丈夫な暖炉の火床で実験していて、もちろん傍で見張っておりましたので、ご心配なく。
 結果から申し上げますと灰すごいね!?
 ほんの数センチの厚みでしたが、ほぼ六時間、手あぶり程度の炭を燃やし続けて、下の新聞紙が全く焦げませんでした。
 実用に供する際にはもう少し灰を厚く入れて、ボウルの下にも空間を設け、その下に焼杉の板、更に地面にはスパッタシートとアルミ箔を置くので、目を離しさえしなければまず大丈夫そうです。

 
 何を企んでいるかはまだ秘密です。(↑手持ちのものを組み合わせて製作手順を考えているの図)

 雨でもやることいっぱいあって楽しい。
 でもやっぱりそろそろキャンプ行きたい。庭じゃなくて。(笑)

メスティンのフタのハンドル兼用トング

2020年09月13日 | アウトドア
 そのまんまです。

 
 メスティンのフタをフライパンとして使うためのハンドル。
 市販品もありますが概してゴツく、メスティンに入らなかったりもするので、わたしは自作しています。
 これは二代目。一代目は闇の彼方へ……いやほんとどこ行ったんだアイツ……。

 せっかくなので作る過程を。(作るというほどでもない過程)

 
 材料はこれ。
 百均のセリアで買いました。たぶんセリアだと思う……セリアだったんじゃないかな……チョット記憶が曖昧……。
 燕三条製です。このままでもぴったりメスティン(トランギアのノーマル)におさまるサイズ。

 
 これを

 
 こうじゃ。
 (見やすいように曲げ前後でひっくりかえしています)

 
 トングの先端にアールがついているので(赤の線)、平らになるようにペンチで潰します(青の線)。
 しなくてもいいんですが、このほうがハンドルとして使うときに安定が良いので。

 
 曲げていないほうも先端を平らにして、

 
 できあがり。
 曲げの具合はメスティンのフタをうまく保持できるように適当に調整してください(なんの参考にもならない)
 けったいな形状ですが、わりとこれで料理にもそのまま使えます。わたしはほとんど箸使っちゃうんですけども。

 
 メスティンスタッキングの隙間に入ります。
 なお当然ですがガッシリ固定とはいきませんので、万一真似をされる場合は様子を伺いつつ火傷などしないように注意してお使いください。
 この記事に限りませんが、真似をした結果の火傷、火災、フードロス、失恋その他についてブログ主は一切の責任を負いません。


 トングと言えばコレも買いました。
 
 まだ使ってないけどトングとしては握った時にちょっとグラつく気がするんですけどどうだろう。
 あとちょっと予想外の構造だったんだけども金属疲労大丈夫かな?
 肉食べたいです。

非常用持ち出し袋の中身。

2020年09月05日 | 日常
 地震きましたねえ。
 自宅のある地域は震度4でしたが、あまりに教科書通りに縦揺れのあとに横揺れがきたので、あーこりゃ直下だ、と思いつつ揺れのおさまるのを待ってました。
 インコが一番敏感でした。人間が地震だと認識する前に激しく鳴いて飛び立って、結局どこも揺れてるので肩に戻ってきて必死にしがみついてました。
 弟犬はオロオロと起き出して人間にくっついてきました。15歳の婆さん犬は寝てました。いやそれもどうなのよ。
 友人とこは震度5弱。幸い友人たちは無事でしたが、怪我をされたり、家や職場に損傷をうけた方もいらっしゃいます。一日も早く快復されますように。
 
 ……ほんの数日前、防災の日だなあ、もろもろチェックし直さないとなあ、と思いながら仕事にかまけて数日後伸ばしにしてたところにこれだよ。
 尻を蹴飛ばされたとしか思えないタイミングだったので、さすがにまじめに色々見直しついでにちょっと撮ってみたり。
 ちゃんと撮ったことなかったです。そういえば。

 
 中身全部並べてみました。
 左上から右へ、黒い大きな円筒が雨具、ウエットシートタイプのドライシャンプー、ツェルト、おしりふき、携帯トイレとトイレットペーパー、ストロー型浄水器、大判ポリ袋、水タンク(3L)。
 中段右から左へ、メスティンセット、革手袋、非常食類、半透明ビニールポーチに常備薬と衛生用品類、マスク、着替え(大判ジップロックに入れて圧縮)。
 下段左から右へ、ドライバッグ(水色のドーナツ状のもの)と現金、手拭い、測量野帳と3色油性ボールペン、スポーツドリンク、アルコール消毒ジェル、ヘッデンと予備電池、黄緑色のビニールポーチはポイズンリムーバーやロープなどの「念のため装備」、ペットボトルホルダー、ラップ。
 少ないように見えますが、このほかに必要になるもの、例えばモバイルバッテリーとかラジオにもなるウォークマンとイヤホンとかは普段からバッグに入れているので、ここでは省いてあります。
 家のつくりと家族構成、立地条件も考えると、うちは被災しても自宅にとどまる可能性のほうが遥かに大きいんです。避難所行けないから。
 家にとどまる場合は「持ち出し」袋は当然、必要性が低くなります。
 どうでも家に居られなくなるのは火災発生時か原発事故が起きた時。そのほかにも水害、地震、台風など、いろんな災害があり得るわけですが、一番前触れなく来るのは地震。水害や台風はある程度事前に身構えておけます。また家の立地的に津波と土砂災害はまず心配ありません。
 それぞれの厄災の特徴を考え、何パターンも想定して、随時、装備と家族共有認識を更新しています。

 乾電池を使うものはヘッデン(ヘッドライト)のみです。ラジオはウォークマンで聴けるし、ピンポイントの情報収集にはスマホのほうが便利なので、モバイルバッテリーで両方を充電できるようにアダプターなどを揃えて常時いつものかばんに入れています。
 電池は入れっぱなしだと液漏れの危険があるので(一度やらかして壊しかけました)、ラップで包んで一緒にポーチに入れています。予備もワンセット。

 非常食は立ったままでも食べられるもの数点と、お湯を使うもの数点。(雪崩れて撮りにくいので写真では減らしてますが、実際はもっとたくさん入っています)
 メスティンセットはいつもキャンプに持ち出しているそのまんまです。このワンセットがあればお湯が沸かせるので、ガス漏れなどに気をつければ、いつでもどこでも温かいスープやラテが飲めます。被災時ってどうしても気が立つので、このときとばかりに一番好きなものを入れておくのを強くお勧めします。次の入れ替え時にはちょっとお高いフリーズドライ味噌汁追加したい。
 なお、撮影時はちょうど次の庭キャン飯を想定して詰めていたため飲み物がスポーツドリンクになっていますが、普段は水を入れています。スポドリでスープ作るんはさすがに、なんぼ非常時でも、不味いと思う。普通に。

 
 雨具は山用の結構いいやつです。真夏の平地でも濡れて冷えるのは命に関わるので(結構ヤバイのを経験済)、ケチっちゃだめな装備の代表格です。
 詰めたままだと傷むのですが詰めてないといざって時に役に立たないので、年に数回、装備を見直すときに陰干しして、折り目が同じところにならないように畳みなおしています。
 もちろん雨キャンプにも大活躍です。

 
 大きさはこんな感じ。余裕を持って詰めてあるので、潰せばまだだいぶ小さくなります。枕にもなるとかならないとか。
 
 
 ツェルトは「Em-Shelter」という製品です。山岳用ですが、非常時にも必需品です。

 
 こんなふうにすっぽり被って、足を伸ばして座れるので、中で着替えをしたり、床があいているのでトイレに使ったり、山岳でのビバーク同様、風雨を防いで寒さをしのいだり、非常時、特に女性にこそ必携のアイテムだと思います。

 女性用といえば、生理用品は是非多めに入れておいてください。特に使い捨てナプキンは出血を伴う怪我のとき傷を押さえるパッドとしても非常に優秀です。衛生的で傷に貼りつかず、ガーゼより吸収力も高く、緊急時のトイレやおむつ代わりにもなります。
 男性には女性特有の事情って想像以上に分からないものです。避難所で物資が届き始めても、生理用品はなかなか手に入らないこともあったと聞きます。夜用やおりものシートなども含め、通常の二か月分くらいは用意しておきましょう。

 着替えは下着と靴下(=汚れたり濡れたりすると気持ち悪いもの)を優先して、暑さにも寒さにも有効な速乾性の登山用ドライインナー、膝まである長め丈のゆったりチュニックを入れています。当然ながら季節によって変わるので、そろそろ防寒着も追加しないと…。

 
 
 ザックはいつもキャンプや軽登山に使っているドイターの30リットルのを使っています。普段は非常用装備を入れておき、キャンプに行く時は中身を一部詰め替えて持って行くわけです。メンドくさいけど、このザックが一番背負いやすいので。
 今回、家族の事情がまた変わったのに伴い、中身を厳選した結果、かなり嵩の削減に成功しました。白い点線で示した辺り、分かりにくいんですが、全部入れてもまだまだ空間があります。寝袋とダウンジャケット入れても余るので(撮り忘れました…)、水や、いくらあっても助かる消耗品類を突っ込んであります。
 写真ではわかりにくいんですけど、普段から「縦に入れる」ことを意識しています。縦に入れると、ザックをがばっと開けただけで、中にあるものがほぼ全部俯瞰できるのです。これを下から積み重ねて入れると下のものが見えず、要らんストレスのもとになります。
 すぐ飲みたいスポーツドリンクはサイドポケットに入れています。普通の水はツェルトの辺りに入れます。上が重いほうが背負ったとき安定するので、水は上です。

 
 ポケットにはすぐ取り出したいものを。ヘッデンと電池、手拭い、薬類、アルコール消毒ジェル、小さな鏡などを入れています。鏡は大事。目にゴミが入った時や、首の後ろに違和感がある時など、すぐ確認したいので。(よくある)


 この他に、上でも書いた常時持ち歩きの装備、家で被災生活を送るための装備、車載用の非常装備などがあります。
 これらも随時撮って載せて行けたらいいな(願望を表す表現)。